メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]238  2005/10/08


━━━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★・━・━━・━━━・━━━━・━━━━・━━━━・━━━・━━・━・★
    【DMM】DVDでパソコンで!動画を楽しみたいならDMM
 ★・━・━━・━━━・━━━━・━━━━・━━━━・━━━・━━・━・★

  レンタルショップに行かなくても、パソコンからラクラク貸し出し予約が出
  来るオンラインDVDレンタル♪
  予約商品オール25%OFF!送料も無料のDVD通販!
  さらに、月額ブロードバンドチャンネルなら、アニメや映画、東映特撮ヒー
  ローなど、パソコンで高画質の動画を楽しめます。

http://s15.j-a-net.jp/gateway/click.cgi?a=01635&d=41775&u=
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━
★★★↑↑↑「ヘッダー広告」募集中です。料金等、詳細については、一番下を
御覧ください。
==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/10/08  No. 238 (週刊)            前回発行部数:3,377

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
====================================================================
バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02
宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16
逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30
亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13
サヨナラCOLOR 08/20 マジック・キッチン(魔幻厨房) 08/27
奥さまは魔女 09/03 マザー・テレサ 09/10
チャーリーとチョコレート工場 09/17 ファンタスティック・フォー 09/24
シンデレラマン 10/01 シン・シティ 10/08
====================================================================
シン・シティ (Sin City) 
U.S. Release Date: 4/1/05

■監督:ロバート・ロドリゲス
■監督協力:フランク・ミラー
■「特別ゲスト監督」:クエンティン・タランティーノ
■原作:フランク・ミラー
■脚本:フランク・ミラー/ロバート・ロドリゲス
■キャスト:ブルース・ウィリス/ミッキー・ローク/クライヴ・オーウェン/
ジェシカ・アルバ/ベニチオ・デル・トロ/ジェイミー・キング/イライジャ・
ウッド/マイケル・クラーク・ダンカン/デヴォン・アオキ他
■音楽:ロバート・ロドリゲス/John Debney/Graeme Revell
■字幕:林完治
■お勧め度:★★★(★)

「犯罪以外は何もない“罪の街=シン・シティ”。救いなどなかったはずのシテ
ィで、その夜、3人の男が絶滅したはずの愛と出会う。屈強な肉体と醜い傷跡の
せいで、誰もそばに近づこうとしない前科者マーヴ。過去を捨て、娼婦街の自警
者となって夜をさまようドワイト。凶悪な幼女連続殺人犯を追って、引退の夜を
迎えたシン・シティ最後の正義、ハーディガン刑事。それぞれにワケありの過去
を抱えながらシティの片隅に生きてきた男たちは、自分に愛を与えてくれた女の
ために、邪悪な悪の権力との命懸けの戦いに身を投じてゆく。 」
(goo映画レビューより)

なかなか見応えのある作品でした。

作品は「アメコミ」というより、原作のフランク・ミラーが「子連れ狼」やミッ
キー・スピレーン(かなり安物の探偵小説を書きまくった)などのハードボイル
ド小説に影響されて確立した「グラフィック・ノベルズ」のノリを忠実に再現。
全編、白黒映像に、ドレス、車、目、血といった要所要所だけカラーの、かなり
特殊効果技術(と労力)を投じた実験的な作品。これを、「特別ゲスト監督」
(直訳、意味不明)として、そもそもこういう作品が好きなクエンティン・タラ
ンティーノを迎えて、豪華キャストを揃えてのお祭り/お遊び的な作品。

作品は3人の男をめぐる三部作的な構成。まず、老ハーディガン刑事(ブルース
・ウィリス)は、サイコ・キラーに誘拐された11歳のナンシー救出に向かうが、
あえ無く殺される(と思ったら、最後に再登場する)。二つ目の物語はマーヴ
(ミッキー・ローク)。顔じゅう傷だらけで精神異常にも苦しむ彼は、なぜか超
美人の「ゴルディー」に誘われ一夜を共にするが、起きると彼女は殺され濡れ衣、
おまけにゴルディーの双児の姉妹のウェンディ(ジェイミー・キング)に復讐と
してつけ狙われる。彼をハメた黒幕はだれなのか。三つ目はドワイト(クライヴ
・オーウェン)。警察との協定で売春街を守る女戦士集団のボス、ゲイルは彼の
恋人だが、彼女らが、知らずに刑事(ベニチオ・デル・トロ)を殺してしまった
事から、協定は破棄、ドワイトと女戦士集団は街を傭兵団(マイケル・クラーク
・ダンカン)から守る。

ハーディガン刑事の物語は、救ったナンシー(19歳になってジェシカ・アルバ)
に献身的に愛され、彼女を黒幕から守るために自己犠牲の道を選ぶという、地味
なヒーロー像。マーヴの物語は、それこそアメコミ風のスーパーヒーロー的な強
さを見せ、猟奇殺人鬼を追う。一番面白いのはドワイトの話しだった。娼婦の女
戦士集団の中に「ミホ」という日本刀と手裏剣の名手がいるが、恋人のゲイルと、
刑事を殺した事の後始末問題でもめると、「ミホが俺の後ろに回った。ゲイルの
ほんの些細な合図で俺の体は真っ二つになる」というように、3人の主人公が常
にナレーションを加えて状況を分り易くし、かつ盛り上げる。クライヴ・オーウ
ェン、やはり正義の味方的な役をやると、かっこいいし存在感や説得力はあるし
個性的だ。

アメ・コミをそのまま映像化したような白黒画像、実際のコミックスからのカッ
ト、これに、原作は見てないので分からないが、かなりユーモアのセンスが感じ
られ、時として抱腹絶倒ものだった。「ミホ」にお腹を弓矢で射抜かれた状態で、
何事も無かったかのように「誰か、救急車、呼んでくれると有り難いんだけど」
と言う殺し屋。傷だらけメイクの上に絆創膏だらけで誰だか分からないミッキー
・ローク。死んだはずなのに、死体を捨てに行くオーウェンにブツクサと文句を
言うベニチオ・デル・トロの面白さ。イライジャ・ウッドが猟奇殺人鬼を演じて
いるが、丸い眼鏡のせいもあって、誰だか分からない。彼はつわ者マーヴでさえ
も、接近を気付かれない天才的な殺し屋だが、マーヴに手足を切断され、残りを
自分が飼っている犬に食べられるという最後をとげる過程でも、一切、表情に出
さない。これを「笑える」と取るか「グロ」と取るか、観る予定のある方は、覚
悟しておいた方がいいかもしれない。しかし作品はグロテスク性を追求した作品
ではないだろう。まさにアメ・コミの世界を今日の特撮技術で現実化した、先々
週の「ファンタスティック・フォー」に欠けていた部分、ハチャメチャ性を極限
まで追求した、アメ・コミの夢の実現と見たい。

白黒ベースの映像は、アメ・コミをベースに、というかそれを口実に、「美」の
追求の試みだろう。ドレスだけが赤で強調される。目だけがカラーで描かれる。
キャスト的には、女優陣に関しては美人コンテストのような、それだけでも楽し
い作品だが、おそらくメインに持ってきたジェシカ・アルバを、最後の方のシー
ンだけに、それも白黒だけで撮り、「ファンタスティック・フォー」のアルバと
は比べ物にならない美人に撮っている。もちろん、演技を伴わない出演というの
は、印象には残らないが、作品の中での演出としては、作品自体を歴史に残す演
出になるかもしれない。むしろ、ちゃんとカラーでも撮ってもらっているジェイ
ミー・キング、これもかなりな美女だが、白黒で撮ったアルバの引き立て役とい
うような印象さえ感じられる。しかし誰が一番、良かったかというと、文句無し
に「ミホ」(デヴォン・アオキ)。動きに一切無駄が無く、車の上から中の悪漢
の脳天を金属もろとも突き抜いたり、彼女の手裏剣は頭を真っ二つにする。その
強さと同時に無表情さが印象に残る(もちろん、顔もスタイルもいい)。

難を言えば、この作品、監督が撮りたかった作品という種類(黒澤以来の悪しき
伝統)に属する。好みが合えば面白いが、合わなければ、暴力映画、人間性、道
徳無視の救いようの無い作品と見られてしまうかもしれない。

ヒアリング度:★★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★★★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★
ビデオで見た方がいい度:
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

--------------------------------------------------------------------
-今後楽しみな映画:



サイトのコンテンツ:
-メルマガ発行システムの状況:名称/URL/コメント/現在12システムをカバー
★★最終更新:2005年06月25日
-映画のことなら Google search:英文タイトル入力で検索結果のトップに
-劇場リンク:全国劇場案内
-字幕関連サイトリンク:字幕の「なぜ?」に答えるF&Qサイト(その他)
-The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース
--------------------------------------------------------------------
2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。
======================================================================
★ヘッダー広告募集要領★

ヘッダー広告掲載のお勧め。利点:
1)最大10行まで、自由に広告文が書ける。
2)他の広告主が現れるまで、何度でも掲載できる。
3)安い。余っている、要らない、使えない「金券」でも払える。
一応、こういう事になってます。↓↓↓
 
個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。
広告のサイズ(長さ)は、10行まで。料金は、個人(的な)広告の場合、
一回500円、法人は、一回1000円。
 
「個人(的な)広告」といっても、例え商用であっても広告主が個人または
グループの場合、全て「個人」扱いの一回500円とさせて頂きます。

他にも、姉妹誌、『翻訳者のためのメールマガジン』*、1300部でも、広告
の掲載を受け付けております。両方に掲載をご希望の場合は、3200部+
1100部=4000部強をワンセットで一回500円の超破格値でご提供い
たします。*http://homepage3.nifty.com/translatorsJ-E/
 
金券(図書券等、ただしQUOカード、VISAギフトカードなどは大歓迎)で
のお支払いの場合は、おって住所をお知らせしますので、簡易書留(等)でご送
付ください。★★ 郵便口座、イーバンクの御利用もできるようになりました。
 
★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの
を送ってください。
======================================================================
★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
                  2005/10/08  No. 238 (週刊)  
発行者:シド(syd@kotoba.ne.jp)
このメールマガジンは(主に)以下の配送システムを利用して発行しています。

まぐまぐ      http://www.mag2.com/m/0000056156.htm
melma!        http://www.melma.com/mag/70/m00032970/
カプライト    http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/1776.html
メルマガ天国  http://melten.com/m/4480.html
E-Magazine    http://www.emaga.com/info/syd111.html

Home Page (登録/解除/バックナンバー)
http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

【無断転載不可です。】
==========================================ROADSHOW REVIEW======

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。