メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 695  2025/11/09


少女の性 第六百九十五部

すると次の料理が運ばれてきた。
「甘鯛のうろこ焼きだって」
「甘鯛?知らない・・・・けど、うわ、焼き魚なのにこんなにお汁が・・・」
「そうだね。滴ってるね。淡泊な魚の焼き物は定番だけど、それを上手に作るのは難しいんだ。特に、うろこ焼きはね。ほら、うろこが少し浮いてる程度で逆立ってないだろ?こうやって焼くのはもの凄く難しいんだ。でも、これは本当に美味しいや。口当たりが良いのに身がジューシーでうろこがサクサクだ。俺が今まで食べた焼き魚の中で最高だよ」
「うふ、本当に美味しい」
「さとみさん、インスタに上げないの?」
「自慢したければ上げるけど、これはそう言うのとは違うから。でも、ちょっとだけ撮っちゃおうかな」

さとみはそう言うと、料理の写真や宏一と一緒の写真も撮った。
それからも料理は続き、二人は日本海の海の幸を堪能することができたし、途中から宏一は日本酒を、さとみは白ワインを、料理ごとに酒を換える、所謂ペアリングを楽しんだので、二人は食事をたっぷりと楽しんだ。

「蓮根饅頭がこんなに白ワインと合うなんて知らなかったわ。それに、煮物も。治部煮って金沢にしかないのが不思議だけど、とっても美味しいもの」
「蓮根の歯ごたえと具の味のバランスが良いからだよ。味付けに自信が無いと強い味にして誤魔化すけど、ここはそうじゃ無いからね。薄味なのに美味しい」
「全く、東京で今まで高いお金を出して食べたのはなんだったのっていう話よ。金沢が人気なのは知ってたけど、学生の頃はお金も無かったし、金沢もこんなに人気は無かったから」
「でも、とにかく気に入ってくれて良かったよ」
「すっごく気に入った。また連れてきてね」
「おやおや、博多の時もそう言ってなかったっけ?」
「もちろん博多も。早く連れて行ってくれないと、どんどん溜まっていっちゃうわよ」
「はいはい、また行こうね」
「いつでも」

二人が満足していると、いよいよデザートの自家製わらび餅が出てきた。

「ワラビから作ったわらび餅って、初めてだよ」
「私も。ワラビって、あの山菜のワラビでしょ?こんなお菓子が作れるのね。葛餅と食感は似てるけど違うのね。もっともっちり柔らかいわ」
「ほんとうだ。なんかまたお酒を飲みたくなってきたな」

宏一はそう言ってお酒を注文しようとしたが、ふと思い出した。

「そう言えば、何か頼み事が有るとか言ってたよね?」

その言葉にさとみの表情がサッと変わった。

「そうよ・・・・・・・・・そろそろお部屋に行きましょう」
「うん、でも、部屋で飲むお酒と何か摘まむものを頼んでおこうか」
そう言って宏一はお酒の準備をお願いすると、二人で部屋に向かった。

部屋に入ると、さとみは直ぐに宏一の首に手を回してきた。

「ちょっとシャワーを浴びたいの。汗を掻いたみたいだから。ちょっと待っててね」
「一緒に浴びようか?」
「ダメよ。待ってて。お願い。ちょっと時間、かかるわ」

そう言うとさとみはシャワーを浴びに行った。宏一はその間に大浴場に行ってみた。元々が小人数を対象にした高級旅館なので大浴場と言っても大人数の大型ホテルのような大きい浴場では無いが、それでも外の景色を楽しめるように丁寧に作ってあり、とても雰囲気が良い。宏一は少しの間、のんびりと風に吹かれながら湯に浸かっていた。

そして、そろそろさとみが上がった頃だと思って部屋に戻ると、さとみは浴衣姿で荷物を整理していた。

「あ、ごめん、待たせた?」
「ほんとう。女の子を放り出してどこかに行くなんて最低よ」

さとみは笑顔でいった。

「大浴場に行ってたんだ。とっても素敵だったよ」
「まぁ、部屋にもお風呂があるのに」
「だって、さとみさんが一緒に入っちゃダメだって言うから・・・・・」
「女の子のせいにするなんて、ほんとうに最低ね」
「ごめん・・・・・」
「まぁいいわ」

そう言うとさとみはベッドに寝転んでスマホを弄り始めた。

「もう一回、電話をしたいの。待っててくれる?」
「うん」

宏一がソファへと移動してテレビでも付けようかとすると、さとみがまた言った。

「私の横に来て」
「うん、いいよ」

宏一は何のことか分からず、取り敢えずさとみの横に寝ると、さとみが背中から身体をくっつけてきた。自然に宏一はさとみを後ろから抱きしめる格好になる。宏一は、電話を掛けると言っていたのに止めたのかと思ったが、そうでも無いらしい。取り敢えず宏一がさとみの頭の下に左手を回して腕枕するとさとみは大人しく頭を乗せてきたので、右手は脇から前に回して浴衣の上から胸へと伸ばした。それでもさとみは何も言わずにスマホを弄って電話をかけ始めた。

「あ、私、さっきは途中で切っちゃったから。最後にきちんと話しておこうと思って」

どうやらさとみはまた元カレに電話したらしかった。

「もう、これで最後になるから・・・・・・・・・」

さとみは会話の最初に『最後に』『きちんと』とキーフレーズを並べることで明確に意思を伝えたかったようだ。さっきのように相談しているのでは無いことをはっきりさせたかったのだ。それは自分自身の気持ちにも言えることだ。これで明日、宏一との旅行が終わって一人になったときに気持ちが揺れないようにけじめを付けたかったからだ。しかし、相手はさとみの予想外のことを言ったらしい。

「え?どういうこと?」

さとみはそう言うと、相手の話をじっと聞いている。しかし、宏一にしてみれば、それが既に心が揺れている証拠のように思えた。だから宏一の右手はさとみの浴衣の襟を割って乳房へと伸びていった。もちろん、さとみは浴衣の下にTシャツを着ていたが、ブラジャーは付けていなかった。だから宏一は浴衣を大きくはだけるとTシャツを捲り上げて素肌へと手を伸ばしていく。さとみは少し嫌がったようだが、あまり気にしていないという感じだ。

「それで?・・・・・・・・・・・」

どうやら相手はさとみに謝っているらしかった。それでさとみも話を聞く気になったのだろう。宏一はさとみのTシャツを捲り上げると、さとみのしっとりとした肌とプルンとした乳房が手の中に入ってきた。そのまま小ぶりの乳房を手で包み込んで、腕枕をしている左手も使ってゆっくりと可愛がり始める。乳首の周りを撫でてから乳首を指でそっと押すとさとみの身体がピクッと反応した。

「なんで今頃、そういうこと言う訳?私達、もう別れちゃったのよ。今頃そんなこと言ったって・・・・」

さとみは宏一の悪戯どころではないと言う感じで真剣に話をしている。それでも、乳房を両側からそっと揉み寄せると『はぁぁぁ』と微かに息を吐いた。
横を向いて寝ているさとみは腕枕とスマホで両方の耳が塞がっているので話しかけることはできない。そこで宏一はさとみの浴衣の帯に手を掛けた。妬いているというのとは少し違う。今更真剣に話し合ったところで、別れた後の印象は少し変わるかもしれないが、その程度でしかないからだ。宏一の見たところ、やはりまださとみには自分が意識する以上に未練が残っているようだ。数年間同棲していたのだから二人の生活は二人の人生そのものだったはずだ。

「ねぇ、だから、それを今更言っても・・・・・・・」

何となくさとみの心が少し引き戻されているように聞こえた。そこで宏一はさとみの帯を解くと、浴衣を脱がし始めた。さとみは少しだけ嫌がったが、それでも宏一がリードするように腕枕をされたまま、ゆっくりと脱がされていく。さとみの外見とさとみの会話とはまるで違うシチュエーションだ。言ってみれば、外見では宏一に愛され、気持ちでは元カレと一緒に居るような状況を象徴している感じだ。脱がされたさとみはTシャツとパンツ姿になっても元カレとの電話を切ろうとはしなかった。

『そんなに話をしたいの?この状況で?』と思うと、宏一は更にさとみに手を出していく。今の宏一には明確に嫉妬する気持ちがあった。宏一はさとみを俯せにすると、お尻からパンツの中に右手を入れていった。そして、右手が秘部に届くと、さとみの手が後ろに回って宏一の手を掴んでどけようとした。しかし、さとみの秘部は既にしっかりと濡れていた。宏一が腕を捕まれたまま、ゆっくりと中を掻き回すとさとみの声が変わった。

「私だってそれはんぅっ・・・・んっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

さとみは口に手を当てて声を我慢するだけで精一杯のようだ。宏一もさとみが声をはっきりと上げるほど強い快感は与えない。ゆっくりと掻き回すような愛撫だ。しかし、さとみの中はもう十分なくらいに濡れていた。

「だから、その話はもう終わってるし、今はそうでも、きっと元に戻るし・・・・・ん・・・・・・っ・・・・健ちゃんだって、ずっと私の自由にしていいなんて思ってないんでしょう?・・・・・・・・・・・・・だから、私は結婚するなんて言ってない・・・・」

だんだん話は堂々めぐりに入りつつあるようだった。そこで宏一は、さとみのパンツをズズッと下ろして脱がせてしまった。その意味するところはさとみにも伝わったようだ。一瞬だけうつ伏せのまま振り返って宏一を見た。その目は怖がっているように見えた。

その時、さとみももうこれ以上話をしても無駄だと思った。やはり自分を引き戻したいだけなのだ。なんだかんだ言っても、人格が変わることは絶対にない。ほんの一瞬だけ幻想を抱いた自分が悲しかった。

宏一はうつ伏せのさとみの腰を持ち上げると、お尻を突き上げた姿勢にして足を開いた。さとみはこのままバックから挿入されるのかと思った。しかし、宏一は足を開いて剥き出しになった秘核に息をかけ始めた。

「う・・・・・・・・・・・・・・」

さとみは強烈な焦れったさに襲われた。足を開いているので、このままでは何もできない。しかし、まさかこの状況で『舐めて』とも言えない。さとみはぎゅっと顔を枕に押し付けて焦れったさに耐えようとした。自然に会話も途切れがちになっていく。ふぅっと熱い息がかかる度に声が出そうになるので会話もままならないが、相手は話し続けている。

宏一はいよいよ仕上げに取りかかって起き上がった。息がかかるのが止まって安心したさとみは、宏一が服を脱いでいるらしい気配が伝わってきた。あわて通話を切ろうとしたが、さとみの脳裏に『諦めさせるにはこのままにした方が良いかも?』という気持ちが沸き起こった。宏一が膝立ちのまま位置決めに入ったのがベッドの沈み込みで分かった。

さとみの予想通り、肉棒の先端が秘口に当てられた。

「はんっ」

さとみははっきりと声を上げた。たっぷりと息を掛けられて敏感になっていた秘部からは予想以上の快感が湧き上がったのだ。

「な、なんでも・・・・ない・・・・・」

さとみはそう言ったが、直ぐにまた声を上げることになった。肉棒がゆっくりと入ってきて肉壁を掻き分けながら奥へと進み始めたのだ。

「んんっ・・んんんんん・・・・・・・んぁぁぁぁぁぁぁ」

どうしようもなかった。意識でどうこうできるレベルではなかった。

「な、なんでも・・・ない・・・・かんけい・・・・・ない・・・んぁぁぁぁぁぁ」

もうこれ以上の会話は無理だった。まだ相手は何か言っていたが、それさえも良く分からない。さとみはとにかくそれ以上の声を我慢するだけで精一杯だ。宏一の肉棒は一番奥までは入ってこずに、少しまだ手前で止まっている。さとみは声を堪えるだけではなく、そのままグッと腰を押し付けて肉棒を奥まで迎え入れたい欲望とも戦わなくてはいけなくなった。

しかし、ほんの一瞬、感じ方が弱くなった。さとみはその波が引くような感覚をよく知っていた。その後には引き波が再び押し寄せるように抵抗できない素晴らしい感覚が押し寄せてくる。そして、全く動いていないのに身体はどんどん敏感になり、このままでいってしまいそうな予感さえあるのだ。さとみは抗いようのない快感の波の狭間で最後の別れを告げる覚悟ができた。

「んんん・・・・あぁぁ・・・・・私今、金沢に居るの。一人じゃないのよ。分かるでしょ?今の私がどうなっているか。これで最後、さよなら、ばいばい、あああああぁぁぁぁ、ああああっ」

さとみはとうとう我慢できずに、自分から腰をグッと押し付けて快感を貪った。すると、今までじっとしていた宏一が出没を開始した。入ってくるときは肉壁を掻き分けて奥まで入り、そのまま抜けていく感覚が溜まらなく焦れったい。さとみはあっという間に我慢の限界に導かれた。

「ああっ、ああっ、ああっ、もう、だめぇっ、もうがまんできないっ、ああっ、いぐっ、はあうぅぅっ、んがっ、あおぅっ、んあぁぁぁうぅぅぅ」

最後はさとみが悶えながら通話を切ろうとバタバタしていたので、どこまで相手に聞かれたのか、さとみ自身にも分からなかった。ただ、我慢に我慢を重ねた後の絶頂は、さとみが通話を切ってスマホを放り出した後もさとみの身体をビクビクッビクビクッと何度も何度も痙攣させ指の先まで快感が走り抜けた。

絶頂の荒波が通り過ぎると、さとみは肉棒を入れられたまま静かに泣いていた。今までの締め付けはウソのようになくなり、全体が弛緩している。宏一はさとみから肉棒を抜き去ると、添い寝してさとみを抱き寄せた。さとみは宏一の腕の中で静かに泣き続けた。なぜ自分が泣いているのか、さとみ自身にも分からなかった。悲しいわけではないし、後悔しているのでもない。強いて言えば別の世界に入り込んだ驚きのようなものかもしれなかった。

さとみはしばらく泣き続けたが、やがて泣き止んでからも宏一の腕の中で静かに抱かれて居たが、やがてゆっくりと起き上がると、浴衣を持って立ち上がった。

「先にお風呂に行ってる。後できてね」

さとみはそう言って部屋の風呂に行ってしまった。宏一は少しやり過ぎたかな?とは思ったが、さとみが宏一に抱かれたまま電話を始めたのだから、最初からこうなることを考えていたかもしれないと思った。

やがて宏一が風呂に行くと、さとみは浴槽から上がって全裸で窓の外を眺めていた。風呂の照明は落とされており、薄暗くなっているが歩けないほどではない。

「へへへ、泣いたらスッキリしちゃった」
「良かった。あれで良かった?」
「さっきのこと?もうどうでも良いわ。分かってたもの。でも、きちんとさよならできて良かった。最後は何言ったか良く覚えてないけど。でも、あれでいいのよ」
「元カレに聞かれちゃった?」
「たぶんね。でも、良いの。これで向こうも分かったでしょ」

そう言うと、さとみは宏一の腕の中に入ってきた。


つづく

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