メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 663  2025/04/06


少女の性 第六百六十三部

由美は夢中で腰を突き上げながら声を上げた。
「ああっ、ああっ、もっと、全部無茶苦茶にしてぇぇっ」
由美がこんなことを言うのは久しぶりだ。よほどストレスが溜まっていたのだろう。そして由美は夢中で声を上げてはいたが頭の中の冷静な部分で身体がどんどん駆け上がっていくのを感じていた。そして『こんな時でも宏一さんの触り方は優しい』と思った。それでも、もう時間が無いのは二人共分かっている。だから宏一も最後のフィニッシュのつもりだったし、由美もそれは同じだった。二人が夢中になって腰をぶつけ合い、激しく肉棒が扱かれる。宏一は肉棒がどんどん気持ち良くなって、このまま放出しそうだと気が付いた。

「由美ちゃん、出しても良い?」
「出して、いっぱい出してぇぇっ」
「由美ちゃんも一緒だよ。良いね、もうすぐだよ」
「ああっ、そんな、はやく、はやくぅっ、もうだめぇぇっ、いっちゃいそう。ああっ、ああっ、だめぇっ、いっちゃう、ああっ、いっちゃういっちゃうぅぅーーーーっ、はうぅっ」
「うおぉっ、うっ、うっ、うっ」

僅かに由美のほうが早かったが、二人はほぼ同時に絶頂した。宏一は、今度は出し切った感じがはっきりとあったが、予想外に少ないような気がした。

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」

由美はぐったりと大の字になって息を弾ませながら、中に精が放たれたことを感じて幸せだった。ただ、いつもと違って、この後の甘い時間をゆっくり過ごすことはできない。由美は激しい呼吸が収まらない内から重い身体をゆっくりと起こしてシャワーに向かった。

その間に宏一はタクシーを手配する。最近はアプリなので宏一が手配すると由美は乗っていくだけでお金を払う必要が無いのが便利だ。

由美は慌ただしくシャワーを浴びながら、いつもと違うことに気が付いた。いつもなら一番奥に出された精は洗っても洗ってもじわじわと出続けるのに、今日は全然そうならないのだ。『少なかったの????どうして??あんなに、だったのに・・・・でも、中に出た感じは・・・・・なかったかも・・・』由美はどう考えて良いのか分からずに戸惑っていた。あの時の宏一の様子は間違いなくたくさん出る感じだった。『少ないときもあるのかな?』と思ってみたが、他にはこんな時は思い当たらない。3回目というのならまだ分かるが、今日はそうでは無い。『もしかして、私に会う前に先に自分で出したとか・・・・』由美はそう思ってみた。釈然としない感じだが、少ないものは少ない。ただ、おかげでシャワーの時間は短くなったので、直ぐに着替えられた。

由美が部屋に戻って来たとき、ちょうどタクシーの到着まで5分だった。

「由美ちゃん、もうすぐタクシーが来るよ。そろそろ下に降りてる?」

そう言うと由美は宏一の前まで来てから首に手を回してきた。

「こうしていたいです・・・・・」

そのまま二人はねっとりと気持ちを込めたキスを楽しんだ。今日はいつもみたいに最後の後ろからもできない。その分、キスは長かった。

「帰ります」

由美はそう行って部屋を出た。振り返ったら宏一に抱きついてベッドに押し倒したい衝動に駆られるので我慢していたのだ。そしてタクシーに乗って少ししたとき、席の上で体勢を変えたときにじわっと残滓を感じた。でも、やっぱり少ない気がした。

翌日の月曜日、仕事は忙しかったが、さとみ自身が宏一にのめり込みすぎだと自覚していたのでいつものように塩対応に徹したし、棚卸しが忙しくて留守がちだった。、宏一はメール対応とWebでの打ち合わせに忙殺されたので、夕方になってさとみが帰るときに初めてゆっくり顔を見たくらいだった。もちろんさとみは一言だけ定番の挨拶をすると帰って行った。

宏一はやっと仕事に一息ついたと思い、葵に会う時間がきちんと確保できたことに安心した。

宏一が部屋に帰ったとき、葵はいつものように静かにちゃぶ台に女の子座りをして自習していた。

「こんにちは」
「葵ちゃん、元気だった?」
「はい」

葵はシャワーを済ませてさっぱりした感じだ。宏一が90度の位置に座ると、葵は自然に座る位置をずらして宏一の右腕に背中から寄りかかってきた。もう葵の中では宏一は安心できる相手になっていた。

「どうしたの?何か相談したいことでもあった?」

そう言われて、葵は即興で相談を作り上げた。

「ちょっと、聞いて貰っても良いですか?」
「うん、話してみて」
「私の友達に、推しのコンサートに行かないかって誘われたの。でも、私はあんまり好きじゃないっていうか、よく分かんないからどうでも良いって言うか」
「それでどうしたの?」
「断ろうと思うんだけど、断ると何か問題あるかなぁって。一応、宏一さんに相談してからって思って」
「それじゃ『考えてみる』って言っちゃったんだね」
「考えてみるって言うか、ちょっと待って、って」
「それじゃ、葵ちゃんがその子にコンサートや買い物やお店に一緒にいってもらったことはあるの?」
「うん、回数は多くないけど」

「葵ちゃんは、そのこと一緒に出かけたいと思う?」
「あんまり・・・・・・お金持ちなの、その子の家。だから・・・・いっぱい持ってるし、そもそも感覚が違うっていうか・・・・そんな感じ」
「その子は、自分がお金持ちだって思われてるのは分かってるんだろ?」
「たぶん、そう」
「それじゃ、基本的には断ったって問題ないだろうけど、俺はちょっとそれに付け加えたいな」
「教えて」
「その子って、自分がお金持ちだって周りに思われてること、その子自身はどう思ってるんだろう?羨ましいと思われてるって考えてるのかな?」
「たぶん」
「その子は仲の良い子って、いつも周りに居るの?」
「そんなに仲の良い子は・・・・居るけど・・・でもあんまり・・・・」
「それじゃ、葵ちゃんはクラス委員だからその子から話し掛けられたってことはある?」
「・・・・なんとなく・・・・・それはあるかも・・・・」
「それってさ、その子、寂しいんじゃ無いの?」
「寂しい?」
「だって、葵ちゃんをそういう状況で誘えば、きっと断られるだろうなって分かってたと思うんだ。だから葵ちゃんが断っても仕方ないよ。でもさ、それって・・・・どう?」
「どう?って?」

「葵ちゃんが、もしその子に付き合ってコンサートに行ってあげれば、その子はきっと嬉しいし、喜ぶと思うよ。感謝されると思う。でも、調子に乗って図々しくなる可能性もあるけどね。だから、葵ちゃんがその子を喜ばせたいかどうか、ってところがポイントだと思う」
「そう・・・・たしかに・・・・・」
「もし葵ちゃんが、その子のこともっと知りたいと思うならコンサートに行ってみるのも手だと思うよ。新しい世界が広がるかもしれないだろ?」
「うん、そう」
「後は葵ちゃんが考えてみれば良いと思うけど、どう?」
「そう・・ね・・・・・宏一さんならどうする?」
「うん、俺だったら・・・・・・時間とお金がなんとかなるなら行ってみる気がする。知らないことで楽しいことに出会えれば嬉しいし」
「ありがとう。実はちょっと考えてたんだ。他に相談した子もいるけど、全然はっきり言ってくれないし、余計わかんなくなっちゃって。でも、宏一さんはきちんと言ってくれた。だから、考えてみる」
「うん、よかったね」
「だから・・・・・・・」
「どうしたの?」
「ちょっと・・・・こうして・・・・」

そう言うと葵は背中にいる宏一の腕を取ると、自分を包み込むように宏一の手を回した。ただ、両手の外側なので宏一は葵の脇に手を入れたわけではない。あくまで葵の手の外側から自分を包み込むようにしたのだ。

「ちょっと、こうして」
「いいよ」

葵は包まれた感じが欲しかった。宏一に優しく守ってもらっている感じ、それを欲しがったのだ。葵はちょっと恥ずかしいし危ない気もしたが、それも宏一なら大丈夫だと思ってこうしたのだ。

「このまま、話しても良い?」
「うん、そうだね。留学の件、調べてみた?」
「調べた。だいたい分かってきた」
「おかねも?」
「調べた」
「大丈夫そう?」
「お金はもともと・・・・・好きなところを考えればいいってお母さんも言うし」
「へぇ、お母さんに話したんだ。賛成して貰えたんだね」
「そう、高校に受かったらって」
「それは凄い。楽しみだね」
「それで、早く決まったら中学のうちに行っても良いって。勉強に差し支え無ければって」
「早く決まったらって、推選とかってこと?」
「そう。いくつかきてるから」

「でも、推選て、あんまりレベル高くないんだろ?」
「そうみたい。でも、一応考えてみようかなって思ってて。部活とかもあるし」
「葵ちゃんは部活は何なの?」
「放送部と演劇部」
「へぇ、マスコミとかに興味あるんだ」
「そうなるのかも・・・・・」
「大会とかもあるんだよね」
「そう、放送部の大会もあるし、演劇もあるし・・・・」
「成績も良いんだから、アナウンサーとかになりたいのかな?」
「そんな簡単になれるとは思ってないけど、まぁ、その線もありかも・・・・」
「それじゃ、高校選びはそういう系統に強い高校って言う選択肢も有るんだ」
「だから、推選で受けるところには、そんな高校も入れたの」

葵は宏一と進路の話ができたのが嬉しかった。実は、親は好きにすれば良いと言うだけで全然相談に乗ってくれないのだ。宏一の腕に包まれて『守られている感』が強いだけに、葵はかなり安心した雰囲気で話すことができた。

「でも、そういう高校って私立高校なんだろ?」
「ううん、県立だって推薦入試をやってるの。もう、試験を受けたもの」
「そうなんだ。まだ夏なのにもう、そういう時期なんだ」
「早いところだと夏休み前だもの」
「知らなかったよ。それじゃ、結果はいつ分かるの?」
「バラバラだけど、この前受けたのはもう少しだと思うけど、一般入試と違ってはっきりと合格発表の日が決まってないの。結果は直接学校に来るの」
「そうか、受かってるといいね」
「そう、この前受けたところはレベルもそれなりだし、放送部は全国大会の常連なの」
「それは楽しみだね」
「そう。受かったら、三谷さん、ご褒美をくれる?」

葵はわざと甘えてみた。警戒心の強い葵にしては珍しいのだが、それほど葵は宏一との時間が特別の意味を持ち始めていたのだ。

「そうだね。何がいいかな?アクセサリーとか?」
「そんなの三谷さんからもらいたくない」
「それじゃ、何がいいの?」
「考えておく。良いでしょ?」
「うん、そうだね。決まったら教えて」
「合格したら教える」

そう言うと葵は微かにクスッと笑った。この会話が楽しくて仕方ないらしい。

「どんなものが欲しいか考えるのって楽しいよね」
「モノかどうか、分からないわよ?」
「そう来たか。うん、レストランでの食事とかでも良いよ」
「レストランかぁ・・・・・・」
「ちょっと高級な」
「それも考えてみる・・・・・でも」
「あんまり乗り気じゃない?」
「う・・・ん・・・・・一回ご飯食べて終わりっていうのはやっぱり・・・・・・」
「そう言われれば、そうかも知れないけど・・・・。それじゃ、葵ちゃんはもっと記憶に残るようなモノのほうが良いってことだね」
「だから、モノとは限らない・・・・」
「あぁ、そうだったね。例えば水族館でデートとかかな?」
「それも有るかも知れないけど、もっと・・・・」
「スカイツリーとか」
「それも良いけど、スカイツリーじゃ直ぐに終わっちゃう」
「そうだね。2時間もあれば見られるからね」
「だから、もっと・・・・・」

葵はそう言って甘えている自分が可愛らしいと思った。実は、この部屋に来るようになってから葵は、自分が可愛らしいと思う瞬間が何度もあることに少し驚いていた。

いつもはもっと気が張っていて、自分の周りで誰が何を言うのか、どんな仕草なのか、最大限注意しているのだが、この部屋にいるときは何となく子供の頃に戻ったような気がするのだ。学校にいるときとのギャップに最初は戸惑ったが、宏一が一切手を出そうとしないのはもう分かりきっているし、真剣に自分の話に協力しようとしてくれているのが嬉しい。だから葵はだんだん宏一に心を開くようになっていた。

「もっとなの?それじゃ、葵ちゃんと海外旅行とか?」
「いきなり?それはいくら何でも・・・・・・」
「ハハハ、冗談だよ。でも、葵ちゃんがもっともっとって言うから」

葵は自分の『もっと』という言葉に赤面して耳まで赤くなって俯いてしまった。

「あ、赤くなった」

宏一が指摘すると、葵が小さな声で言った。

「ワザと言うなんてサイテー」
「ごめんごめん、赤くなった葵ちゃんがとっても可愛いなって思ったんだ」

もともと葵は中学生にしてはとてもはっきりした顔立ちで、美人と言えばそうだが、顔つきは豪華と言う感じの子だ。派手というのとも違うのだが、豪華ではっきりした顔立ちはクラス委員にふさわしい風格がある。清楚な由美や可愛らしい洋恵、スレンダーでモデル系のクールビューティな結衣とも違う、宏一には初めての美少女だった。


つづく

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