|
**************************** *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* *■□■■□□■☆彡* 第375号* *■■■■■■■■■*2006/12/1 * **************************** ※このメールは等幅フォントでご覧ください。 ==【もくじ】======================================================== □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第375号 ■映画インプレッション『父親たちの星条旗』 ■おやぢ幹のお気楽DVD日記(271) ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.45) ■ホラ〜言ったじゃないの(No.21) ■石男的衛星電影案内(Vol.312) ■編集後記 ==================================================================== ■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN 『父親たちの星条旗』 監督:クリント・イーストウッド 主演:ライアン・フィリップ -------------------------------------------------------------------- ☆ハリウッドを代表するクリント・イーストウッドとスティーブン・ スピルバーク二人が、太平洋戦争の硫黄島戦を通して戦争に対峙する アメリカ人と彼らの喪失を真正面から捉えた作品です。 アメリカ、ウィスコンシン州で葬儀社を営むひとりの老人。今、彼に は最期の時が迫っていた。彼の名は、ジョン・“ドク”・ブラッドリ ー。彼は1945年、太平洋戦争の激戦地として名高い硫黄島に、海軍の 衛生兵として出兵していた。しかも、その時撮られた1枚の写真によ って、米国中から“英雄”と讃えられた輝かしい過去があった。しか し彼は、その事について決して語ろうとはしなかった…。硫黄島で何 を見たのか。父は何故沈黙を貫こうとするのか。父の最期を見守る彼 の息子が、硫黄島の真実を辿り始める…。 正直に言えば、面白い映画ではないです。スペクタクルシーンも少な く、泣かせようというシーンもなく、淡々と英雄に奉れた兵士の苦悩 を描いたので、非常に暗くて重い内容でした。 しかし、日本人はもとよりアメリカ人でも知らなかった戦争の実情を 見事に再現して、21世紀の我々に伝えるという事は、非常に意義深 い映画と言えるでしょう。『パールハーバー』みたいな映画を期待し て行かなければ、入場料の元は取れると思います。 来週公開の『硫黄島からの手紙』と対になっているので、予習として 見る必要があるでしょうね。戦争には本当の英雄なんてどこにもいな いですね。 作品公式サイト http://www.tsubakiyama.jp/ STONEMAN推薦度★★★ 反戦映画度★★★☆ (10点満点:★=2点・☆=1点) ==================================================================== ■おやぢ幹のお気楽DVD日記(271) 最近見たDVD&劇場作品 ひとくちおやぢ評 http://homepage2.nifty.com/mikisan/ ---------------------------------------------------------------------- 「アフロサッカー」★★★★ 2006/6/24公開 2004年タイ 原題『SAGAI UNITED』なのに頭はチリチリだがアフロは ないんじゃない?ちょっと酷い邦題。 タイの原住民サガイ族の運動能力に眼をつけた借金で身を追われる元 サッカー審判員が監督となりタイ国王の優勝カップを狙う。 ちょっとサービス精神旺盛で作り過ぎな部分も否めないがタイ映画の 勢いを感じる。そのうちタイのサッカーの力も上がってきそうな予感。 「レイヤー・ケーキ」★★★★ 2006/7/1公開 “6代目ジェームズ・ボンド”のダニエル・クレイグ主演の英国裏社 会麻薬犯罪もの。 銃乱射、爆弾爆発、CGや派手なアクション一切なしですが裏社会の怖 さが伝わってきます。 「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」 のプロデューサー、マシュー・ヴォーンが初監督。 「グッドナイト&グッドラック」★★★★ 2006/4/29公開 ジョージ・クルーニー監督作品 米ソの冷戦が激しくなる1950年代、放送局CBSのニュースキャスターと そのスタッフが“赤狩り”の恐怖にもめげず権力に屈せず自由の為に 報道を続ける。 全編白黒で当時の雰囲気をかもしだしている。 「ジャケット」★★★★ 2006/5/20公開 「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディと「パイレーツ・オ ブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ共演の異色サスペンス。 1992年と2007年のタイムスリップ&精神病もの。 「東京大学物語」★ 2006/2/25公開 漫画家・江川達也が自らのアニメを映画化。 こりゃひでぇ〜 東大入試に挑む高校生カップルを描いてますが何を 言いたいのかさっぱりで(^_^;) 『ソウ3』★★★ 2006/11/18〜公開中 1作目の“そう”きたかぁ〜。思わず観る側の予想を裏切る展開と キレと勢いで3作目まで来ましたが、もう『ソウ3』と言うより 『グロ3』って感じで残忍さが増しただけで(^_^;) ==================================================================== ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol. 45) by TAK・G 『キング 罪の王』 監督:ジェームズ・マーシュ 主演:ガエル・ガルシア・ベルナル -------------------------------------------------------------------- ☆J・マーシュ監督の初の長編作品となる『キング 罪の王』。 エルビス(G・G・ベルナル)は海軍を退役し、父デヴィッド・サン ダウ(ウィリアム・ハート)を捜し求めて、ある日突然サンダウ家の 前に現われる。しかし、愛を求める故にか、義妹マレリーをも愛し、 狂気的な行動を起こしていく。 ボートを降り立ったエルビスが、娼婦を買ったり町を放浪したりする シーンでは、台詞も少なげで、彼の微妙な表情の変化が何を物語るの か興味津々である。ドリー・バートンのカントリー・ソングが、平素 なアメリカを漂わせる中、テキサスの小さな町、コープス・クリステ ィへ向かうバスに乗り込んだときの、差し込む明るい太陽の日差しは、 彼の明るい未来を象徴するのか、それとも、その後方の薄暗さのよう に、彼の人生は暗雲が立ち込めるのか。 いくつかのメディアで、本作がギリシャ神話のオイディプス伝説(母 を愛するがあまり、父を父と知らず殺してしまう。)を思わせるとい うような記事があったが、うまくヴィジョンが重ならない。エルビス の狂気的行動は、はたして、父の愛を得るため?それとも、母の死の 報復?衝動的なのか、計画的なのか。 スウィートな顔立ちの人気スター、ガエルが何故か薄幸で愛を追い求 める罪人を演じる。少なめな台詞と彼の微妙な表情の変化が効果的で、 見るものの想像力を掻きたてます。衝撃的で虚しいエンディングです が、その終わりの先は・・・。とにかく、想像が廻らせられます。 それにしても、クルーカットのガエルは、とても若々しく28歳には 見えません。スウィート! ==================================================================== ■ホラ〜言ったじゃないの(No.21) by.おやっさん 「サイレント・ヒル」★★★ 監督:クリストフ・ガンズ 出演:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン ☆どうやら怖いらしい。そんな評判だけを頼りに観た。ジャンルにも よるが色々な予備知識は余計な先入観を生んで、作品の具合によって は台無しになってしまう事が結構ある。だから日本初の人気ゲームの 映像化だというのは後で知った。そして今回はこの見方で正解だった。 夜、我が子の名を叫びながら家を飛び出し、その姿を探す母親。あわ や滝壺一歩手前という所で保護した娘は、うわごとのように「サイレ ント・ヒルへ」と何度も言っている。どうやら夢遊病のような症状を 持つ娘がこの名を口にするのはこれが初めてではないらしい。山際に ある電飾の十字架が、暗い景色の中でぼぅっと浮かんでいる。 母ローズはこの謎を解くために、娘を苦しめるものが何なのかを突き とめるために、娘と車で地図にも載らないその街へと向かった。 この母ちゃんが無謀な運転をする。案の定、事故を起こしとるがな。 気を失い、目が覚めた時には娘の姿がない。慌てて外へ出てみれば、 辺り一面に雪のようなものが降り積もっている。しかしこれは雪では なく灰なのであった。サイレント・ヒルというのは地下火事が今なお 続く、ゴーストタウンと化した街なのだ。 娘を助けるために走り出す母親を、小さく小さくとらえた遠くからの ショットが切ないまでに心許なく、そしてとても美しかった。静寂に 包まれた街の地下に入り込んだ時に、次々と彼女に襲いかかる恐怖を 孕んだ美しさであった。 いや〜。久々に怖いモンを見たなという感想である。暗くなって唐突 に出てくる焼けた人たち(つーか今まさに”焼けている”人たち、か) が追っかけてくるとこなんかは、ちょっと夢見るような怖さがあった。 後半ちょっとは慣れてくるけど、やっぱり最後まで怖かった。 何かのアトラクションみたいに見えるアクション場面、斬新な殺し方。 婦警がヘルメットを脱いだ時に、その金髪のショートヘアがあまりに も意外な感じに色っぽくてハッとしたりするところに「ゲームっぽさ」 を見たが、無駄のない展開(「母は強し」テーマは盤石。父ちゃん役 にショーン・ビーンといういい俳優使ってるのに、父ちゃん役立たず) と、カメラワークに感心した。妄信的な宗教集団についても説得力ある。 とにかく暗転した時に出てくる気持ち悪い奴らが、ホント怖いんだ。 特に変な動きのナース軍団の、「エロ怖さ」にご注目。いや、ホント だって。ちょっぴりなまめかしいんだって。 ==================================================================== ■石男的衛星電影案内(Vol.312)12/2〜12/8 by.STONEMAN 12月4日(月)19:50 BS-11(衛星第2) 『 アマデウス』('84 アメリカ) 監)ミロス・フォアマン 主)F・マーレー・エイブラハム ※よう折の天才音楽家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの 死の謎を題材にしたピーター・シェーファーの舞台劇を映画化。モ ーツァルト35歳の生涯を、宮廷音楽家サリエリとの関係を通して ミステリアスかつ華麗に描き、アカデミー作品・監督・主演男優賞 ほか計8部門に輝いた名作。オーストリア皇帝の宮廷に仕えていた 音楽家サリエリは、モーツァルトの比類なき才能に激しいしっと心 を抱き、彼を陥れようと画策する。 ☆火曜以降は海外ドラマ特番です。 ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch 11月28日(火)22:00 『大統領のカウントダウン』('04 ロシア) 監)エヴゲニー・ラヴレンティエフ 主)アレクセイ・マカロフ ※ハリウッドに負けてばかりいてたまるものかと、ロシアが大国の威 信と誇りをかけ、超ド級のアクション映画の製作に挑戦。ロシア軍 が撮影に全面協力し、戦闘機や装甲車など、すべて本物の軍事機材 を提供してリアルかつ迫力満点の戦闘シーンを生み出した、未曾有 のロシア製アクション・エンターテインメント巨編がこれ。チェチ ェン紛争など、現実の政治情勢を踏まえつつ、テロ集団に立ち向か う主人公の英雄的活躍をスリル満点に描く。 <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch 12月3日(日)21:00ほか 『突入せよ!「あさま山荘」事件』('02 日本) 監)原田眞人 主)役所広司 ※1972年2月19日、あさま山荘に連合赤軍の5人が人質を取っ て篭城した。警察庁長官・後藤田正晴から陣頭指揮を命じられた佐 々淳行は、交渉に応じない連合赤軍だけでなく、警察庁と長野県警 の縄張り争いや、現場の状況を把握せず電話だけで指示を出す警察 庁上層部に悩まされることに…。国民をTVの前に釘付けにしたあ さま山荘事件。この大事件の現場指揮に当った佐々淳行が、当時の メモを元に執筆したノンフィクション小説『連合赤軍「浅間山荘」 事件』を、『金融腐蝕列島 呪縛』の原田眞人が映画化。事件発生 から人質救出、犯人逮捕に至る10日間をスリリングに描いた話題 作。 ********************************************************************* ■編集後記 ☆今日は映画の日ということで、全国的に1000円均一だとは思います が、通常なら土曜の明日から公開するはずの『007カジノロワイヤ ル』と『武士の一分』が1日繰り上げて今日から公開でした。一昔前 なら絶対にシネマデーは避けて、翌週の土曜公開というのが普通でし たが、映画会社も考え方を変えたのか、アグレッシブなマーケティン グをするようになりましたね。 ***************************************************** http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/movie/2699/ ↑BBS携帯用入口(※iモード・ボーダフォンlive!・ezウェブ対応) http://jbbs.livedoor.jp/movie/2699/ ↑BBS入り口(PC用)2ちゃんねる方式スレッドBBS http://stoneman.air-nifty.com/ ↑石男的ブログ(コメント大歓迎!) ***************************************************** ★ULCホームページ★ ≪定例チャット開催≫毎週金曜23時スタート! http://www.ulc-stone.com ***************************************************** ●○●○●読者ボランティア・ライター募集中●○●○● 映画の感想を投稿してくれるライターさんを募集中 mailmaga#ulc-stone.com(#を@に変えて下さい) ↑詳しくはこちらまでメールして下さい! ***************************************************** ======================================================================== ■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.375(2006/12/1) ■発行:ULC (Ushimitu Listeners Club) http://www.ulc-stone.com ■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city) ■問合せ先(ご意見ご感想も)> mailmaga#ulc-stone.com(#を@に変えて下さい) ■購読&解除はそれぞれの配信サービスにてどうぞ。 【まぐまぐ】ID:0000025922 http://www.mag2.com/m/0000025922.htm 【メルマガ天国】ID:490 http://melten.com/m/490.html 【メルマ!】ID:m00017409 http://melma.com/mag/09/m00017409/ 【MAGBee】ID:00000065 http://magbee.ad-j.com/mlm/index.php 【E-Magazine】ID:stoneman http://www.emaga.com/info/stoneman.html 【メイラックス】ID:MM3E96CCB3C7B20 http://www.mailux.com 【カプライト】ID:7594 http://kapu.biglobe.ne.jp/?GL |