メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]266  2006/04/22


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2006/04/22  No. 266 (週刊)            前回発行部数:3,428

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2005年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2004年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

痩身男女 01/07 長恨歌 01/14
THE 有頂天ホテル 01/21 レジェンド・オブ・ゾロ 01/28
フライトプラン 02/04 ミュンヘン 02/11
ジャーヘッド 02/18 ナイト・オブ・ザ・スカイ 02/25
ダイヤモンド・イン・パラダイス 03/04
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 03/11
イーオン・フラックス 3/18 SPIRIT 3/25
サウンド・オブ・サンダー 04/01 ALWAYS 三丁目の夕日 04/08 
プロデューサーズ 04/15 連理の枝 04/22
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連理の枝 (Yeonriji(チラシ)/Yeolliji  (IMDb))

U.S. Release Date: 

■監督・脚本:キム・ソンジュン
■キャスト:チェ・ジウ/チョ・ハンソン/チェ・ソングク/ソ・ヨンヒ
■音楽(主題歌):シン・スンフン
■字幕:根本理恵
■お勧め度:★★★

解説: 「冬のソナタ」で知られる“涙の女王”ことチェ・ジウが、初めて劇場映
画で本格的な悲恋ドラマに挑んだ意欲作。死を前にしながら懸命に生きようとす
る女性の恋を、永遠の愛を意味するという“連理の枝”に例えて情感たっぷりに
描き出す。チェ・ジウの相手役を『オオカミの誘惑』の若手人気俳優チョ・ハン
ソンが務め、運命の出会いから初めて愛を悟る青年を好演している。2人の甘い
蜜月から衝撃のラストまで、愛の甘さとせつなさが絶妙なバランスで盛り込まれ
ている。(「Yahoo!ムービー」より)

2週続けて「goo映画レビュー」になかったので、(自分に)分り易そうな
「解説」を探していたら、上の「Yahoo!ムービー」のがいいのじゃないかと思っ
て観に行ったら、この解説、かなりハズれているような気がする。

なぜ「連理の枝」が「永遠の愛」を意味するかと言うと、これは二本の木で、成
長するうちにお互いの枝がからみ合い、まるで一本の木のようになって、半永久
的に枯れることは無い。本作品で描かれているのは「悲恋」(悲しい恋)ではな
くて、「連理の枝」が象徴する「愛」の持つ意味だろう。内容的にも「悲恋」物
というより、確かに最後には死があるものの、前〜中半にかけては二人の関係が、
コメディーとまでは行かなくても、楽しく描かれ、おそらく二人の幼友達と思わ
れるもう一組のカップル、これは限りなくコメディー・タッチで描かれる。いず
れにせよ「悲恋」は強調されない。

題名からも、また内容からも、作品が描きたかったのは、「恋」とか「恋愛」で
はなくて、「愛」の力、意味、「死を越える愛」ではないだろうか。人は一生、
恋するものなのだろうが、本当の愛に出会うのは、良くて一回、あるいは一度も
無いかもしれない。作品の二人はそうした愛に出会えた恵まれた者として描かれ
ているように感じる。「死を越える愛」というのは、宗教的な愛であって、人の
願望に過ぎないのかもしれないが、そうした愛を知る者からすれば、そうした愛
は命より大切なものになるのかもしれない。いわゆる恋愛もの、悲恋もの作品の
多くが、二人のうち片方が死に、一人が生き残るという形を取るが、これだと、
単なる恋人の死、悲しいラブストーリーで終わってしまう。これはネタバレにな
ってしまうが、彼氏の方も脳腫瘍で残り少ない命であるということが、終わりの
方になって分る。これは「死を越える愛」を描きたかったための意図的な操作だ
ろう。生涯でたった一度の本当の愛、それが死を越えるものであるという事、こ
のテーマが、コメディーっぽい部分を巧みに使いながら、鮮明に描かれる。この
作品のラストを「衝撃のラスト」と表現するのは、おそらくこの事を完全に見落
とした結果だろう。

彼氏を演じるチョ・ハンソンのプレーボーイぶりがムカつくようなかっこ良さで
描かれるが、上の意味での愛に目覚めた後の彼は、おそらく作品に宗教性を与え
ないぎりぎりの範囲で、宗教的な愛を表現しているかもしれない。彼女役のチェ
・ジウは初めて見るので実年齢は分らないが、30から35歳ぐらいの女を演じ
る技量が見られる。特に死が近づいて彼氏を遠ざける時、また迎え入れる時の表
情などは印象に残る。一見、作品としては映画というよりテレビ・ドラマのスケ
ールながら、出来の良さが感じられる。軽い気持ちで観ても楽しめるし、難しい
事を考えるならば、月並みな、お涙ちょうだい式の恋愛、悲恋ものを遥かに越え
る作品。


ヒアリング度:
感動度:★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★
ビデオ/DVDで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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★★最終更新:2005年12月10日
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2005年分:
ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02
宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16
逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30
亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13
サヨナラCOLOR 08/20 マジック・キッチン(魔幻厨房) 08/27
奥さまは魔女 09/03 マザー・テレサ 09/10
チャーリーとチョコレート工場 09/17 ファンタスティック・フォー 09/24
シンデレラマン 10/01 シン・シティ 10/08
ステルス 10/15 忍 SHINOBI 10/22
ドミノ 10/29 ティム・バートンのコープスブライド 11/05
ブラザーズ・グリム 11/12 エリザベスタウン 11/19
イン・ハー・シューズ 11/26 ハリー・ポッターと炎のゴブレット 12/03
Mr. & Mrs.  スミス 12/10 SAYURI 12/17
キング・コング 12/24 男たちの大和/YAMATO 12/31

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