609studio　No.248◆現代時評：[火の無い処に煙は立たぬJAL] 2006/03/07

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タイトル：609studio　No.248◆現代時評：[火の無い処に煙は立たぬJAL] 2006/03/07

───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン・2006/3/7 No.248 ───────────────────────────────── 【609 Studio 】メールマガジンは「現代社会を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題満載！　 URL ⇒ 　http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 　　　　　　　　　◆６０９ｓｔｕｄｉｏ　ＮＥＷＳ◆ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お知らせ長い間お届けできなかったセコリョ新聞日本語ダイジェスト版は本　号から順次掲載いたします。迷惑をおかけいたしました。　　　　　───────────────────────── ジャーナリスト・ネット　ホームページ http://www.609studio.com　　 ───────────────────────── 　　　　　 ◎片山通夫写真集「サハリン」好評発売中！！◎ 　　　写真集「サハリン」が未知谷から発行されました。是非書店　　　もしくは609studioでお求めください。　　　　　　　　　　　四六判160頁　1,600円(税別) 　　　　　　　　　　ISBN4-89642-138-8　C0072 　　　　　未知谷　HP　http://www.michitani.com/index.html 　　　　　　もしくは　　office@609studio.com ───────────◆◆◆ＩＮＤＥＸ◆◆◆─────────── ◆現代時評：[火の無い処に煙は立たぬJAL] 　　　　 ken ◆セコリョ新聞ダイジェスト版：　２００６年３月３日号 ◆編集長から ───────────────────────────────── ◆現代時評：[火の無い処に煙は立たぬJAL] 　　　　 ken 　　　　　　　　　　Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは　　　　　 office@609studio.com 　へ！ ───────────────────────────────── ◆◆読売新聞　2006.3.02　日本航空は１日、６月に予定する株主総会後に新町敏行社長兼最高経営責任者が代表権のない会長に退き、西松遥取締役が社長兼ＣＥＯに昇格する人事を正式に発表した。（中略）国際線子会社の取締役４人が首脳陣の退陣を求めた内紛劇は２月１０日から２０日目でひとまず決着した。日航は、西松新体制の下で内紛や一連の安全トラブルで失墜した信頼と、低迷する業績回復に取り組む方針だ。 ◆◆サンケイＷＥＢ　2006.3.01　与党では１日、「送金指示」メール問題を追及した民主党の永田寿康衆院議員に対する懲罰動議に関し、衆院の議決で議員の身分をはく奪する「除名」処分を求める声が強まった。ただ小泉純一郎首相は「除名は議員にとって死刑宣告みたいなものだ。国民の選んだ議員を国会議員が首を切っていいのか考えないといけない」と慎重で…・。 ■■「火の無いところに煙は立たぬ」という諺がある。また反対に「ガセネタ」という卑俗語もある。民主党のお坊ちゃま永田議員の「武部自民幹事長の次男に２千万円」という話はガセネタだったと自民党は言い、民主党もしぶしぶながらそれを認めお詫びする。「除名しろ」と、当の武部氏らは息巻く。　ところが、自民の御大、小泉首相は永田議員の懲罰動議にいささか慎重気味だ。 ■■小泉首相の慎重は、彼自身の経験によるところが多い、とボクは見ている。　つい先般、小泉氏はその昔、学生時代の婦女暴行容疑訴訟を受けた苦い経験がある。「火の無い処に煙は立たなかった」事件について、小泉氏は長い訴訟の間じゅう、ただ沈黙を続け、ついに事件を闇に葬ってしまった経験がある。　こんなのを「世知に長ける」とか、「良識」というのだろう。 ■■それが猪（いのしし）男の武部幹事長は、民主党側で証拠が出せぬのに追い討ちを掛け、「懲罰動議」から、さらに進めて「永田議員を除名しろ」とまで騒ぎ立てる。人相相応の軽率な幹事長のようだ。 ■■この件、国民の多く、というよりむしろ「全国民」は、「火の無いところに煙は立たぬ」と思っている。　仕掛けた闇の人が稚拙だっただけの話で、今頃の政治家にこの程度のカネに纏わる汚い話は、「無い」と思う方がよっぽどで、「有る」方がとうぜんのことくらい、誰だって知っている。　ホリエモン氏と兄貴分の武部氏の間にいくらかの火種か煙が見え隠れしたたのだろう。 ■■要するに「火の無いところに煙は立たぬ」典型であり、取りあえず証拠が挙がらぬのをいいことにして、深追いすると、脇腹を抉られるか、背中から袈裟懸けに斬られる可能性はひじょうに大きい。いい加減にしておけ、と小泉氏は言いたいのだろう。　勝ちに乗じた深追いは危険極まりない。 ■■と、ここまでボクは「民主党もしくは永田議員」のガセネタ騒ぎの話をしたが、今から言おうとする件は、じつはそれではない。もう一つの重大ニュース「日航の揉め事」についてである。ところがボクは日航などいう政府系の大会社（たしかに政府系企業で、いくら法律を変えても普通の民間会社ではさらさらない！）などとは縁が無い。　だが、昔聞いた日航関係の、いわゆる「ガセネタ」か、「風聞」を少し知っているので、それをご披露したいのである。 ■■過去数十年間、疑問のまま胸にしまっておいたのを引っ張り出して話すのだから、言い訳のために古くからの諺「火の無いところに煙は出ない」を持ち出して、前もって断っておかねばならない。それが「ガセネタ」か、「火の無い処の煙」か、はたまた「真実」か。判断は読者諸氏にお任せする。　それに、関係者のほぼ総てが生存中、というよりはまだ「ご活躍中」だから、本名は差し控えて仮名だけでご勘弁願いたい。 ■■今を去る数十年前、ボクはひょんなことで、当時親しかったさる落選議員の応援に、東北の選挙区まで駆出されたことがある。落選したとはいえこの御仁、仮に伊藤氏としておくが、昭和生れとしては、当時の日本、いやいまの日本でも、その右に出るものは無いくらい政治家や財界の巨頭連中に顔が利く人物である。　まさに「怪物」なのだ。 ■■歴代首相はもちろんのこと、経営者団体のトップに知己が数知れず、闇のフィクサー連中の殆どが引退もしくは過去帖に入ったいま、おそらく彼、伊藤氏がわが国最大のフィクサーであると謂えるだろう。　あまりにも仲介報酬が高過ぎ、取立てが強引なので、その筋における彼の異名は「取り屋」となっている。　株関係は一切いじくらないので「総会屋」ともいえず、刑事事件もどきの恐喝はしないので「ヤクザ」でもない。　いちおう出版も経済評論も手がけているが、内容はいわゆる「ヨイショ記事」に過ぎぬから評論家とも言えず、結局のところ「取り屋」としか呼びようが無い珍しいご職業である。　 ■■聞くところによれば、いま最も親しいゴルフ友達は前首相だそうだが、リクルート事件やイトマン事件の折には億単位の報酬を得ていて、それで表向き警察沙汰にはなっていない。つねに危ない処で逃げきっているのは、それだけ彼が用心深いか、もしくは検察が遠慮しているからであろう。 ■■一生にたった一度だけ立候補した伊藤氏の選挙では、プロの選挙屋宮川氏が５０００万円もあれば当選すると言っていたのに、２億円も掛けて落選したという、いうなればまさに異能の男であった。そのとき、ボクとペアで数日同宿し、選挙運動に駆出された相棒の紳士は、電通のＳ専務であったから、同社とも親しい間柄だったのだろう。　 ■■彼、伊藤氏が落選した選挙は年末選挙で、選挙区には終日雪が舞っていた。投票日の二日前、ボクは個人の用があり、あとの結果に心を残しながら昼の急行列車で帰京した。ところがその列車に続けて駆け込み乗車してきたのが、ついさっきまで共に吹雪の中で候補者名を連呼していた友人の崎野氏（これも仮名）であった。 ■■「どうした、貴方も午後の応援は中止したの？」「いや、それが最後の作戦会議で、もうこれ以上は実弾射撃しかないという結論になった。その実弾を受取りに東京へ帰り、トンボ帰りで今夜中にまたここへ戻る予定だ。」　「それで現ナマの都合はつくの？」　「電話で頼んである。だから急いで帰京するところだ」。「ならば銀行か郵便局で電報送金してもらえばいいのに…・。」　「何を言うか君、そんなことをすれば、狭い田舎の選挙区だから、カネの受取りですぐ足がつく。危険極まりない。」 ■■彼は続ける、「トンボ帰りで持参予定のカネは２０００万円。１０００万円はわが社から、あとの１０００万円は日本航空からだ。　どちらも今日の売上のうちから、手垢のついた現金で揃えておいてもらうことにした。わが社は社長に、日本航空はＭ副社長に言ってある。帯封がある新札では、危なくて選挙区の連中にばら撒けない」。 ■■「なるほど…」と言ったものの、ボクは少しく疑問に思った。　彼の会社は電鉄以外に百貨店も経営しているし、彼はワンマン社長の腰巾着秘書だから、１０００万円の手垢のついたカネを貰ってくるのは大いにあり得る話だ。　がしかし、日航は仮にも政府の特殊会社だ。そこから手垢の付いた当日売上１０００万円など、なぜ呉れるのか、どうして引き出せるのか。いくら日航のＭ副社長といえども、社内の現金を引き出すには経理手続きや、それに先立つ役員会議などが必要なハズである。少々親しいといえども他人である伊藤氏個人の選挙費用に１０００万円という大金をなぜ国家の会社が緊急支出できるのか…。　まことに不思議だ。 ■■ボクのこの素朴な疑問は、もはや彼らと付き合いが無くなってから数十年経つ現在まで、ボクの胸のうちに疑問として残っており、わだかまりが存在したままだった。あのときの崎野氏の急行列車内での話は、はたして本当だったのであろうか、それとも…。 ■■結論から言えば、そのときの選挙は負け戦だった。いちおう３万票以上の得票は得たが落選した。主な敗因は、彼、伊藤氏と同選挙区内に選挙仇の自民党県連会長Ｉ氏が居て、伊藤氏を県連から自民党本部への推薦を拒んだことだった。事前に党本部の大幹部連中から公認を半ば取り付けていた伊藤氏も、肝心の県連からの推薦がなければ、どうにもならなかった。　「非公認でも当選して見せる」と豪語していた彼も、選挙に適切な総括責任者すら雇えなかった。おまけに選挙区で、「候補者伊藤氏は総会屋である」という噂を計画的にばら撒かれていた。法外な選挙費用を出せば出すほど「総会屋」の噂を真実化するだけの結果となった。　 ■■落選と決まると、すぐ選挙違反で彼は捕まってしまった。カネを貰った運動員連中もみな捕まった。聞けば、最後の日に彼がばら撒いた現ナマ２０００万円を警察が捕捉したのだそうである。この選挙違反事件はさっそく全国紙で報じられた。　 ■■前代未聞の「大量買収逮捕」として各新聞はセンセーショナルに報じたが、そのカネが何処から出たかに付いてはいっさい報じられなかった。さすがに両社とも一流会社であると、そのときボクは思った。彼の選挙仇であった自民党領袖Ｉ氏は目出度く当選し、さっそく閣僚の椅子をせしめた。　 ■■世の中には不思議なこともある。落選が確定したその日に、伊藤氏相手に「残念だが好漢、捲度重来を期すべし」と、巻紙に墨書の手紙と共に金１００万円也を添えて届けてきた人が居た。それは、わが国最大の化粧品会社の社長であった。 ■■ボクのＪＡＬについての話は以上の通りの簡単なことである。しかし、ボクとしては、この1000万円のＪＡＬの現金については、「まさか、そのようなことが在りようハズはない」と、心の中で打ち消そうと長年努めてきた。　だから、誰にも話さなかった。 ■■ところがつい最近になって、「ひょっとしたら、あるいは…」と、思うようになった。　そのきっかけは、偶然目に止まった作家山崎豊子さんの、限りなく事実に近いフィクションと銘打った「沈まぬ太陽」というＪＡＬ弾劾の小説であった。そのなかには伊藤氏らしき悪人が仮名で出てくる。　 ■■「こうして史実が曲げられていくのか。誠に恐ろしい」と冒頭したある人の「小説【沈まぬ太陽】」余話（Ⅲ）」というHPもあり、その中には伊藤氏が実名で出てくる。相棒の崎野氏の名はとうぜんのこと、伊藤氏の交友関係である多くの政財界巨頭連中の名が陸続として出てくる。すべて仮名では無く、実名で出ている。　その限りではこのHPに載せられた話は、ボクの記憶に近く、ほぼすべてが正鵠を得ている。 ■■もう一つの資料は、「経済小説」なるジャンルを拓いたというＴ氏の小説である。この中にも伊藤氏や崎野氏が仮名でたくさん出てくるが、内容としては、ボクが知っている分はほぼすべて首肯出来、間違っていない。ＪＡＬも出てき、崎野氏の会社の話も出てくる。　かってオーナー社長の政治担当秘書であった崎野氏は、社長亡きあとそのグループ数十社を束ねる大ボスになっているらしい。が、この経済小説とやらの中でもまた、伊藤氏および崎野氏は大悪人になっている。　そしてその通りであるとボクも思う。 ■■この３氏の小説ないし評論は、すべてＪＡＬの中身を暴くというテーマで一致しており、真偽は兎も角、ナショナル・フラッグ日本航空という会社がいかに乱脈経営を続けているかを、縷々、そして切々に記述している。と共に、その「小説」もしくは「ルポルタージュ」の、いわば「刺身のツマ」として、あるいは証明として、かってわが落選議員伊藤氏およびその無二の親友としての崎野氏のことが、これほどの悪人はめったに無いといった風に説明されているのである。 ■■伊藤氏、崎野氏のみならず、その周辺に出てくる、いわゆる政財界の巨頭たち。その中の元首相や元銀行協会会長などは、いっときボクも知っていた人々であり、陪食を仰せつかった人たちで、その人数は十指に余る。　その人々と、伊藤氏、崎野氏などとの癒着は、ボクの記憶と完全なまでに一致している。既に亡くなった人も居るが、いまなお日々のニュースに出てくる長老も多い。 ■■念のために言えば、崎野氏の会社はいまＪＡＬの筆頭株主である。その会社は、元は「国内航空」という会社のオーナーであった。　「なぜそのような航空会社に出資しているのか」というボクの質問に答えて、「そこが運行する飛行機の売買を１機か２機ブローカーすれば、出資した元手など簡単に回収できて、いい商売になるから」と、崎野氏は言って居た。 ■■そのときの小さな国内航空が、ＪＡＬに合併されたから、いま、彼、崎野氏の会社はＪＡＬの筆頭株主になり、そこのオーナー社長が亡くなった後は、彼、崎野氏がそのグループを束ねる立場になっているらしい。出世といえば出世だが、日本を代表する大会社のボスに納まる人材として、崎野氏や、伊藤氏はもっとも不適当な人物であることを、ボクは信じて疑わない。あまりにも野卑な人格の人々である。 ■■如上を総合すれば、日本の政財界に巣食う巨悪というのは、ボクら庶民の想像する以上に根深く、そして連綿としてこの数十年間、ボクと彼らとの関係が無くなった間もずっと続いている、と考えて間違い無い。　 ■■じじつ、「経済小説」と名付けるハードボイルド調の、政財絡みの悪漢小説を売り物の作家Ｔ氏の小説に出てくる日本航空の、チケットの秘密販売経費は年間５００億円から１０００億円にも達するらしく、その使途や稟議に付いては野放しに近いらしい。ＪＡＬの支出報告を求めぬ交際費の年額は４０～５０億円にも達し、それらのほぼ総ては闇に消えている、と、経済小説作家Ｔ氏はその著作のなかで述べている。会社が「有税処理」をする限り、多額の使途不明金といえども国税庁は関与しないのは周知の事実である。　 ■■ならばわが落選議員伊藤氏の選挙における最後の足掻きだった「手垢のついた１０００万円」などは、ＪＡＬにとっては九牛の一毛に過ぎず、当時まだ４０才だった崎野氏の遠距離電話１本で調達出来たのはとうぜんだった。しかもそのときの電話相手のＪＡＬ副社長氏は、姓は異なるがそのころ財界で天皇と呼ばれた有名な兄弟の末弟であるとのことだったから、ＪＡＬとしては疑ったり驚いたりするほどのことではなく、いわば日常の出金ではなかったかと思う。 ■■そうしたＪＡＬが、今回の内紛（？）で経営者交代をしたとしても、数十年続いた経営陣の巨大な悪習がそう簡単に是正されることはないであろう。なぜなら、ＪＡＬに巣食うムシたちの出自、係累、因縁は、わが国のトップ層、つまり国家のかってのエリート家族を網羅していて、その人々が寄ってたかってナショナル・フラッグＪＡＬを食い物にしているのであるから…。 ■■ボクのわりあい親しい女性が、３０年前のＪＡＬ華やかなりし頃にヨーロッパ航路のスチュワーデスをしていた。当時、若き女性の最も憧れた職業は海外航空路のスチュワーデスであった。　いまは婆さんに近い年齢になっている彼女に、「このごろ、ニュース種になっている日航のどこがいけない部分だったのか」と聞いてみた。すると、「わたしたち下っ端の客室乗務員などには、会社の内容などは何も判りませんでした。右を見ても左を見ても、上役のほぼ総てが、どこそこの何さまというご大家の出か、それともその縁故でご入社遊ばされたエリートばかりでした。　何を考えていらっしゃるのか、何をして居られるのかさっぱり判らぬお方ばかりでしたが、その人達が驚くほど高給を取り、びっくりするほどの経費をお遣いでした」との返事であった。　 ■■彼女の父親は元国立大学の美術史教授、そして彼女のご亭主の父もまた昔は一部上場会社の社長だった。が、その彼女にしてなおかつ、ＪＡＬが高級縁故エリート社員の浪費集団であったことには驚く他はなかったようだ。さまよい続けるＪＡＬは、今後どこへ行くのであろうか。 ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]　：　２００６年３月３日号発行　ユジノサハリンスク市　翻訳　Kil　Sang ◇詳細/写真、記事は関連Webへ →　http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 今年の９月サハリンで原油・ガス国際会議開催　今年の９月、サハリンで第１０回「サハリン原油・ガス国際会議」が開かれる。同会議の目的は情報提供とサハリン開発に参加しているロシアと海外企業との協力関係の強化にあるが、州知事によると、今回はカムチャッカとマガダンの開発プロジェクトについての論議が主な議題であり、同プロジェクトをサハリンが中心となって進めていくためには組織的取組みが必要であると、イ・マラホフ州知事が２月２６日主張したことがわかった。クリル開発政策決定　２月末、サハリン州政府と地域戦略研究センターとの間に、「２００７－２０１５年クリルの社会経済発展政策」と名づけられた連邦特別プログラム設計についての契約案が締結されたことがわかった。ロシア連邦地域発展省の決定でクリルプロジェクト実行担当者はア・ピンチェフスキサハリン副知事に、監査はイス・シェレデキン第１副知事に決まった。８人が永住帰国　２月２４日、サハリン同胞８人が新たに韓国へ永住帰国した。８人中、２人は安山療養院へ、４人は帰国者用アパートへ、２人は仁川賃貸アパートへ入居するために出国した。永住帰国者を迎えに来た韓国赤十字社の権・クスン幹事は、最近完成したサハリン韓人文化センターを見学した後、センターの運営のために理事会の組織を提案したことがわかった。カン・ヨンボク学長、韓国政府から「ザクロ」勲章授与　昨年１２月１２日、サハリンのユジノサハリンスク経済法律情報大学のカン・ヨンボク学長の、韓国政府が社会発展への寄与者に送る国民勲章「ザクロ賞」の授与が決まり、同胞社会の嬉しいニュースとなった。２月２２日、ウラジオストク駐韓総領事の委託を受け、朴・ヘリョン韓人会長がカン学長に勲章伝達式を行った。カン学長は、１９９３年に大学を設立し、経済や経営、情報技術、外国語など新しい時代が必要とする人材養成に努めてきた。今、在学生は３千人、ノビシビルスクやイルクツクなど４つの地方に分校を設けているほか、国内優秀な大学は勿論、韓国や中国の大学とも交流している。ロシア連邦教育省からも高い評価を受けられるようになるまでの努力と功績が韓国にも知られて勲章を受けるようになった。旧ソ連地域同胞支援のための政府共同調査団派遣　２月２７日、外交通商部は「旧ソ連地域の同胞に対する支援対策を講じるための実態調査を目的に、３月中にロシアとウクライナ、カザフスタン、ウズベキスタンに政府共同調査団を派遣すると発表した。調査団は在外同胞関連政府機関の職員から構成される。金・チェソブ駐露大使は旧ソ連地域の同胞人口は５０万人と推算（ロシア２０万人、ウズベキスタン２０万人、カザフスタン１０万人）しているが、ウズベキスタンなどロシア以外のＣＩＳ国家に居住している人々は「経済的に極めて苦しい」がためにロシアへ流れ不法滞在者となっている人が少なくないと伝えられている。特にロシアには２－３万の不法滞在者がいるとのことでロシア政府もこの問題の解決のために特別委員会の設置を検討中であると知られている。（ソウル＝連合ニュース）サンクトペテルブルグに韓国総領事館開設延期　駐ロシア韓国大使館によると、今年の３月に予定されていたサンクトペテルブルグでの韓国総領事館開設が法的手続きの問題で今年の上半期に延期されることになった。現在、同地域には７００人（留学生５００人、一般人２００人）の韓国人が居住している。（韓国在外同胞新聞）海外への財産搬出急増　韓国銀行が２月４日、ハンナラ党の金・テファン議員に提出した資料「過去５年間の海外同胞財産搬出額と海外送金現況」によると、昨年在外同胞たちが母国から搬出した財産の総額は１兆９千億ウォンに達し、５年前の２千８００億ウォンに比べ７倍、前年より３倍増加したことがわかった。又、過去５年間に限度額以上の外貨を持ち出そうとして摘発された件数は年間平均５００余りの約３００億ウォン、特に昨年１１月まで海外観光による外貨搬出額が１００億ドルに達し、史上はじめて海外旅行費１００億ドルの時代が訪れたこともわかった。 ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　Michio　Katayama ───────────────────────────────── 今週から２月にお届けできなかったセコリョ新聞を順次お届けいたします。ご迷惑をおかけいたしました。 ◇民主党の凋落、前原代表の居座りで拍車？「組織の問題ではなく、前原代表の判断ミスだ」全国幹事長・選挙責任者会議で。 ◇ブッシュ大統領のダブルスタンダード。インドは良くてパキスタンはだめ。そういえばイスラエルの核疑惑は？ ◇潜行型核武装で脅しをかけられてはハマスも武装放棄は無理か。 ◇ソフトバンク、携帯電話で国内３位のボーダフォン日本法人の買収交渉。同じＩＴ産業でもこちらは堅実か。 ◇フィリピン政府、大統領批判の新聞編集長らを告訴。自らを貶める行為。言論の自由を守るのが大統領。都合が悪いといって捜査・告訴は「ならず者国家」並み。 ◇「海明け」。北海道で流氷が去っていった。１カ月も早いという。これも異常気象か。一方、知床、国後（くなしり）で油まみれの海鳥の死骸（しがい）が大量に漂着のニュース。原因は？ ──────────────────────────────── 発行　　　　　２００６年３月７日　　　No.２４８編集・発行　　609studio 　　Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail office@609studio.com website 　　　http://www.609studio.com 投稿　　　　 http://www.609studio.com　掲示板へ購読購読解除は websiteへ　　　　　　　　　　　◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────

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