メルマガ:仮想力線電磁気学
タイトル:仮想力線電磁気学  2025/11/04


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 N┃→       仮想力線電磁気学
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●反エコ(環境)ファッショ特集 号外

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前回同様、他のメルマガ(サマータイム制導入に反対する)の流用
記事での代用です。
体調が戻るまで、どうか御了承願います。

なお、今回のレイアウトは、原文のそれのままで掲載します。
どうかご了承願います。
また、メルマガ発行システムの字数制限のため、二部に分けて配信
いたします。
まずは、第一部です。


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【サマータイム制導入に反対する】 特別号外 p0005


◆「真珠湾攻撃は誤爆だった」説 第5回◆

 今回は、前回予告した通り、『特別攻撃隊』をめぐる話を題材に
 して、定説(故意説)の不自然さをえぐり出し、なおかつ、航空
 部隊を誤爆に暴走させた原因が『怪電波による攻撃命令』であっ
 た可能性を示す物理的証拠を示してみたいと思います。
 ちなみに、『特別攻撃隊』とは、潜水艦(特殊潜行艇)による海
 (水中)からの真珠湾奇襲攻撃部隊(ということになっている部
 隊)のことです。
 戦後の今日では、空からの部隊である航空部隊と比べると、全く
 目立たない存在になっているのですが、実は、この目立たない存
 在に関する話の中に定説(故意説)のおかしさを暴く鍵が隠され
 ているのです。
 と同時に、航空部隊を誤爆に暴走させた原因が『怪電波による攻
 撃命令』であった可能性をも教えてくれるのです。
 つまり、この話が目立たない話であったからこそ、日米両国民を
 騙し不幸にした「パールハーバー」の嘘がバレずにすんでいたと
 さえ言えるほどなのです。
 それでは、本編をどうぞ。


◆戦時中は『軍神』とまで崇められた決死隊だったのだが…

 私が『特別攻撃隊』に興味を持つようになったのは、GHQによ
 り焚書にされ最近復刻された『日本的人間』という本を読んだこ
 とがきっかけです。
 それまでは、ぜ〜んぜん関心がありませんでした。
 というか、注目するに値することだとは全く思っていなかったの
 です。
 実際、メディア(インターネットを含む)上では、全く話題にな
 らないからです。
 文化人でこの話をする人は、右にも左にもいません。
 でも、この本を読むと、戦後人のこうした認識は全くの誤りであ
 るということを強く認識させられるのです。

 実際、『特別攻撃隊』に関する話の最初の部分には、こんなスゴ
 いことが記されています。

 『開戦劈頭十二月八日、ハワイ真珠湾を強襲し、一度往くと再び
  還らぬ決死隊、この特別攻撃隊九勇士の烈々たる尽忠精神は、
  一億同胞の心を打ち、熱涙滂沱(ぼうだ)たるものを覚えさせ
  た。』

 これをみると、どうして戦後は、かくも無視もしくは軽視されて
 いるのか、全く納得がいかない思いです。

 さらに、これに続く部分では、このようなことが記されています。

 『わが海軍は、三月六日これら勇士の赫々たる勲功に対して、山
  本連合艦隊司令長官の感状とともに、特に二階級進級の栄をも
  って報いたのである。』

 それだけ重要なことが、戦後の今はどうして(右派の人たちの間
 でさえ)話題にもならないのでしょうか?

 どうも、歴史の断絶があるように思えてなりません。
 何か都合の悪いことが隠されているような気がしてなりません。
 というわけで、追求してみることにしたわけです。


◆映画では簡単にやられてしまっているのですが…

 前記のことに加え、山本司令長官は、某大将に宛てた書簡の中で、
 こんなことを記しているそうです。

 『(前略)…、さらにこの決死隊が、暗夜敵港に突入して、この
  成果をあげたことを思えば、…(後略)』

 これだけのことを聞かされてしまうと、「さぞ、孤立無援の状況
 で果敢に孤軍奮闘し、敵に大損害を与えてやったのであろう」と
 思ってしまうのですが、はたして、本当にそうだったのでしょう
 か?

 映画「トラ、トラ、トラ!」の描写をみると、全然そうではなか
 ったようです。
 簡単に見つかってしまい、簡単にやられてしまうのです。
 全く一方的な勝負で、とても「成果」をあげられたとは思えない
 描写になっているのです。
 何しろ、敵(米軍側)にかすり傷一つおわせることも出来ずにや
 られてしまっているのですから。

 ということは、山本五十六が事実を歪曲しているか、そうでなけ
 れば、映画の方が事実を歪曲しているかのいずれかでしかないで
 しょう。
 定説(故意説)を絶対の前提とする限り。


◆犠牲的精神の話に集中

 そう思って、『日本的人間』を読み進んでいくと、『成果』に関
 する話が全然出てこないのです。
 つまり、具体的にどんな成果を挙げたのか?という話が出てこな
 いのです。
 代わりに出てくるのが、犠牲的精神を美化する話です。
 ま、いかにも戦時中的な読み物という感じがしますが、これは、
 ちょっと、いくらなんでも酷すぎるのではないかと思えてならな
 いのです。
 成果をあげてもいないのに「成果」という表現を用いるというの
 は、私には九軍神となった人たちに対するイヤミにしか思えない
 のです。

 ちなみに、この本をさらに読み進んでいくと、九軍神となった人
 たちは「その精神において、『必殺』であり、その行動において
 は『必死』だった」と記されています。
 そして、「ただ『必死』は必ずしも『必殺』ではなかった。」と
 記されています。
 ということは、やはり、大した成果はあげられなかったというこ
 とでしょう。
 つまり、『攻撃』の『成果』は、本当はあげられてはいなかった
 可能性が大なのです。

 ということは、やはり、犠牲的精神の美化のために利用したとい
 うことになりますでしょう。
 そんなことが許されていいのでしょうか?

 否、戦時中といえども許されない理由があるのです。
 なぜなら、この悲惨な出来事は、山本五十六の作戦ミスによるこ
 とになるからです。
 その理由を以下に示すことにしましょう。


◆戦力の差を考えない作戦ミス

 まず考えなければならないのは、簡単に見つかり、簡単にやられ
 てしまっていることについてです。
 これ、日米の戦力差・能力差のことを全く考えていなかったとい
 う証拠でしょう。
 ですから、完全な作戦ミスと言わざるを得ないのです。

 どうして山本五十六は(今も)責任を追及されないのか?
 全く不思議です。


◆航空部隊による奇襲攻撃を失敗させるおそれもあった

 もう一つ、見過ごせない大問題があります。
 それは、航空部隊による奇襲攻撃を失敗させるおそれもあったこ
 とです。
 見つかれば、米軍側が警戒を厳重にしてしまうでしょう。
 そうなれば、空からの奇襲攻撃を失敗に終わらせてしまった可能
 性が高いのです。
 つまり、奇襲攻撃全体を危うくする愚策と言わざるを得ないので
 す。

 こうしてみてみると、『特別攻撃隊』の派遣は、ほとんど賭事に
 近い作戦であったことがわかります。
 はたして、山本五十六は、そんなに賭事の好きな人物だったので
 しょうか?

 戦力差・能力差も考えず、賭事に走る人物となれば、「無能」と
 か「無責任」という評判があっても、おかしくないはずです。
 でも、そういうことを告発証言する証言者は、一人も現れてはい
 ないのです。
 ということは、『特別攻撃隊』の話は「なんか、怪しい。どこか
 が、おかしい。」ということになりますでしょう。

 実際、おかしいところが複数あるのです。
 以下に、そのことを示します。


◆簡単にやられすぎ

 まず不自然なのが、『特別攻撃隊』が、あまりにも簡単にやられ
 すぎていることです。
 いや、その前の『簡単に見つかりすぎ』という点も、不自然です
 ね。
 無能すぎ、無警戒すぎです。
 日本の潜水艦って、こんなにチョロかったの?
 もしそうなら、米軍から「日本の潜水艦はチョロい」とナメきら
 れていたことでしょう。
 でも、そんな評判は伝わっていません。
 ですから、おかしいのです。

 さらに、『必殺』とか『必死』という話とも、全く相容れないも
 のになってしまっていることに気付かなければなりません。
 仮に戦力差・能力差があったとしても、日本軍の場合、体当たり
 ということをすることが珍しくなかったのですからね。
 実際、航空部隊の方は、被弾した機が米軍の格納庫に突っ込んで
 いくシーンが映画では見られます。
 ところが、潜水艦部隊の方は、ただ、ただ、やられる一方なので
 す。
 これは、あまりにも不自然ではないか?


◆あまりに無警戒すぎ

 無警戒すぎという点も、不自然すぎです。
 米国の駆逐艦ウォードが、双眼鏡でこちらが見える位置まで接近
 しているのに、全くの無警戒なのですから。
 しかも、ウォードの艦長は「青二才」と大佐から言われるような
 経験の浅い、若い艦長だったのです。
 そんな人物が艦長を務める駆逐艦に、簡単に見つかり、一方的に
 やられてしまうのです。
 これ、あまりに不自然すぎやしませんか?


◆ハワイの米軍も判断を誤るほどお粗末だった強襲部隊

 映画では、駆逐艦ウォードが敵潜水艦と遭遇したという報告を受
 けたアール大佐という人物が、「しかし見誤りも多いからな」と
 か「ウォードの艦長は青二才だ」と言って、「上に伝えておく」
 とは言ったものの、警報を出すことについては「確認を待て。確
 認してからだ。」と電話で返答します。
 随分とのんきな対応をしています。
 もっとも、そのことで、報告をした人物に後で責め立てられるこ
 とになるわけですが…。

 でも、よくよく考えてみると、アール大佐の対応には、共感でき
 る部分があります。
 なぜなら、その潜水艦が、「青二才」が艦長を務める駆逐艦に、
 あまりにも簡単に見つかり、あまりにも簡単にやられてしまって
 いるからです。
 だから、「見誤り」かもしれないと思ったのではないでしょうか?
 もし、ウォードが手こずり、あるいは、被害を受けたとなれば、
 アール大佐も「これは、放置できない」と考えたと思うのですよ。
 でも、実際はそうでなかったから、「確認」を優先させたのでし
 ょう。

 つまり、米国の軍人でさえ、判断を誤るほど、『特別攻撃隊』は
 お粗末な部隊であったわけです。
 実際、海軍の側も、キンメル司令長官への報告に、30分以上も時
 間がかかっているのです。
 『特別攻撃隊』が、よほどお粗末なものだったのでもない限り、
 こんなことはまず考えられないはずです。


◆栄をもって報いるまでに日数がかかりすぎ

 不自然さは、さらにもう一つあります。
 それは、海軍が九勇士たちに感状や二階級進級の栄をもって報い
 るめでに3ヶ月近くもかかっていることです。
 なぜ、そんなに日数がかかってしまったのか?
 消息を知るのに、そんなに日数を必要とするとは思えません。

 本当は、すぐには公表できない事情があったからではないのか?
 そう思えてならないのです。


◆誤爆説(牽制説)なら、すんなり説明がつく

 このように、定説(故意説)を前提とする限り、不自然なことが
 次々と生じてくるのです。
 そこへいくと、誤爆説すなわち牽制説なら、すんなりと説明がつ
 くのです。

 まずは、あまりに簡単にみつかり、一方的にやられてしまった件
 について。
 牽制作戦がとられていたのであれば、潜水艦部隊の真の使命もま
 た、攻撃ではなく、牽制すなわち「威嚇」だったはずです。
 故に、簡単に見つかるような行動をとっていたはずです。
 また、米軍から攻撃を受けても、反撃はせず、むろん、体当たり
 もしなかったはずです。


◆いきなり本気で攻撃してくるとは思っていなかった可能性

 もっとも、潜水艦部隊の人たちは、こちらが沈没するほどの本格
 的な攻撃をいきなりしてくるとは思っていなかった可能性もあり
 ます。
 なぜなら、日本が宣戦布告はしていないことを知っていたからで
 す。
 このような場合、まずは警告し、それから威嚇攻撃し、それから
 本気の攻撃をするのが普通ですからね。
 でも、駆逐艦ウォードは、最初から、いきなり本気の攻撃をして
 きたのです。
 それで、逃げる間もなく、やられてしまった可能性が考えられる
 のです。


◆本当は正しかったハワイの軍人たちの判断

 一方、アール大佐に限らず、ハワイの軍人たちが、牽制目的で派
 遣された日本の潜水艦部隊が、艦長が「青二才」の駆逐艦ウォー
 ド一隻に、あっさり見つかり、あっさりやられた出来事を知って、
 「これが奇襲攻撃の始まりとは考えられない」と直感したのは、
 極めて正しかったと言えます。
 日本の牽制作戦に惑わされなかったのですからね。
 もし、その後の誤爆が無ければ、彼らは高く評価されていたこと
 でしょう。

 ところが、日本の航空部隊が誤爆に暴走してしまったために、彼
 らの判断は「誤り」ということになってしまったのです。
 ですから、彼らもまた、誤爆の犠牲者だったことになるのです。


◆暴走しなかった潜水艦部隊

 潜水艦部隊が簡単にやられてしまったのは、彼らの使命が牽制だ
 ったからです。
 最後の最後まで使命を守り続けた。
 航空部隊のように暴走しなかった。
 そのために還らぬ人たちになってしまったのです。
 本当はそんなに簡単にやられるような部隊ではなかったのに、牽
 制作戦のせいで、ああいうことになってしまった。
 さぞ無念の死だったことだろう…と山本五十六は悔やんだに違い
 ありません。

 となれば、山本五十六が感状や二階級進級の栄をもって報いたく
 なるのは当然のことでしょう。
 何しろ、部下思いで有名な人物だったのですから。
 彼のことを悪く言う証言者が現れないのは、当然ことです。


◆暴走しなかった理由

 ところで、航空部隊は誤爆に暴走してしまったのに、潜水艦部隊
 は、なぜ誤攻撃に暴走しなかったのでしょうか?
 これが、今回のもう一つの大きなテーマです。

 暴走したのが空の部隊で、しなかったのが水中の部隊…というこ
 とになると、理系(特に工学系)の人は、こう考えます。
 「そうした違いが生じたのは、電波が届く・届かないの違いがあ
 ったからだろう」と。

 実際、空は電波がよく届くのですが、水中では電波が極めて届き
 にくいのです。
 まず、一部が水面で反射されてしまう。(その分、電波が弱まっ
 てしまう。)
 物質の不連続があると、電磁波は反射してしまうものなのです。
 水面は、まさしく、そういうところなのです。

 そして、二つ目には、水には電波を吸収してしまう性質があると
 いうことです。
 そのため、水中の潜水艦には、電波がほとんど届かないものなの
 です。

 よくSFやアニメなどの世界では、水中でも無線が何の障害もな
 く使えることになっていますが、あれは、所詮、お話の世界。
 現実の世界では、ああはいきません。
 SFやアニメ、マンガだけで科学技術のことを知った気になるの
 は、とんでもないことです。

 とにかく、水中にいた潜水艦部隊が暴走しなかったのは、通信電
 波を受信することが出来なかったことが原因であると考えられる
 のです。
 ということは、空にいる故に電波を受信することができた航空部
 隊が誤爆に暴走したのは、自分たちを攻撃に誘導するような怪電
 波を受信してしまったからだと考えられるでしょう。

 もちろん、偽物とか混信だと気付けば、攻撃に誤導されることは
 無かったのですが、彼らは気付かなかった。
 そういうことを見分ける(聞き分ける)訓練は受けていなかった
 でしょうからね。
 それで、あんなことになってしまったのです。


 (第二部へつづく)


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 発行者: tarkun(たーくん)

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