メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]294  2006/11/04


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2006/11/04 No. 294 (週刊)            前回発行部数:3,805

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2005年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2004年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

痩身男女 01/07 長恨歌 01/14
THE 有頂天ホテル 01/21 レジェンド・オブ・ゾロ 01/28
フライトプラン 02/04 ミュンヘン 02/11
ジャーヘッド 02/18 ナイト・オブ・ザ・スカイ 02/25
ダイヤモンド・イン・パラダイス 03/04
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 03/11
イーオン・フラックス 3/18 SPIRIT 3/25
サウンド・オブ・サンダー 04/01 ALWAYS 三丁目の夕日 04/08 
プロデューサーズ 04/15 連理の枝 04/22
ニュー・ワールド 04/29 レント 05/06
Vフォー・ヴェンデッタ 05/13 明日の記憶 5/20
ダ・ヴィンチ・コード 5/27 夢駆ける馬ドリーマー 6/03
ポセイドン 6/10 インサイド・マン 6/17
バルトの楽園 6/24 ウルトラヴァイオレット 07/01
トリック劇場版2 7/08 M:i:III 7/15
日本沈没 7/22 
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 7/29
ゲド戦記 8/05 釣りバカ日誌17 8/12
東京フレンズ The Movie 8/19 スーパーマン リターンズ 8/26
UDON 9/02 マイアミ・バイス 9/09
X-MEN:ファイナル ディシジョン 9/16 出口のない海 9/23
イルマーレ 9/30 レディ・イン・ザ・ウォーター 10/07
ワールド・トレード・センター 10/14 ブラック・ダリア 10/21
ユナイテッド93 10/28 父親たちの星条旗 11/04
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父親たちの星条旗 (Flags of Our Fathers)

U.S. Release Date: 10/20/06 

■監督:クリント・イーストウッド
■製作:スティーヴン・スピルバーグ/クリント・イーストウッド/ロバート
・ロレンツ
■キャスト:ライアン・フィリップ/ジェシー・ブラッドフォード/アダム・
ビーチ(生き残った3人)
■音楽:クリント・イーストウッド 
■字幕:戸田奈津子
■お勧め度:★★★

 「「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・
イーストウッド監督が、太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ
側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第1弾。硫黄島の擂鉢山に星条旗を
掲げる6名の兵士を写した有名な戦争写真の裏側に秘められた真実の物語を描く
人間ドラマ。写真に登場する6名のうちの一人ジョン・ブラッドリーを父に持つ
ジェイムズ・ブラッドリーの著わしたノンフィクション『硫黄島の星条旗』を基
に、凄惨な硫黄島での戦いと、戦場を生き延び帰還した3名の若者が、自らの思
いとは無関係に“勝利の象徴”として英雄に祭り上げられ、戸惑いや苦悩を深め
ていくその後の人生を静かに見つめていく。なお、2部作の第2弾は日本側から
描く「硫黄島からの手紙」。
 太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦
しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな
中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後
のアメリカ国民を熱狂させた。星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリ
ン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。し
かし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国
民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャ
ンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだった。」(allcinema.net/より。
れいによって「が…」を削除)

クリント・イーストウッド監督とは趣味がバッチリ合うか全く合わないかどっち
かの場合が多いと先週、書いたのは、この作品を観る予定があったのではないの
だが、分らない.......。

戦闘シーンは凄い。最後に出て来る当時のスチル写真の感じ、これに合わせたよ
うに色を押えて、殆ど白黒に近い撮り方が、爆撃で緑を焼き払われ、岩肌剥き出
しの擂鉢(すりばち)山を相手の攻防戦ととてもマッチしている。この戦いでは
アメリカ軍にひどい戦死者が出たのと、その状況がリアルに描かれるので、この
手法は説得力がある。脳味噌欠乏症の海兵隊員がバタバタ倒れ、まさに消耗品。
その中で、攻略した擂鉢山の頂上に、ごく当然の事として星条旗を立てた。とい
う所から話しがややこしくなり、この星条旗を記念に欲しいという将軍がで出て
来て、これは連隊のものだから別のと取り替えとけと命令されて立てたのが、か
の有名な星条旗。この状況を撮った写真がたまたま出来が良かったので、これが
即、財政難の危機を救うべく、最初のではなくて2番目に立てた旗と、それを立
てた6人のうち、生き残った3人がヒーロー扱いされ、米国各地を資金調達に回
る旅に出される。そして「替わり」の旗を立てたこと、脳味噌欠乏症の海兵隊員
がいきなりVIP扱いされ、やれ大統領だの実業家だのと会わされ、言ってみれ
ば嘘のヒーローを承知で、その役割を強制的にやらされるうちに、ネイティブ・
アメリカンのアイラは酒に溺れ、後の二人はなんとか役割をこなすものの、戦争
が終わればただの人、ろくな仕事もなく、たまたま家業があった原作者の父親だ
けがまともな老後を迎える。というのが作品のストーリーの程んど全てで、原作
者あるいは監督が言うにはヒーローはでっち上げられるものであって、真のヒー
ローなど存在しない。いるとすれば硫黄島で死んだ将兵だろう、というような結
論。しかしちょっと待って下さいなというのは、この作品が描くヒーロー像その
ものが嘘っこで、そのヒーロー像をこき降ろしても、何の意味もないのじゃない
か。真のヒーロー、歴史を変えたヒーローとかは、いくらでもいるだろうに。そ
れこそ始皇帝を目覚めさせたジェット・リーの「英雄」とか。それに、あの星条
旗、アメリカ軍が多大な犠牲者を出してまで頑張った象徴としての星条旗のこと、
その事の「真相」を暴露することで何を達成したかったのだろうか。知識として
知っておくべきかもしれないけれど、この暴露のしかたというのは、まるでつま
らない。その上、将校とかならまだしも、平の、脳味噌欠乏症であるが故に消耗
品として成り立っている、あるいは使える海兵隊員がヒーロー扱いされて悩む、
耐えられなくなるといったことは、当たり前の事じゃないだろうか。そんな事は
想像すれば分ることで、「人間ドラマ」の題材としては何の説得力もない。なん
か分らないけど変な感じがする。この変な感じというのは、見応えある戦闘シー
ンでも言えることで、硫黄島に艦砲射撃をする戦艦が、真珠湾で全滅したはずの
旧式戦艦、艦橋が櫓(やぐら)の上に乗っているタイプのもので、これはCGだ
ろうけれども、その他の戦艦や最後のスチル写真で見られる当時のものは、それ
こそ新らしいタイプのもの。それに第2部で日本側のことが描かれるにも係わら
ず、本作の日本兵は、顔も見せられない、撮れないような嘘っこエキストラで、
そのことがバレバレになっている。これじゃ第2部に必要以上な期待を抱いてし
まい、おそらくそれはハズれるだろう。というような変な部分、分らない部分を
さっ引くと、戦闘シーンが見応えある、それだけの作品になってしまう。この変
な事というのは最後の最後のシーンまであって、硫黄島の戦略的な価値は、ここ
からなら日本全土を楽々、絨毯爆撃できるという事だったと思うが、到着した一
番機のB29(爆撃機)が何故かエンジンから煙りを吹いていて、誰にやられた
の?という感じできょとんとしてしまった。硫黄島の陥落が1945年3月、3
月10日からいわゆる東京大空襲、この頃から本土決戦を恐れたアメリカ政府は
日本人を無差別に焼き殺す作戦に出たわけで、そっちの方が「硫黄島」の持つ意
味だったのじゃなかっただろうか。その事を考えると、脳味噌欠乏症の海兵隊員
が何万人死んだとしても、何の悲劇性も無いわけで、ましてや星条旗を立てたの
が誰かなどという事は、本人たちやその家族以外、誰も興味ないのではないだろ
うか。イーストウッド監督としてはマジな作品を撮って楽勝ものでなんとか賞を
もらったから、今度は不マジな作品を作りたかったといえば一発で分るが、ほん
と、この作品、考えれば考えるほど笑えてきて、今もこれ、笑いながら書いてい
るので、その意味では最高に楽しい作品。戦闘シーンははっきり言って最高に撮
れているのと、この笑いの要素というか原因が見事にバランス取れている。「ミ
リオンダラー・ベイビー」は秀作ながら、はっきり言って後味の悪い作品だった
ことに比べると、本作品は、かなり長い間、笑える作品。こういう部分がやはり
この監督と趣味が合う理由かもしれない。本人がどう弁解するかは別として。で
もあの戦闘シーンは見る価値あるかもしれない。これだけアメリカ兵がバタバタ
死ぬ映画は他に無いのじゃないだろうか。それもベトナムとかのジャングルの閉
鎖空間ではなくて砂浜とか岩場で。これもやはりこの監督の観せる上手さかもし
れない。と考えれば、つまりアメリカ兵の殺され方を描くのが主だったとしたら、
やはり硫黄島を選んだのは、さすがと言えるのかもしれない。こういう非常識さ
というかガキっぽさというのがこの監督の好きなところ。「巨匠」と言ってよい
しょしとけば、もっと変な作品を作ってくれるかもしれない。


ヒアリング度:★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★★★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオ/DVDで見た方がいい度:
ムカつく度:
考えさせられる度:★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★ヒロヒト

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★★最終更新:2006年05月28日
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2005年分:
ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02
宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16
逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30
亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13
サヨナラCOLOR 08/20 マジック・キッチン(魔幻厨房) 08/27
奥さまは魔女 09/03 マザー・テレサ 09/10
チャーリーとチョコレート工場 09/17 ファンタスティック・フォー 09/24
シンデレラマン 10/01 シン・シティ 10/08
ステルス 10/15 忍 SHINOBI 10/22
ドミノ 10/29 ティム・バートンのコープスブライド 11/05
ブラザーズ・グリム 11/12 エリザベスタウン 11/19
イン・ハー・シューズ 11/26 ハリー・ポッターと炎のゴブレット 12/03
Mr. & Mrs.  スミス 12/10 SAYURI 12/17
キング・コング 12/24 男たちの大和/YAMATO 12/31

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。
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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
                     2006/11/04 No. 294 (週刊)   
発行者:シド(syd@kotoba.ne.jp)
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