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───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン 2011/5/22 No.519 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語 新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、 編集長のコラムなど多彩な話題満載! ───────────────────────────────── 1人のフリージャーナリストがフクシマで見たものは何か? フリージャーナリスト渡辺幸重氏が精力的にフクシマを取材! http://blogs.yahoo.co.jp/yaku_no_shima/ http://www.youtube.com/daraku02/ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Lapiz」情報 春号3月1日発売中!! 詳しくは http://www.lapiz.bz ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Lapiz」β版 *東日本大震災*Portrait of Sakhalin*自然遺産 屋久島 以上3点をDLマーケットにアップロードしました。 また創刊準備号の予告をホームページに掲載しました。 販売スタンドなど詳しくは下記へ。 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言!! 片山通夫 著 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 1900円+税 ───────────────────────────────── ◆現代時評「君子は豹変する?」:片山通夫 ───────────────────────────────── 巷間、橋下市長の言動が「もてはやされている」ようだ。MBS大阪毎 日放送のVOICEという番組の記者が市長とパドルをした話題などネット 上では賛否両論が沸騰しているケースもある。 マスコミ露出の話題には事欠かないようだ。 橋下市長の言動で筆者が気になるのは「大飯原発再稼働問題」だ。先 月(2012年4月)の毎日新聞には「橋下市長:「原発か節電か」住民に訴 える考え 再稼働で」という見出しで『「(需要の)ピーク時にみんな で我慢できるかどうか。府県民に厳しいライフスタイルの変更をお願い する。それが無理なら原発を再稼働するしかない」と述べ、「原発か節 電か」の二者択一を住民に訴える考えを示した』とある。 この記事をいま読み返してみて奇異に感じたのは、市長は今まで「市 長の命令」を振りかざして、選挙でまるで「オールマイティの権力」を 市民から受けたような振る舞い言動が多かったが、ここにきて「二者択 一を住民に訴える」と微妙に変化してきていることである。 よく考えてみると、市長は今まで「君が代斉唱問題」や「市役所の職 員の入れ墨問題」、「区長や校長の公募問題」、知事時代の「府庁舎移 転問題」、「児童文学館閉鎖」などなど、不況に悩まされる市民から見 れば「優遇されていると思える公務員」をそのやり玉に挙げることで、 マスコミの話題をさらってきた。そしてそれが大きな支持を受ける要因 になっているわけだ。 ところが今度はその支持者であるはずの市民に対して「暑い夏に我慢 する」ことを無理強いすることになる「原発再稼働反対論」は、彼にと って大きな問題になってきた。そこで先に紹介した毎日新聞の記事のよ うに、「市民に二者択一」を迫る論法に微妙に舵を切り替えて来たので はないだろうか? 当然のことながら「二者択一」を迫られる市民としては、いずれかを 選ばざるを得ない。さすれば「市民が選んだ」というお墨付きが市長に 渡されることになる。巧妙な仕掛けだと思わざるを得ない。 残念ながら現在あるマスコミは市長の「巧妙な罠」に気付いていない 様に思う。また市長も市の予算云々と、労働組合の事務所が市庁舎にあ ることに噛みついた。しかしマスコミ相手の市庁舎内の「記者クラブ」 に関しては、筆者が知っている限り何の変化もない。 さすが、マスコミの寵児として現れた市長も、すべてのマスコミを敵 にするのは得策ではないと考えたのか? 市長の常套句である「税金で食べさせてもらっている公務員」なら、 相手が記者クラブであっても同様の措置をすべきだろうし、原発再稼働 問題に見られるように「住民に丸投げ」するような政策はとるべきでは ない。 それとも「君子は豹変する」のだろうか? いや「君子は微妙に世の中の流れを読む」だけなのかもしれない。 ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2012年5月18日号 ───────────────────────────────── 州知事とのインタビュー さる12日、サハリン州知事の記者会見があった。主な内容はプーチ ン新政権の対サハリン政策。州知事は「プーチン大統領はサハリンにつ いてよく知っており、今まで以上に積極的に支援と投資をしてくれる」 と確信を持って伝えた。 2011年予算執行報告 さる15日のサハリン州議会での報告によると、昨年サハリン州政府 の税収入額は453億ルーブル、反面支出は517億ルーブルだった。 支出額の4割に当たる208億ルーブルが社会文化分野へ割当られた。 又、道路建設、農業、燃料、住宅サービス分野にも相当な予算が費やさ れた。 廃棄物埋立場建設 さる14日、サハリン州政府は廃棄物埋立場建設問題で会議を開いた 。固体廃棄物はユジノサハリンスク市内で選別作業を行った後、圧縮し てユジノサハリンスクから11キロ離れた埋立場(オホーツク道路付近 )で処理されるとのこと。設計は今年7月まで、建設許可は来年3月ま で受けるつもりで進める予定。 労働力不足 さる15日、サハリン州政府は州内に労働力が不足していると発表し た。特に建設、石油ガス、住宅サービス分野などに専門家が最も足りな いとのこと。昨年外国人労働者クォターは23、641人だったが、そ れの46%しか受け入れなかった。今年は17、549人を受け入れる 予定である。 熊狩り 今年の5月8日、アニワ区域オゴンキ部落で熊が牛を襲撃した。その 熊はハンターにより現場で殺された。サハリン州は去年の秋と今年の春 にかけて40匹の熊を射殺する許可をハンターたちに与え、去年の秋、 既に26匹を殺した。 父母の日を記念 さる12日、サハリン州韓人会は、韓国の「5月8日―父母の日」を 迎えて、韓人社会の高齢者を招いて感謝の念を込めてのコンサートを開 いた。 ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>> 引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆クリル諸島への投資時代 クリル諸島に対する外国からの投資が2012年、初めて行われる。投 資するのは韓国と中国の企業になると見られている。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_13/74603235/ ◆東京で ウイグル独立運動家が集結 中国政府による抗議をもろともせず、日本の首都東京では14日、ミュン ヘンに本部を置く「世界ウイグル人会議」の会議が開幕した。中国政府 はこの団体を分離派組織と認定している。今回の会議には米国やドイツ 、スウェーデン、トルコなど10カ国以上からウイグル人団体が参加して いる。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_14/toukyou-uiguru-shuuketsu/ ◆パイプラインかタンカーか ロシアの「ガスプロム」は、日本に対し、サハリン南部から北海道に至 る海底パイプライン建設を提案している。日本は現在、これを検討中だ。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_15/74690029/ ◆福島第一原発 東京湾のセシウム・アイソトープ含有量増加 東京湾に注ぐ川の河口に近い部分の海底にある土壌を調べたところ、福 島第一原子力発電所の事故で大気中に放出されたセシウムのアイソトー プの含有量が上がっていることが明らかになった。これはヒデオ・ヤマ ザキ教授が率いる近畿大学の研究グループが伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_14/fukushima-daiichi-seshiumu-toukyouwan/ ◆北朝鮮 日本海の名称変更を要求 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の中央紙「労働新聞(ノドン・シンム ン)」は15日紙面で、国際水路機関(IHO)に対し、自らの使命に責任を 持ってアプローチし、日本海を東朝鮮海と名称を変える義務を負ってい ると主張した。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_16/74853222/ ◆ブリジストン ロシアのタンポポから天然ゴムを製造 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_18/nihon-burijisuton-tanpopo-tennengomu/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から] 片山通夫 ───────────────────────────────── 橋下市長が相変わらずマスコミを騒がしている。いいのか悪いのか? 彼の一挙手一投足は報道で知ることができる。もし、報道されなかった ら、市民は何も知ることができない。その裏で…と思うとこれも怖い。 さりとて、あまり突出した報道ばかりだと、今度はマスコミに対して 不信感を抱く。市長の広報機関になり下がったのかと。 悩ましいことだ…。 ───────────────────────────────── 発行 2012年5月22日 No.519 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020願うのもの contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |