メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]249  2005/12/24


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/12/24  No. 249 (週刊)            前回発行部数:3,040

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02
宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16
逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30
亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13
サヨナラCOLOR 08/20 マジック・キッチン(魔幻厨房) 08/27
奥さまは魔女 09/03 マザー・テレサ 09/10
チャーリーとチョコレート工場 09/17 ファンタスティック・フォー 09/24
シンデレラマン 10/01 シン・シティ 10/08
ステルス 10/15 忍 SHINOBI 10/22
ドミノ 10/29 ティム・バートンのコープスブライド 11/05
ブラザーズ・グリム 11/12 エリザベスタウン 11/19
イン・ハー・シューズ 11/26 ハリー・ポッターと炎のゴブレット 12/03
Mr. & Mrs.  スミス 12/10 SAYURI 12/17
キング・コング 12/24
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キング・コング  (King Kong) 
U.S. Release Date: 12/4/05

■監督:ピーター・ジャクソン
■キャスト:ナオミ・ワッツ/ジャック・ブラック/エイドリアン・ブロディ
■音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
■字幕:戸田奈津子
■お勧め度:★★★★(★)

「1933年ニューヨーク。野心家の映画監督カール・デナムは、かつてない冒険映
画を撮り、映画界をあっと言わせたいという野望を持っていた。ある日、「映画
の撮影がある」と言って、脚本家のジャックと美しい新人女優アンを誘い、撮影
クルーとともに航海に乗り出す。船が到着したのは、幻と呼ばれていた孤島(ス
カル・アイランド)だった。樹木がうっそうと生い茂る中で、島に生息する想像
を絶する生き物たちを目撃する。」(goo映画レビューより)

過去に観た「キング・コング」、それらはいずれも好きになれなかった。未開の
孤島から連れ出され、見せ物にされ、殺されるという動物虐待、それにオマケ的
に「美女と野獣」(とは何の関係も無い)美女が出て来るだけという作品、そう
した「コング」と比べると、本作品はいくつかの意味で「斬新」であり、好感が
持てた。

設定的に、おそらく過去の作品には無かったものがいくつかあるのではないだろ
うか(「だろうか」というのは、好きになれないので憶えてないという事だが)。
まず、「アン」(ナオミ・ワッツ)を喜劇役者志望の女性として描いていること、
これが役者のサービス精神から、コングと仲良くなるきっかけとなる。第二に
「孤島」、ここは、恐竜と、突然変異で巨大化した生物が棲む。「コング」はも
ちろん後者の方で、同じ「獣」と言っても、恐竜たちとは別個の存在だった。要
するに、南海の孤島で独りぼっち、土着民(今は「ネイティブ」と言うのが適切
なのだろうが)には、ある意味で誤解され、人間として(変な表現になるが)扱
われなかった。そうした境遇のコングとアンの出会いが、きわめて人間的に描か
れている。こうした事が、過去の見せ物的な「キング・コング」に対する批判の
ような要素を造り出している。猿、あるいは他の動物にしても、感情というもの
はあるわけで、たとえばアンとコングの間に人間的な心の触れ合いが生じても何
の不思議はないし、この部分が本作品を過去のコング映画とはかなり〜全く別の
ものにしているような気がした。これは「愛」とかいうものではなく、もっと根
源的な、あるいは単純/原始的な、生きる物/者同士の感情の触れ合いとも言える
かもしれない。人間であること、それ以前の事として、生きる物としてお互いを
どう思うか、どう感じるか、作品はそこらへんを追求した感がある。コングは何
故、エンパイア・ステート・ビルに登ったのか。事情を知らない記者は「所詮は
獣」と一蹴してしまうが、この理由が、上記の事と関連して、過去のコング映画
の謎解き風にも描かれる。この部分も感動的だ。感動的と言えば、ニューヨーク
でアンと再会したコングが、当時はまだスケートリンクにはなっていなかったの
だろうか、セントラル・パークの氷の上で遊ぶシーンは、二人が幸せを掴んだ象
徴のようなシーンで、心に残る。

3時間10分。これはしかし長過ぎるかもしれない。「孤島」に到着するまで1
時間、コングが現れるまで更に30分。しかしこの1時間30分は、1930年代当
時のニューヨークの町並や文化を描く必要があったのかもしれない。事実、後半
の見せ場シーンでは、エンパイア・ステート・ビルのてっぺんからマンハッタン
全体を見渡すシーンが印象的で、前半の細かな時代描写がなかったら、ビルの下
で、あるいは当時、何がどうなっていたのか分らなかったかもしれない。1930年
代というと「大恐慌」の直後、失業、飢えと貧富の差、映画の、ごく初期の時代、
あるいは舞台芸能(チャップリン)の時代。そうした時代に生きたアンだからこ
そ、コングと心の触れ合いを持てたのかもしれない。

そして後半の孤島での大スペクタクル、過去のコング映画で恐竜が登場したかど
うか全く記憶に無いが、コング対恐竜の死闘、恐竜に襲われる人間など、今の特
撮技術では、何が本物で何が特撮か判別できないほど本物っぽい迫力がある。特
にコングと肉食恐竜との戦いは、しつこい程に克明に描かれ、何も考えられない
ほど集中してしまった。これにとても良いタイミングでアン(=美女)が絡む。
監督のバランス感の良さが感じられる。そして最後の最後の(これは「コング」
の結末は誰でも知っていると思うので書いてしまうが)エンパイア・ステート・
ビルのてっぺんから見るマンハッタンの全景、左にハドソン川がゆったりと流れ、
他にはクライスラー・ビルがある、このシーンはどうやって撮ったのだろうか、
ミニチュアとは、とても思えないほど本物っぽい。監督の前作のファンタジー物
(ロード・オブ・ザ・リング)では決して描けない現実感を見せてくれる。そし
て最後の最後までコングと運命を共にするアンというのも、過去のコング映画を
完全に超えたような感がする。コングの最後にしても、コングにしてみれば、孤
島でもそうであったように、アンを庇って死んだようなものだし、作品ではちょ
っと余計なアンの人間の恋人が登場するが、これはアメリカ的常識からすれば、
しょうがないだろう。(コングとアンのラブ・ストーリーにしてしまっては、
「獣姦」とか言われる。)とは言え、アンを庇って死んだという意味では、コン
グを、それなりのヒーロー的な存在として描いている(コングが大好きな監督の
趣味、願望まるだし)。

作品が描くもの、それは一方で孤島で独りぼっちのコングの人間的な面、それに
1930年代という特殊な時代に生きたアンが、時代がゆえに何が本当に大切な事か
を知るにいたるプロセス、そしてコングは結局は殺されるにしても、アンと同じ、
彼なりの幸せを見つけたのではないだろうか、というような印象がし、こうした
部分が、(前半の長々とした時代描写とも関係して)本作を「コング」映画では
あってもそれ以上の映画作品にしているような気がする。

ロケ地はニュージーランド。ペギー・リーのスローな「Bye Bye Blackbird」が
印象に残る。 ↓↓

Pack up all my cares and woe,
Here I go, singin' low -
Bye bye blackbird.

Where somebody waits for me,
Sugar's sweet, and so is she -
Bye bye  blackbird.

No one here can love or understand me;
Oh what hard luck stories they all hand me. 

Make my bed and light the light,
I'll arrive late tonight -
Blackbird, bye bye, blackbird, bye bye.

ヒアリング度:★★
感動度:★★★★★
二度以上見たい度:★★★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★★
ビデオで見た方がいい度:★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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★★最終更新:2005年12月10日
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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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                  2005/12/24  No. 249 (週刊)   
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