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───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン 2011/6/5 No.521 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語 新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、 編集長のコラムなど多彩な話題満載! ───────────────────────────────── 1人のフリージャーナリストがフクシマで見たものは何か? フリージャーナリスト渡辺幸重氏が精力的にフクシマを取材! http://blogs.yahoo.co.jp/yaku_no_shima/ http://www.youtube.com/daraku02/ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Lapiz」情報 夏号6月1日発売中!! 詳しくは http://www.lapiz.bz ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Lapiz」β版 *東日本大震災*Portrait of Sakhalin*自然遺産 屋久島 以上3点をDLマーケットにアップロードしました。 また創刊準備号の予告をホームページに掲載しました。 販売スタンドなど詳しくは下記へ。 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言!! 片山通夫 著 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 1900円+税 ───────────────────────────────── ◆現代時評」「橋下市長はやはり豹変した」:片山通夫 ───────────────────────────────── 前に「君子は豹変・・」と書いた。残念ながらそれが当たってしまっ た。大飯原発再稼働問題と民主党と対決するという話だ。 まず、ご本人も新聞などで「民主政権を倒す」という姿勢を撤回した 。6月1日のことである。たった1カ月半、主要な目標(維新の会として) を彼の一言で撤回できる維新の会というのはいったい何なのだろうか。 内部で何が行われているのはうかがい知れないが、おそらく「何も考え ずに盲目的に市長についている」だけの「維新の会の政治家」が多いの ではないのかと危惧する。 この発言の撤回には、大飯原発の再稼働問題があった。彼は再稼働を 容認し「敗北宣言」をしたとあった。毎日新聞は同日の紙面で「次のス テージに向けて頑張る」と話し、原子力規制庁での安全基準作りや電力 供給体制の変革について積極的に発言していく意欲を見せたと書いた。 いったい市長の思考構造はどうなっているのかここでも分かりにくい。 大きな権力には脆いと言われても仕方あるまい。 一方で「弱者」に対してはめっぽう強い。市の財政を立て直すという 政策は、人権博物館や文楽などへの補助を打ち切る意向だ。また高齢者 への行政サービスも打ち切りもしくは減額するという姿勢のようだ。こ うしてみると、知事時代も含めて彼は「負ける喧嘩はしない」という主 義のようだ。 市民は【巨大な悪】に立ち向かう市長をイメージしていたはずなのだ が、やはりそうはゆかないようだ。 この稿の最後に、毎日新聞が行った最新の世論調査を見てもらいたい 。落ちたとはいえ、まだまだ高い水準にある支持率だ。市長の言う「賞 味期限」は徐々に近づいてきているように思えるが如何なものか? 「賞味期限」を延ばすために、今後もあらゆる場所で発信し続ける必 要がある。これもしんどいことだ。 「参考」毎日新聞世論調査 http://mainichi.jp/select/news/20120605k0000m010047000c.html ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2012年5月25日号6月1日号 ───────────────────────────────── クナシリ地熱発電所再建 1991年実験的に運営されたことのあるクナシリ地熱発電所がクリ ル社会発展連邦プログラムの一環として連邦とサハリン州予算で再建さ れる。再建事業は「サハリン・マスイネリ社」が担当し、専門家90人 が参加する予定である。 オランダ投資説明会 5月31日、オランダがユジノサハリンスク市で投資説明会を開く。 ペイント、海上貨物船と旅客船、港及び空港、道路、交通インフラ構築 整備、木材加工、医療、薬品、農業など関連企業15社が参加する。 IT国際コンクールで3等 ロシア、ウクライナ、カザフスタン、ベラルーシなどの学生らが参加 したIT国際コンクールでサハリン国立大学生が3等の優秀な成績をとっ た。 韓国文化試験 さる20日、サハリン韓国教育院で学生達を対象に韓国文化に対する 知識を問う試験が行われた。サハリン国立大学と教育院、韓国語教師協 会が共同主催した同試験はサハリンで初めて試みたもので中高校生50 人が参加するなど良い反響があった。 故マントカワの展示会 5月18日はサハリンを代表する画家故マントカワ氏の誕生日。この 日を迎えて州立美術館が「画家マントカワの目でみた男女と女子」とい う展示会を開いた。展示会には生前画家と親しんでいた人々が集って思 い出を語るなどして故人を偲んだ。 釜山市長来島 今年は釜山市とウラジオストク市が姉妹提携を結んで20周年。関連 記念行事に参加するために6月末釜山市長がウラジオストクを訪問する 際、サハリン州も訪ねる予定である。その事前準備のために市長職員3 人が21〜22日サハリンを訪問した。 ────────────── 2012年6月1日 セコリョ新聞―創刊63周年 63年前の1949年6月1日、ハバロフスクで「朝鮮労働者」とい う名前で創刊号を発行し、又「セコリョ新聞」という名前で発行を続け て21年。その間、財政難などで廃刊の危機に陥りながらも、愛読者の 皆様のご支援と応援でサハリン唯一の民族新聞を維持することが出来ま した。本当にありがとうございました。より良い新聞を作るために社員 一同、一生懸命頑張りたいと思っておりますので、今後もよろしくお願 いいたします。 セコリョ新聞社員一同 韓国会社、エトロフで活動 先月28〜30日間、サハリン言論社らが「ギドロソトロイ社」の招 待でエトロフの建設現場を取材した。クリル発展連邦特別事業の一環と して進められている港湾建設現場には韓国の「クムト総合建設」が下請 け企業として働いていた。総予算14億ルーブルの同事業に35人の韓 国技術者が参加していた。しかし、外国企業のクリル島への参加を認め ていない日本政府は韓国企業が参加していることに対して不満を表した と日本報道機関が伝えた。本取材にはNHK記者も同行していた。 ネプチェゴルスク地震被害者追悼 さる28日、ユジノサハリンスク市レーニン広場にあるネプチェゴル スク地震被害者慰霊碑の前で追悼式が行われた。追悼式には州知事代理 をはじめ遺家族、関連機関の関係者など多くの人が参加した。1995 年5月28日、オハ区域ネプチェゴルスク部落を起こった大地震で部落 は完全に破壊され、2千人の死者を生んだ。 市内バスにWi-Fiを さる30日からユジノサハリンスク市内バス63番が州政府の両極を 得て、無料で車内インタネットサービスを提供している。既にハバロフ スクやウラジオストク、マガダンなどがこのようなサービスを行ってい る。 百万長者数増加 2011年度の所得申告によると、百万長者が227人増加した。年 間所得1百万〜5百万ルーブルの住民数は1、389人で前年度比13 .8%の増加。 終業式の鐘が鳴る 5月25日、サハリン州内高校の最後の授業を知らせる「最後の鐘」 が鳴った。3千人の卒業生たちは学校で小さい催しを開き、教師らに感 謝を、又思い出を語った。そして、市内の広場や公園では彼らを祝う小 さいコンサートが開かれた。 青少年主催―サハリン希望キャンペーン 28日午前、ソウル都心は勿論、地方都市16カ所で230人の青少 年たちが集って、同時にサハリン韓人支援特別法制定などを促す集会を 開いた。「サハリン希望キャンペーン」と名づけられた同集会は、政治 や外交などに関心のある青少年たちが研究と討論を通じて未来韓国社会 のリーダーとして資質を高めるために組織した全国青少年政治外交連合 が主催したもので、「サハリンの涙と同胞を忘れないで下さい」という メッセジーと共に、日本の公式謝罪と賠償を要求、韓国国会に対しては 反省を促していた。(文:李リョンイル(NGOコラムニスト) 韓国清北ウンソンでサハリン同胞慰安行事 バンギムンUN事務総長の故郷ウンソンでさる24日、サハリン同胞らの ための慰安行事があった。観光バス25台で全国20箇所からサハリン 永住帰国者約1千人が参加した。韓国そしてサハリンで活躍していた同 胞歌手らのコンサートとのど自慢大会、美味しい食事会などで一日中楽 しく過ごせた。(文:安・チュンデ) ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>> 引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆韓米日 北朝鮮の挑発行為を阻止することで合意 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_04/kankoku-beikoku-nihon-kitachousen-no-chouhatsukoui-soshisuru/ ◆野田首相 内閣閣僚名簿を発表 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_04/nihon-yoshihiko-noda-naikakukakuryou-meibo/ ◆オウム真理教 指導者の1人が17年を経て逮捕 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_04/aumu-shinrikyou-shidousha-taiho/ ◆ロシアは全アジアの食糧を保証できるか? 今年9月初めに極東のウラジオストクで開かれるAPEC(アジア太平洋 経済協力会議)サミットを前に、このフォーラムを準備する数々の会合が 、モスクワ、サンクトペテルブルグ、ハバロフスク、イルクーツク、エ カテリンブルグ、ヤロスラヴリなどロシア各地の都市で行われている。 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_05/77042746/ ◆ザバイカルで殺害された日本人は世界バイク旅行中の写真家 5月22日にヒロクスキイ地区で殺害された日本人旅行者、大仁田耕一さん は、その所持品などの調査から、経験豊かな旅行者であることが分かった。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_25/roshia-nihonjin-ryokousha-tasatsu/ ◆「サハリン3」プロジェクト:キリンスク鉱床で採掘開始 ロシアの「ガスプロム」は2012年末、サハリン島の大陸棚キリンスク 鉱床でガスの採掘を開始する。これはロシアにとって初の海底採掘となる。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_30/saharin-3-purojiekuto-kirinsuku-koushou-de-saikutsu-kaishi/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から] 片山通夫 ───────────────────────────────── 野田政権が「瀬戸際運営」に陥っている。身内であるはずの民主党の 力を充分に発揮できない状況の中で、野党の力を借りてでも、法案を通 そうととしているからだ。この法案には様々な反対意見がある。 たとえば、対デフレ政策の欠如、また大震災から一年余りしかたって いない状況でのごり押し、そして何よりも、あの政権交代時のマニフェ ストの自爆状態。 我々はこのような政権を、民主党を、いや政治家をもつしかない国民 なかと、溜息しか出ない。おまけに野田首相は、内閣改造をやってのけ た。自民・公明案丸呑み状況だ。 一方肝心の規制庁の設置は一向に進まない。これも4月1日にはできる はずだった。その規制庁の発足を待って再稼働が妥当か否かを判断する べきだったのに、首相が(おそらく)来週には再稼働を容認することに なりそうだ。 橋下市長も野田首相もどこかで間違っている。 橋下市長に関しては、「市民に負担をかけずに、国に要求すべきだ」と 言いたい。また野田首相には「財務省の手先首相で甘んじるのか」とも。 いずれにしても「国民・市民に目を向けた政治をしてもらいたいモノ。 市長や首相の判断の基準がずれているとしか言いようがない。 「その政策は国民・市民のためになるのか」が判断に基準なのだが。 ───────────────────────────────── 発行 2012年6月5日 No.521 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020願うのもの contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |