メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]267  2006/04/29


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2006/04/29  No. 267 (週刊)            前回発行部数:3,456

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毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2005年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2004年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

痩身男女 01/07 長恨歌 01/14
THE 有頂天ホテル 01/21 レジェンド・オブ・ゾロ 01/28
フライトプラン 02/04 ミュンヘン 02/11
ジャーヘッド 02/18 ナイト・オブ・ザ・スカイ 02/25
ダイヤモンド・イン・パラダイス 03/04
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 03/11
イーオン・フラックス 3/18 SPIRIT 3/25
サウンド・オブ・サンダー 04/01 ALWAYS 三丁目の夕日 04/08 
プロデューサーズ 04/15 連理の枝 04/22
ニュー・ワールド 04/29
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ニュー・ワールド (The New World)

U.S. Release Date: 12/25/05

■監督・脚本:テレンス・マリック
■キャスト: コリン・ファレル/クリスチャン・ベイル/クオリアンカ・キルヒ
ャー/クリストファー・プラマー/デヴッド・シューリス
■音楽:ジェームズ・ホーナー
■字幕:古田由紀子
■お勧め度:★★

1607年、イギリスを出航した船が”ニュー・ワールド”北米ヴァージニアに到着
する。しかしそこにはすでに、ネイティヴ・アメリカンの人々が暮らしていた。
船には反乱罪で繋がれていたジョン・スミス大尉がいた。船長は彼の命を惜しみ、
ネイティヴとの交渉役を託す。しかしスミスはネイティヴの戦士たちに囚われ、
処刑されそうになる、その彼の命を助けたのが王の娘ポカホンタスだった。2人は
恋に落ちるが、やがてスミスは砦に戻らなくてはならない日が来る。 
(goo映画レビューより)

「砦に戻らなくてはならない」というより、スミスはポカホンタスを捨てて、名
誉のために、インド洋航路発見の旅に行ってしまい、残されたポカホンタスと、
後で登場するジョン(クリスチャン・ベイル)と、諦め結婚するという悲しい恋
(先週の「連理の枝」の「愛」ではなく)の物語り。ネイティヴ達に捕えられた
スミスが、そこでポカホンタスと過ごす一時は、まるで理想郷のように描かれ、
これとは対照的に、1607年というと、宗教改革以降とは言え、イギリスの場
合は、英国国教会というのは、宗教的な理由より政治的な理由でローマカトリッ
ク教会から分離したこともあって、実質的にはカトリック教の時代。その暗さ、
醜さが描かれる。アメリカ作品としては、やはりこうした事の批判的な要素もあ
るのかもしれない。というようなこと以外、はっきり言って見る所の無いラブス
トーリー。恋に落ちたのはポカホンタスだろうけれども、スミスが恋したのは、
ポカホンタスというより、彼女が象徴するネイティヴの暮らし、世界だろう。彼
等、あるいはその世界を美化するということは、とどのつまりはアメリカ人のネ
イティヴ願望ということになってしまうのだろう。この後の時代にイギリスから
大挙して押し寄せ、「インディアン」を殺しまくるという歴史が始る。そんな事
を考えると、この作品でネイティヴを美化したところで、なんの意味があるのだ
ろうか。ポカホンタスは「新世界の姫」として英国王室に招かれるが、扱いとし
ては未開の地の珍品、貢ぎ物に過ぎない。作品はむしろこの後の暗い歴史が無か
ったかのような印象を与えるのが目的だとも取れてしまう。ラブストーリーとし
て見ても、スミスの動機が不純、不明なことと、彼女の過去を知るジョンとの関
係が中途半端なことから、まるで盛り上がらない。純真なポカホンタスの恋心だ
けが空回りし、ジョンとの「幸せ」な結婚生活、というように作品をまとめてし
まったが、そもそもポカホンタスを描くのが作品の目的だったことは間違いない
ので、そのようなものとして観れば、文句を言う筋合いではないのかもしれない。
主演の3人より、ネイティヴの酋長と、ポカホンタスと一緒に英国に渡る戦士、
この二人はネイティヴ役の常連で、むしろこの二人の方が見応えある。建物がゴ
チャゴチャとして、むしろネイティヴの世界より「古い」というような印象のす
るロンドン、これも意図的にネイティヴの世界を美化したものだろうし、ネイテ
ィヴは全て善人として描かれる。やはり製作者の個人的なネイティヴ願望だろう
か。アメリカ人的な心理からすれば、こうした事は、彼等の、ある意味でのルー
ツとして、観る価値があるのかもしれないが、長い歴史のある国の国民から見る
と、たとえば縄文時代にタイムスリップした作品を作ったとして、果たして「古
代願望」のようなものを感じるだろうか。そうした社会的な風潮、願望は確かに
あるとしても、それは現代文明に対する反動であり、「願望」とはちょっと違っ
たものなのではないだろうか。少なくとも映画作品で描いて楽しめるようなテー
マでは無いような気がする。国民性の違いか。しかし、コリン・ファレルにして
もクリスチャン・ベイルにしても、ラブストーリーにはまったく似合って無いと
いうのが面白い。これもポカホンタス(新人のクオリアンカ・キルヒャー)を盛
り上げる演出だろうか。


ヒアリング度:★★
感動度:
二度以上見たい度:
劇場で見たい度:
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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★★最終更新:2005年12月10日
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2005年分:
ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02
宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16
逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30
亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13
サヨナラCOLOR 08/20 マジック・キッチン(魔幻厨房) 08/27
奥さまは魔女 09/03 マザー・テレサ 09/10
チャーリーとチョコレート工場 09/17 ファンタスティック・フォー 09/24
シンデレラマン 10/01 シン・シティ 10/08
ステルス 10/15 忍 SHINOBI 10/22
ドミノ 10/29 ティム・バートンのコープスブライド 11/05
ブラザーズ・グリム 11/12 エリザベスタウン 11/19
イン・ハー・シューズ 11/26 ハリー・ポッターと炎のゴブレット 12/03
Mr. & Mrs.  スミス 12/10 SAYURI 12/17
キング・コング 12/24 男たちの大和/YAMATO 12/31

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