メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.264◆現代時評:[判・検事の癒着を防げ]  2006/08/01


─────────────────────────────────
【609 Studio 】メール・マガジン・2006/8/1  No.264
─────────────────────────────────
【609 Studio】 メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプト
に論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、
ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その
他、寄稿記事など話題満載! 

           URL ⇒   http://www.609studio.com

───────────◆◆◆INDEX◆◆◆───────────

◆現代時評:[判・検事の癒着を防げ]          ken

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2006年7月21日号

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2006年7月28日号

◆編集長から

─────────────────────────────────
◆現代時評:[判・検事の癒着を防げ]          ken 
   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 office@609studio.com  へ!
─────────────────────────────────
◆◆アサヒコム 2006.7.24 杉浦法相は24日、日本記者クラブで会
見し、現在の保釈制度について「刑事訴訟法上、保釈は(被告の)権利
だが、裁判所はなかなか(拘置所の外に)出したがらない。例外と原則
が逆転している」と批判。「人質司法と言われた雪を溶かすためにも、
体制整備が必要だ」と述べた。「人質司法」という言葉は、逮捕、勾留
(こうりゅう)によって自白を得ようとし、否認すれば長期間、保釈を
認めない今の司法のあり方を批判する意味で使われる。

■■ついに政府も重い腰を上げ、いよいよ自白優先の「人質司法」を改
めるつもりになったらしい。 日本という国が「文明国」の仲間入りす
ることになったと考えて慶賀にたえない。 

■■明治初年のお雇いフランス人法学者ボアソナードが、出勤の途中で
被告が拷問に悲鳴を上げているのを垣根越しに聞いて、「なんとか拷問
をやめて欲しい」と、ときの高官連中に訴えたという話が伝わっている
が、おおげさに言えば、今回杉浦法相が保釈制度の改革を匂わせたこと
は、ボアソナード以来の、(長期勾留という方法による)一種の拷問シ
ステムを改める方向と考え、大いに歓迎する。

■■法相は、具体策として、拘置所の外に出しても証人に働きかけるな
どの証拠隠滅を図らないようにするため、自宅拘禁や海外渡航禁止とい
った制度の導入を挙げた。さらに加えて、法相は26日の法制審議会に
、こうした保釈制度改革や、社会奉仕命令など「代替刑」の創設などを
諮問するという。 多くの他国ですでに実行に移していることで、世界
的に見れば決して目新しくもないが、因循姑息なわが国裁判制度として
は英断と謂える。

■■参考までに説明しておこう。刑事裁判の前段階である被疑者勾留に
は2種類ある。 一つが「被疑者勾留」であり、もう一つが「被告人勾
留」である。 事実上、どちらも似たようなもので、通常、「被疑者勾
留期限」が切れると同時に起訴して「被告人勾留」に切り替える。要す
るにその両方を連続駆使して、被疑者ないしは被告が、検察の思惑通り
に「白状」するまで勾留しておき、それによる精神的圧迫により自白を
求める方法で、簡単に言えば「精神的拷問」なのだ。

■■そうした事実上の精神的拷問を防ぐため、刑事訴訟法208条【起
訴前の勾留期間、期間の延長】により、1)前条の規定により被疑者を
勾留した事件につき、勾留の請求をした日から10日以内に公訴を提起
しないときは、検察官は、直に被疑者を釈放しなければならない。2)
裁判官は、やむを得ない事由があると認めるときは、検察官の請求によ
り、前項の期間を延長することができる。この期間の延長は、通じて1
0日を超えることができない、と定めている。 

■■ところがこれには検察による堂々たる抜け道がある。それが「別件
逮捕」とか「余罪追及」で、たとえば最近のホリエモン事件とか村上フ
ァンドのように、「偽計取引」についての身柄拘束期間の最後の日に「
粉飾決算」の被疑で逮捕することにする。中身は同じでも名目が違えば
、なんどでも勾留でき、結局長期勾留になってしまう。ホリエモン氏は
、検察に抗して「白状」しなかったから長期勾留され、村上ファンド氏
は、あっさりと検察の意に迎合して「自白」したから比較的短期で娑婆
に出られたのである。

■■これは「被疑者勾留」だけでなく、起訴後の「被告人勾留」でも同じ
で、「被告人勾留」の場合は、検察の望む通り「白状」すれば、「保釈」
を認められ、もしそうした自白を拒否すればムネオさん事件の佐藤優氏の
ように東京拘置所での勾留生活512日というような長期記録を樹立(?
)することとなる。

■■参考までに言えば「保釈金」の決定は、裁判所がすることになってい
るが、実際のところ、裁判官は被告側弁護士の意見に従がうのが通例で、
弁護士はその保釈金を後日裁判が確定したとき被告から取り立てる弁護士
費用の担保に当てる。だから、逃亡などの恐れがない金持ち被告の、名目
上莫大な保釈金の場合などは、弁護士による保証状で代替することが多い
。 要するに保釈金(民亊訴訟の供託金も同様)の金額決定や、裁判所へ
の納付や返還などはすべて弁護士経由で実行されるが、ここに裁判所と弁
護士の、ある種の馴合いが存在する。その目をすったのがイトマン事件の
許永中被告の保釈金保証状を発行し、許被告に逃亡された弁護士であった
と噂されたが、結末はどうなったか、ボクは知らない。

■■それよりもボクがここで問題にしたいのは、検察からの逮捕状請求に
易々として従がう裁判官の態度である。 刑事訴訟法60条【勾留の理由
、期間・期間の更新】では、1)裁判所は、被告人が罪を犯したことを疑
うに足りる相当な理由がある場合で、左の各号の一にあたるときは、これ
を勾留することができるとして、一 被告人が定まった住居を有しないと
き。二 被告人が罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるとき。
三 被告人が逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由があるとき、
と決められている。

■■実際上、逃亡の恐れは、わが国における経済事犯などでは殆どない。
 問題は、証拠隠滅にほぼ限られているが、最近のTV画面などで見るご
とく、検察がガサを入れる場合、数十人の検察事務官などを動員し、あら
ゆる証拠物件の可能性のある書類などをトラック数杯にも渉って押収し、
いったいどうやってあの膨大な押収書類に目を通すのかと、ぼく等が疑問
を持つほどだから、いまさら口裏合せや、釈放後の証拠隠滅などが成功す
る可能性は薄い。

■■が、検察の逮捕状請求や、拘置期間延長に裁判所は至極簡単に同意す
る習慣がすでに定着して久しい。いわばこれは、裁判官の意識の怠慢とい
っても過言ではない。むしろ原因を簡単にいえば、裁判所と検察庁の癒着
体質である。

■■三権分立の大前提から言えば、検察は行政権のうちであり、裁判所は
司法権の中枢である。その裁判所が唯々諾々として検察の拘置請求に署名
したりするのは厳然たる「憲法違反」なのだ。だが裁判官にその意識が殆
どない。

■■これは拘置請求に簡単に応ずるだけでなく、刑事裁判の判決にも顕わ
れている。たとえば検事が、「被告に懲役刑3年を求刑する」といえば、
裁判官は殆どの場合、その求刑より僅かに減らして2年半の判決を言い渡
すといった習慣が定着していて、裁判でときたま求刑より多い判決を下し
たりするとニュース種になるのは、そのせいである。要するに大半の裁判
官というのは、ひ弱な「腰抜け」もしくは「無責任」インテリなのだ。

■■それとも、牢固として抜けない日本の「自白至上主義」が、安易な強
制自白に至らせるのかも知れない。 物的証拠を求めるには、そうとう困
難な捜査が必要だが、自白は、被疑者を精神的脅迫に負い込めば簡単に書
かせられる。 いや、「書かせる」というよりは、実態は書記に書かせて
、それに被疑者が署名すれば事足りる。

■■そのためには被疑者を長期勾留し、宥めすかし、都合によっては「な
るべく穏便に、情状酌量し、起訴猶予にしてやってもいいんだぞ」と、い
ったふうな言辞を弄して、被疑者に「悪うございました、前非を悔いて今
後はこうしたことを致しません」と言わしめればいいのである。

■■真偽は確かめていないが、米国の法廷などでは、「自己に不利な自白
は証拠として採用しない」という習慣があるそうだが、わが日本の検察の
態度と雲泥の差というべきだろう。 もっともアメリカ映画に出てくる、
いわゆるミランダ法の通告、つまり自己に不利益な自白はしなくていい、
という被疑者への通告は、水の流れるような早さで言ってのけるから、か
ならずしも本気で解るように言って聞かせていないのかも知れない。

■■とまれ、わが日本の長期勾留による半強制的自白は、いまのところ習
慣的事実として社会が周知している。
 そうした現実を考えると、今回の杉浦法相による「保釈制度の見直し」
などは、遅蒔きながら時宜に適したものと言えよう。 だがしかし、行政
府の長官として検事を指揮する杉浦法相が言わなくても、
 司法権の長官としての最高裁判所長官が、部下である裁判所に対して、
検察からの逮捕・拘置請求に対しては「もう少し慎重に考えてから対処せ
よ」と通達を出すのが筋道ではないか、とボクなどは思うが、いかがであ
ろうか。 現状では「三権分立」が泣く。 
─────────────────────────────────                      
         ◎片山通夫写真集「サハリン」好評発売中!!◎

   写真集「サハリン」が未知谷から発行されました。是非書店
   もしくは609studioでお求めください。
 
          四六判160頁 1,600円(税別)
           ISBN4-89642-138-8 C0072

     未知谷 HP http://www.michitani.com/index.html
    または    office@609studio.com
─────────────────────────────────
◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2006年7月21日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
─────────────────────────────────
漁業問題で会議招集

 さる13日、サハリン州イワン・マラホフ州知事がサケ・マス漁労問題
で会議を招集し、最近サハリン州水産海洋研究所の漁獲量の予測が正確で
はないために発生する緊急事態への対応策を講じるように指示したことが
わかった。州知事によると、昨年学者らの予測した量の2倍以上のサケが
上がってきたために慌ててモスクワに漁獲量増量許可を求めるなどの混乱
があった。今年もそのような緊急事態が生じる恐れがあるのでそれに素早
く対応できるような準備を整える必要がある。既に予測した以上の魚があ
がってきているために漁業を急がれる。


ロシア内閣第1副首相サハリン訪問

極東地域大統領全権代表カ・イスハコフ氏と大統領補佐官ア・ベグロフ氏
同行下、ロシア連邦ドミトリ・メドヴェゼフ内閣第1副首相が今月18日
から極東地域を巡回している。18日の夜サハリンに到着した副首相一行
は翌日の19日、農業振興国家政策の進行状態の把握を済ませた後、医療
や漁業関連施設、プリゴロドノエ天然ガス工場建設現場などを視察した後
、当日の夜サハリンを発った。


第1副知事EBRD代表と会談

サハリン州政府とEBRD(ヨーロッパ復興開発銀行)は「サハリンー2
」プロジェクトへの投資を検討中であり、その一環として先日、第1副知
事が銀行の代表者に会った。数週間後に投資可否が決まると見込まれてい
る。

健康国家プロジェクトで

 健康国家プロジェクトの一環として、最近ユジノサハリンスク応急治療
所が新しく救急車5台を受領した。5台中、4台には近代的治療設備が備
えており患者からも医師らからも大歓迎を受けられるであろう。

アパート補修

 ユジノサハリンスク市政府は8700万ルーブルの予算を投入してレー
ニン通りなど市内中心街にあるアパートの外装補修を行う予定である。修
理を担当する会社は公開入札で決めることになっているが最長10年は保
証できるものでなければいけない。

綺麗な町作り

 ユジノサハリンスク市は今月11日から政府レベルで綺麗な町作りキャ
ンペーンをはじめた。住宅の窓からゴミなどの投げ捨てなど厳しく監視す
るほか通りには新しいゴミ箱が用意される。

栄誉表彰状授与

 今年の春、マンホールに落ちた4歳子供を救出した二人の若い女性に「
勇敢な市民」としてサハリン州非常事態管理局から栄誉表彰状を受けた。

 
韓国の医療奉仕団がサハリンで漢方治療

 先週の15日、韓国の朴・ヨンシン円光大学教授を団長として無料医療
奉仕団(漢方)がサハリンに到着した。奉仕団は17日の午前9時から5
日間、サハリン州全域からかけつけた1300人の患者さんに無料診療を
行った。民族を問わず生後5カ月から87歳までの患者さんに治療を行い
、彼らの痛みを無くした。奉仕団はブイコフ炭鉱部落を訪問し同胞たちの
話を聞くほか、コルサコフの望郷の丘を訪れ献花した。

初のタタール民族の祝祭

 さる16日、ユジノサハリンスク市のスパルタスク競技場でサハリン州
では初のタタール民族の祝祭「サバトウ」が開かれた。サハリン州知事を
はじめ、ユジノサハリンスク市長、韓人会長など政府関係者や多民族代表
らも参加して祝いの言葉を述べた。タタールスタン芸術家たちの公演やス
ポーツ競技などで楽しい民族祭であった。

戦犯者らを崇拝する行動―小泉は今年も靖国神社を参拝するか

 今も韓国と中国は日本内閣総理小泉の靖国神社参拝を厳しく批判してい
る。靖国神社は戦没者の霊魂が眠っているところで、韓国も中国も罪のな
い戦没者を哀悼する行為については何の反対もないであろう。しかし、問
題は数年前日本の軍国主義者達がこの神社に国際裁判で処罰を受けた14
人の戦争犯罪者を合祀したことである。これは新たな軍国主義の台頭と言
えるではないだろうか。小泉は毎年この戦争犯罪者たちを参拝している。

 小泉はいつも自分の行動について同じ弁明をしている。一つ、戦没者た
ちの高貴な犠牲の結果今の平和がある。二つ、哀悼の気持ちは外国が干渉
する問題ではなくいつかは韓国も中国も理解するだろうと言っている。「
高貴な犠牲」と言っているが、当時「大東亜戦争」を「太平洋戦争」と言
い換えたその侵略戦争が「高貴な戦争」だったと言うのか。いつか村山内
閣首相は「誤った国家政策による犠牲」と言ったがこれが最も正しい解釈
だ。なのに、これを「高貴な犠牲」と言っているから日本国首相の本音が
分かるような気がする。

 小泉は「心の問題に干渉するな」と言っている。思想の自由は尊重され
るべきであろう。しかし、小泉は隣国の人々の心には何の配慮もない。侵
略戦争で犠牲となったアジアや東南アジアの民衆と遺家族の気持ちはどう
なるのであろう。小泉は戦争責任を曖昧なものにし、正当化しようとして
いる。しかし、日本に対するアジア人の不信感は変わらないということを
認識すべきである。日本の近代史はアジアと密接な関係にあり、被害者の
側からみれば言いたいことがあまりにも多い歴史である。小泉は韓国と中
国がいつかは理解してくれるだろうと言っているがこれは錯覚に過ぎない
。昨年末、中国は韓国と中国の強い反対にも関わらず小泉首相が靖国神社
参拝をやめなかったために中日首脳会談を延期した。

 もっと遺憾なことは日本政府に靖国神社参拝を正当化する人が内閣総理
だけではないという事実だ。今年の初め、麻生太郎外相が「天皇陛下が靖
国神社を参拝すべきである」と発言した。このような日本閣僚の暴言は歴
史認識と罪悪意識が全くないことを表すものである。こんな人が外相を勤
めている日本が情ない。麻生外相の家系は代々鉱業を営む家系で福岡県に
今も炭鉱を持っている。この炭鉱は朝鮮人労働者1万623人が徴用で過
酷な労働を強制され、多くの死亡者を生み出したところである。4代目の
麻生外相は当時の炭鉱主の息子である。代々朝鮮人を搾取し無視してきた
家系の末裔なのだ。

 今年、日本を訪問した朴・クンヘ ハンナラ党代表は小泉に会った際、
最近の韓日関係の悪化は小泉の靖国参拝が原因だと話した。朴代表が述べ
たように日韓関係において、相互信頼は不可欠である。

 靖国参拝問題は指導者らが正しく歴史を認識し、隣国の国民感情を配慮
する気があれば解決できる。ノ・ムヒョン大統領が昨年末のAPECの時
、小泉に「靖国神社参拝は韓国への挑戦」であると厳しく批判した。小泉
は今年もまた靖国神社を参拝するつもりなのか。日本政府が本当に韓日関
係の発展を希望するならばお互いを尊敬し、国民感情を刺激することはや
めるべきではないだろうか。 ユジノサハリンスク市ア・ジュラブリョフ
─────────────────────────────────
◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2006年7月28日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
───────────────────────────────── 
今年上半期サハリン州社会経済発展結果

 今週の24日、サハリン州第1副知事のエス・シェレデキンさんの呼び
かけで2006年度上半期州社会経済発展及び州予算執行状態を分析する
会議が開かれた。同会議によると、同期間中、サハリン工業生産高はこの
10年間最高の152.4%が増加した。また、採炭量も1.5倍増加し
たほか、電気エネルギー生産量も2%、漁製品加工量も増加した。林業も
徐々に発展しつつあるが、本格的な投資と技術刷新が必要と指摘された。
建築や建材分野では、今年230億ルーブル相当の建築事業が進められ、
昨年より128%の増加をみせて極東第1位の座を獲得した。建築ブーム
で建材部門の成長はしばらく続くと見込まれる。

 州内平均賃金は昨年同期比23.5%増加して1万7千ルーブルに達し
た。しかし、平均年金は最低生活費を下回る3700ルーブルに過ぎず、
高齢者の生活困窮は益々深刻である。そのために州政府は連邦機関に年金
生活者の生活安定を図るために働きかけると共に低所得者を減らすための
社会政策に一層力を入れる方針である。

 州財政管理局は、今年、サハリン州は昨年同期比19億ルーブル増加し
た79億ルーブルの税収入があるなど州の収入は継続的に増えつつあるが
、税金の滞納、貸出を最大限減らすと共に税人の効率的支出に主力すると
伝えた。

サハリン州「マス・サケの日」制定

 サハリン州政府は観光客誘致を狙ってサハリン州で毎年8月の第1土曜
日を「マス・サケの日」と決め、記念行事を行うことを決めた。初年度の
今年はアニワ区域タラナイ部落が行事場所に選定され、25日州政府でヴ
ェ・ナゴルヌイ副知事主催の行事準備会議が開かれた。

サハリン州立病院と韓国漢医師協会、相互協力意向書締結

 韓国漢医師協会のジン・ジュファン副会長がサハリンを訪問した際、州
立病院と同協会との相互協力意向書を締結したことがわかった。又、同協
会はウリマル(韓国語)ラジオテレビ放送局の金春子局長と正式にサハリ
ン地域で漢方知識を伝える番組の放送契約を締結した。

韓国青少年?拳道選手サハリンで訓練

 韓国京畿道水原市の青年年?拳道選手団25人が、韓国国際スポーツク
ラブの後援で、7月25日から2週間、サハリンに滞在しながら訓練と地
域選手達との交流を深めるために来島した。水原市の招待で7月3日から
3週間母国で訓練を受けるために出国したサハリンの選手たち3人も訓練
を終えて一緒に帰国した。

韓国国会議員ら、在外同胞教育実態調査のために来島 

 さる21−24日間、韓国国会議員5人と政府の教育関係者らが韓国語
教育の実態調査のためにサハリンを訪ねた。訪問団はサハリン韓国教育院
を訪問し、韓国語を教えている学校や大学を視察するほか、同胞団体関係
者らから同胞たちの現地生活について訪ねると共に、コルサコフの望郷の
丘やプイゴロドノエガス液化工場など同胞たちの縁の場を見て回った。

他人のパスポートで出国しようとして逮捕

 ユジノサハリンスク市に住む李・スンザさんが23日、他人のパスポー
トで出国しようとして逮捕された。彼女は韓国から不法滞在で追放され出
国できなくなり、知り合いのパスポートで再び韓国に渡ろうとしたのであ
る。過去に同一犯罪を犯したロシア人が罰金をうけたことがある。

市病院側に20万ルーブルの損害賠償。

 コルサコフ市裁判所が、適切な応急処理を行わなかったために患者を死
亡させたことでコルサコフ市立病院に被害者の遺族に20万ルーブルの損
害賠償金を払うように命じた。2002年11月9日、62歳の旦那さん
の病状が可笑しいと奥さんが救急車を呼んだ。救急車で駆けつけた医師た
ちは自宅で応急措置を取り旦那さんの病態は良くなったように見えたが、
医師たちが帰った後、直ぐに危篤状態に陥った。再び呼ばれてきた医師た
ちは入院を要請する奥さんの話には耳を貸さずそのまま帰ってしまった。

 結局10数時間後旦那さんが病院に運ばれたが、直ぐに亡くなってしま
った。奥さんは医師たちが適切な措置を放棄hした理由で裁判を起こし、
裁判所は医師側の過失を認めた。

熊に注意

最近、熊による襲撃が多くなり救助隊員たちが対策を講じている。さる2
1日はシネゴルスクに住む12歳の男児が森から携帯電話で道に回ったと
通告してきて11人の救助隊員が出動して救出される事件があった。しか
し、ウゴレゴルスクでは18日山菜取りに森に入った74歳の住民は未だ
に見つからず、現場では熊の足跡だけが発見された。専門家達は野外に残
飯を放置しないように呼びかけている。普通熊は人を避ける。しかし空腹
で魚を待っている熊が最近人を襲っている。最近、熊の襲撃による死亡事
件が4件も発生したと非常事態管理局が住民たちに注意を呼びかけている。

広告―「人を探してします」

 韓国仁川市に住む徐・ジョヨンさんが父親の徐・ジョンボン(1907
年4月13日生、99歳)の消息を探しています。徐・ジョンボンさんの
本籍は釜山市西テシン洞1−251番地で、1944年徴用で樺太炭鉱に
連れて行かれた。1950年朝鮮戦争から消息が分からなくなった。サハ
リンで日本女性或いはロシア女性と結婚したとの噂もあった。父の生死に
ついて知っている方はセコリョ新聞社或いは本人に連絡をお願いします。
本人の連絡先は
82−32−522−2216(自宅)、
82−10−6385−2216(携帯)、
82−32−866−0065(ファクス)。
─────────────────────────────────
◆[編集長から]              Michio Katayama
─────────────────────────────────
  ドミニカ移民「50周年記念祭」がドミニカの首都サントドミンゴで
開かれた。日本国政府の「勧誘」に乗ってドミニカに住した人たちは約
束された内容とまったく違う土地に放り出された。席上、首相特使は「
日本政府は数々の過ちを犯した。率直に反省する」旨伝えた。

 政府がかたくなな態度を取らなかったら、もっとはやく解決、いや少
なくとも解決の糸口を見つけられるであろう問題はまだまだある。

 たとえば、在外被爆者の問題などもそうだろう。誰のための政治か、
また誰のための政府なのか、関係者は今一度かみしめてもらいたい。

▼靖国神社参拝問題、自民総裁選の争点としたい人、したくない人。
これでわかる。その人の立場。

▼その靖国神社の「遊就館」の戦犯遺書、旧厚生省が収集依頼していた。
政教一致。

▼安保理 対イスラエル声明採択。アメリカの反対で非難削除。相手が変
われば態度が変わる。「イラン、北朝鮮憎し」しかし「イスラエル愛し」
ですか。こんなわかりやすい政府も珍しい。

▼カナの悲劇再び!「子どもら57人死亡 レバノン空爆で最悪の被害」
の報。イスラエルの即時停戦を求めよ。

 やはり「憲法9条」は偉大な条項だ。いっそ、国連やわが国の独自外交
で「憲法9条を世界に広める多国籍機構」を作りましょう。
 軍隊のない国、コスタリカと共に・・。

▼「買わないお前が悪い」。アメリカの傲慢さ、わが国の意気地なさ?。
米国産牛肉輸入解禁。政府が頼りにならないのなら「自衛のための不買」
しかないのか、庶民には・・・。しかし加工品に混ざれば?

 嗚呼、鯨肉が懐かしい。
─────────────────────────────────
発行     2006年8月1日   No.264
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
              MailuX配信システム        ID:MM3E1B97842E020
e-mail        office@609studio.com
website    http://www.609studio.com
投稿      http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
購読 購読解除は websiteへ

           ◇禁・無断転載◇
───────────────────────────────

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。