メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio 号外 ◆セコリョ新聞日本語版  2009/01/13


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【609 Studio 】メール・マガジン・2009/1/13  号外
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に論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、
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──────────◆◆◆ セコリョ新聞 ◆◆◆─────────

1月2日発行のセコリョ新聞日本語版が届きましたのでお届けします。
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◆セコリョ新聞日本語版:2009年1月2日号
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州保健局年間事業総括

 昨年末、サハリン州保健局の年間事業総括と血管系統患者に対する医
療サービス改善のための全体会議が開かれた。会議によると、この6年
間医療予算が6倍も増加し、老化した建物の大部分を修理したことがわ
かった。又、来年にはクリル地域に総合診療所がオープンされる他、オ
ハやネベルスクなど中央都市から遠く離れた地域の医療施設の修理にも
力を入れる方針である。また、昨年医科大学を卒業した60人の若い医
師らがサハリン州医療機関で働き、血管病治療センターの医師や看護師
の研修も行うとのこと。

自治体長協議会会議−太陽は東から危機は西から

 昨年末に開かれた自治体代表機関長協議会会議で、エン・ノヴィコワ
サハリン州副知事は最近の経済危機について「日は東から昇っているの
に経済危機は西から来ている」と前置きし「今度の経済危機は我が島を
迂回しないであろう」と言及、具体的な対策を発表した。州政府は、州
の予算収入の50%を石油輸出産業が占めているために、石油価額の下
落は我が州に大きな影響を及ぼすと予測しており、原油1バレル68ド
ルのつもりで予算を立てていて予算収入の減少のため、住民の社会保護
予算を除いてすべての分野の支出予算は10%削減する他、州の基幹産
業保護のために農業、漁業、建築分野の所得税は10%下げる方針だ。

電気、暖房料金引上

 1月1日からサハリン及びクリルの電気料金は1kw当り2.25ル
ーブルへ、暖房料金は15〜18%まで引上げられる。

年金生活者と低所得層、自由に販売できる

 これから年金生活者と低所得層は特別許可なしで自家栽培した野菜を
ユジノサハリンスク市場で販売できる。昨年12月18日ユジノサハリ
ンスク市長がこの旨の規則に承認したことにより警察署から場所を指定
して貰うだけで済むようになった。

100ドルの偽札発見

 昨年12月22日、ユジノサハリンスク市内のある銀行で24歳の若
者が100ドル札を両替しようとした。ところが、銀行員の調べでそれ
が偽札であることが判明され、その若者は警察に拘束された。

 外貨密搬入で逮捕

 昨年12月22日、サハリン州税関が1100万円、4000ドル、
2万5千ルーブルの貨幣を申告せずに搬入しようとした船員一人を逮捕
した。船員はネベリスク港を出航してオホーツク海で漁業をして帰って
きた船舶の乗組員だった。彼はロシア法律違反で刑事裁判にかけられた。

幼児班クリスマス記念発表会

 昨年12月27日、サハリン韓人文化センターで、同センター文化教
室幼児班のクリスマス記念発表会があった。韓国語の歌や伝統楽器の演
奏などこの1年間の成果を披露、親類はその可愛い姿をカメラやビデオ
カメラで記録するなど和気藹々。又、講師の先生たちがサンタクロース
に変装し生徒らにプレゼントを贈るなどして幼児らの喜びは一層増した。

世論:「新年の願いは何?」

・張・セボク(50歳、事務員):3歳の孫を幼稚園に入れてもらいた
い。空席がなくて3年間も待っている。出産率を高めようとしながら幼
稚園を増設しないのはおかしい。
・金御婆さん(70歳):一時母国訪問できればよい。
・朴・リュドミラ(36歳、自営業):金融危機を無事に乗り越えてほ
しい。
・カン・ヨンザ(64歳、年金生活者):韓国への一時母国訪問団に選
ばれたい。
・金・チュンギョン(69歳、子供創作発展協力会「希望」の会長):
まず、サハリン残留韓人1世らの願いが叶い、彼らの文化生活のために
役立ちたい。そして、次世代が民族のプライドを持ちつつけ、民族文化
発展に寄与してほしい。最後にサハリン韓人社会が団結してほしい。
・ヤン・ユンキ(57歳、事務員):金融危機以前の生活水準を維持し
たい。又、子供たちに金融危機の影響がないように願う。
・朴・ヨンオク(47歳、事務員):年寄りたちの年金が上がってほし
い。
・金・マリナ(22歳、失業者):お婆さんが元気でいてほしい。又、
韓国へ永住帰国しないでサハリンに残ってほしい。
・朴・ゼニャ(10歳、学生):パソコンがほしい。また、ママとパパ
と一緒に韓国へ旅行したい。

人:残留サハリン1世李・ナヴォル御婆さん−サハリン残留1世にも生
活補助を

 ユジノサハリンスク市郊外で末息子夫婦と同居している李・ナヴォル
さん(85歳)。1月2日は夫李・クンスさん(1914年生、197
7年死亡)の命日。この日には子供たちと孫、ひ孫など20人が集まる
。お爺さんと法事の後、いつも新年祝賀挨拶を受ける。真面目で親孝行
の子供たちに囲まれて幸せに暮らしている李さんにこんな思いがある。
「本当に苦労したのは1世老人たちだ。私の夫は二重徴用で日本へ連れ
て行かれて、幸い帰ってきたが苦労に苦労を重ねる暮らしの末、76年
に亡くなった。こんな境遇の1世たちが子供たちと生き別れることが出
来ずサハリンに残っているのに、どうしてこんな1世らには何の補償も
ないのか。韓人会の朴・ヘリョン会長は日本にもっと強く我々の要求を
訴えてほしい」。
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発行     2009年1月13日   号外
編集・発行  609studio   Michio Katayama
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