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━━━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━ ★★★↑↑↑「ヘッダー広告」募集中です。料金等、詳細については、一番下を 御覧ください。 ==========================================ROADSHOW REVIEW===== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★ 2006/12/09 No. 299 (週刊) 前回発行部数:3,873 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映 期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分 かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。 お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記 憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう 場合があります。その際は御了承ください。 ==================================================================== バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。 ★2005年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2004年分につ いては、サイトを御覧下さい。 http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html 痩身男女 01/07 長恨歌 01/14 THE 有頂天ホテル 01/21 レジェンド・オブ・ゾロ 01/28 フライトプラン 02/04 ミュンヘン 02/11 ジャーヘッド 02/18 ナイト・オブ・ザ・スカイ 02/25 ダイヤモンド・イン・パラダイス 03/04 ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 03/11 イーオン・フラックス 3/18 SPIRIT 3/25 サウンド・オブ・サンダー 04/01 ALWAYS 三丁目の夕日 04/08 プロデューサーズ 04/15 連理の枝 04/22 ニュー・ワールド 04/29 レント 05/06 Vフォー・ヴェンデッタ 05/13 明日の記憶 5/20 ダ・ヴィンチ・コード 5/27 夢駆ける馬ドリーマー 6/03 ポセイドン 6/10 インサイド・マン 6/17 バルトの楽園 6/24 ウルトラヴァイオレット 07/01 トリック劇場版2 7/08 M:i:III 7/15 日本沈没 7/22 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 7/29 ゲド戦記 8/05 釣りバカ日誌17 8/12 東京フレンズ The Movie 8/19 スーパーマン リターンズ 8/26 UDON 9/02 マイアミ・バイス 9/09 X-MEN:ファイナル ディシジョン 9/16 出口のない海 9/23 イルマーレ 9/30 レディ・イン・ザ・ウォーター 10/07 ワールド・トレード・センター 10/14 ブラック・ダリア 10/21 ユナイテッド93 10/28 父親たちの星条旗 11/04 地下鉄(メトロ)に乗って 11/11 太陽 11/18 椿山課長の七日間 11/25 プラダを着た悪魔 12/02 007/カジノ・ロワイヤル 12/09 ==================================================================== 007/カジノ・ロワイヤル (Casino Royale) U.S. Release Date: 11/17/06 ■監督:マーティン・キャンベル ■原作:イアン・フレミング 『007/カジノ・ロワイヤル』(東京創元社刊) ■キャスト:ダニエル・クレイグ/エヴァ・グリーン/マッツ・ミケルセン/ジ ュディ・デンチ ■音楽:デヴィッド・アーノルド ■字幕:戸田奈津子 ■お勧め度:★★ 「過去4作にわたってジェームズ・ボンドを演じてきたピアース・ブロスナン に代わり、新たに抜擢されたダニエル・クレイグ扮する6代目ボンドが初登場す るシリーズ通算21作目。イアン・フレミングによる原作シリーズの原点『カジノ ・ロワイヤル』を、本家シリーズとしては初の映画化。“007”として初めて の過酷なミッションに挑む若きジェームズ・ボンドの活躍と“運命の女”との切 ない恋の行方を描く。監督は「007/ゴールデンアイ」「マスク・オブ・ゾロ」 のマーティン・キャンベル。 ジェームズ・ボンド最初の任務は、世界中のテロリストを資金面で支える男、 ル・シッフルの資金を絶つこと。やがて、ル・シッフルがモンテネグロの“カジ ノ・ロワイヤル”で大勝負に出ることが明らかとなる。ボンドはその目論見を阻 止し、ル・シッフルの組織を壊滅に追い込むためモンテネグロへと向かう。しか し、そんなボンドのもとに、Mは監視役として美女ヴェスパー・リンドを送り込 む。最初は彼女に対して懐疑的だったボンドだったが、危険を共にする中で次第 に心惹かれていく…。」(allcinema.net/より。) なぜか、今回は「が…」が抜けているのが問題になる、という結末...。 最初の方の、組織の末端の爆弾犯との追っかけっこシーン、これは凄いので、さ ぞかし凄い作品になるのかと期待したら、後は何の面白味もない、ただのスパイ 物に転落。「顔」と玩具で無理矢理、持たせてきたこのシリーズ、苦肉の策だろ うが、そもそも死んでいるシリーズの復活は有り得ないような気がする。 そもそも、このシリーズがヒットした最初の4作、「ドクター・ノオ」 (1962) 、 「ロシアより愛をこめて」 (1963) 、「ゴールドフィンガー」 (1964) 、「サンダ ーボール作戦」 (1965) 、これがヒットした最大の理由は、ショーン・コネリー が演じるボンドだった。諜報員とは程遠い男前、女好き、趣味に凝る、そしてち ゃめっけ、ある意味でコネリーのボンドは男の憧れだった。それプラス、奇抜な 兵器、「殺しのライセンス」という殺し文句、選り抜きの美女、ヌード・シーン。 当時としては美女とヌード・シーンだけでも観客は動員できたが、コネリーが引 退した後は、代わりの「顔」と玩具だけで繋いできたようなシリーズだった。本 作では「顔」がダニエル・クレイグに代わったが、男前、女好き、趣味に凝る、 ちゃめっけを排除して、玩具も無し。コネリーのボンド像は、今では男の憧れに はならないにしても、彼の007がヒットした要素を殆ど全て削除した場合、残 るのは、ただのスパイ物でしかない。そしてこの事は、今では誰も知らないよう な(駄)作、「女王陛下の007」 (1969) で既にやった事で、本作はその二番煎 じに過ぎない。ヒットしたのはフレミングの小説ではなくて、コネリーのボンド だった。その小説の原点に帰るという事は、ヒットしない事が確実な作品を作っ たという事になる。製作スタッフは同じ。ヤキが回ったとしか言えない。 確かに、既に死んでいたシリーズ、「死ぬのは奴らだ 」 (1973、ロジャー・ムー ア )以降の007しか観ていない場合、本作のダニエル・クレイグのボンドは新 鮮に映るかもしれない。人間味があるとか、玩具が無い分、現実的だとか。しか しそれは、コネリーが引退した後の007シリーズのつまらなさを打開しようと いう策に過ぎない。結果として残ったのは、英国諜報部の長である「M」(ジュ ディ・デンチ)が大っぴらに出てきて新米のボンドを助けるという、現実には有 り得ないような展開、そして新米のボンドが一人前のスパイになるために、女や 恋を諦めるという「教訓」を入れて、原作を再現したつもりになっているが、ス パイ物に恋愛関係を持ち込むという、最低の結果となっている。ボンドとヴェス パー・リンドの絡みの部分は、殆ど目を背けたくなった。これなら「オリジナル」 の「女王陛下の007」の方が、はるかに「恋愛風スパイ映画」として成り立っ ていた。この作品のボンド・ガール、とは言えない共演はダイアナ・リグで、記 憶違いでなければイギリスのテレビの探偵物シリーズでかなり人気のある実力派 だった。ボンドが唯一、結婚した相手でもある。(そして宿敵、プロフェルド役 に、当時はまだ悪役専門のテリー・サヴァラス。)それに比べると本作のヴェス パー・リンド(エヴァ・グリーン)は、どこでどう間違って007映画に出る事 になったか不思議なくらい、魅力が無い。これも結局は「人間味」を重視した結 果なのだろうが。なお、パロディー版の「カジノ・ロワイヤル」 (1967) では、 ヴェスパー・リンド役は第一作「ドクター・ノオ」で「かわい子」で登場したウ ルスラ・アンドレス が、本来の悪女ぶりをふんだんに発揮し、超豪華キャスト (主なところだけでもデヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズ、デボラ・カ ー、売れる前のウディ・アレン、ジョン・ヒューストン、シャルル・ボワイエ、 ジャクリーン・ビセット、そしてなんとル・シッフル役にオーソン・ウェルズ、 と、凄い美女バーバラ・ブーシェ)で底抜けに面白い作品だった。 コネリーのボンド像を廃して、その後の007シリーズ独特の要素も廃しての再 出発なのかもしれないが、ただのスパイ物、いやそれ以下に没したことは間違い 無い。今後、このシリーズをダニエル・クレイグで続けるとすると、どういう事 になるか、想像もできない。キャスト的にもダニエル・クレイグのボンドはミス キャストだろう。彼は一見、野獣っぽいが、実は英国(ロンドン中心の「イング ランド」)では最高級の役者。ジュディ・デンチにしても、数々のシェイクスピ ア劇を演じ、「デイム」という称号を与えられている英国を代表する女優。この 二人が喋る英語というのは、とても諜報員やらの裏の世界の人間が喋る言葉では ない。コネリーが売れたもう一つの理由が、新人で、スコットランド訛りが個性 的だったという事を考えると、この二人というのは、個性が売り物の007作品 から個性を奪ってしまうような事になる。 ヒアリング度:★★ 感動度:★ 二度以上見たい度:★ 劇場で見たい度:★★★ ビデオ/DVDで欲しい度: ビデオ/DVDで見た方がいい度:★ ムカつく度:(とっくに諦めてる) 考えさせられる度: (「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合) -------------------------------------------------------------------- ★★★(懲りずに)発行者よりのお知らせ★★★ 中国映画「長恨歌」DVD 主演サミー・チェン (2005年)、ヤフーオークションに て、売れてしまいましたので、また仕入れます。「ホームツール12点セット」 は「eBay」で売ることにしましたら、なんと一週目で売れてしまいました。残る は「Win/Mac 傑作ボイスファイル集 + Audio CD」と、なんと!1年ぶりに広東 語版、オリジナル「痩身男女」を2個、即決で買えましたので、これも宣伝目的で 高く出品します。(香港で売ってる人に何度聞いてもサミーの声が本人かどうか分 らないという情けない話で....) 直接販売も行っております。海外発送、承ります(支払い方法:「PayPal」、 国際郵便為替)。 ヤフーオークション、eBay(アメリカ)にて出品落札代行しております。売りた い物、買いたい物のある方、ご連絡ください。 (神奈川県 公安委員会 古物商 許可 第451320001094号) ==================================================================== -今後楽しみな映画: ★ サイトのコンテンツ: -メルマガ発行システムの状況:名称/URL/コメント/現在12システムをカバー ★★最終更新:2006年05月28日 -映画のことなら Google search:英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク:全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク:字幕の「なぜ?」に答えるF&Qサイト(その他) -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース -------------------------------------------------------------------- 2005年分: ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08 カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22 オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05 アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19 運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05 ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19 ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09 コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23 Shall we Dance? 04/30 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07 海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21 ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04 クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18 バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02 宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16 逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30 亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13 サヨナラCOLOR 08/20 マジック・キッチン(魔幻厨房) 08/27 奥さまは魔女 09/03 マザー・テレサ 09/10 チャーリーとチョコレート工場 09/17 ファンタスティック・フォー 09/24 シンデレラマン 10/01 シン・シティ 10/08 ステルス 10/15 忍 SHINOBI 10/22 ドミノ 10/29 ティム・バートンのコープスブライド 11/05 ブラザーズ・グリム 11/12 エリザベスタウン 11/19 イン・ハー・シューズ 11/26 ハリー・ポッターと炎のゴブレット 12/03 Mr. & Mrs. スミス 12/10 SAYURI 12/17 キング・コング 12/24 男たちの大和/YAMATO 12/31 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。 ====================================================================== ★ヘッダー広告募集要領★ 個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。 広告のサイズ(長さ)は、10行まで。料金は、個人(的な)広告の場合、 一回500円、法人は、一回1000円。連続掲載の場合は最大3回まで。 振込先:銀行、ぱるる、イーバンク(他行からの直接入金が可能になりました) ★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの を送ってください。 ====================================================================== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★ 2006/12/09 No. 299 (週刊) 発行者:シド(syd@kotoba.ne.jp) このメールマガジンは(主に)以下の配送システムを利用して発行しています。 カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/1776.html E-Magazine http://www.emaga.com/info/syd111.html メルマガ天国 http://melten.com/m/4480.html melma! http://www.melma.com/backnumber_32970/ Home Page (登録/解除/バックナンバー) 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