メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]232  2005/08/27


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/08/27  No. 232 (週刊)            前回発行部数:3,331

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02
宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16
逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30
亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13
サヨナラCOLOR 08/20 マジック・キッチン(魔幻厨房) 08/27
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マジック・キッチン(魔幻厨房) (Moh waan chue fong)(香港(中国)映画)
U.S. Release Date: 不明

■監督:リー・チーガイ(Lee Chi-Ngai)
■キャスト:サミー・チェン/アンディ・ラウ/ジェリー・イェン/他
■音楽:F4、その他、「オルディーズ」/ジャズ系
■字幕:今泉恒子
■お勧め度:★★★★

「アジア全土で史上空前のブレイクを続ける台湾のスーパーグループF4。主演映
画3作品一挙公開の中の1作品。母直伝のレシピにより、私房菜館を経営する女性
シェフ・ヨウ。日本の料理番組の出演依頼を受けた彼女は、アシスタントのクー
リーとともに東京へ向かうが、そこで偶然にもヨウの元カレ、チュアンヨウと遭
遇する。5年ぶりの再会に彼との復縁を考えるヨウだったが、チュアンヨウはヨウ
の親友であるフーウェイと付き合うことになる。実は、ヨウの家系は、代々女性
がシェフとなり愛する男性とは結ばれないという、とんでもない宿命を背負って
いたのだった...。」(「Town Clip みやぎ映画情報」/F4公式サイト
< www.f4film.net >より)

ここの所、洋画の新作が無いので、ダメ元で、「F4」3作品の中ではコメディー
作品らしきの本作品を観ることにしたが、意外や意外、想像を遥かに越える面白
い、楽しい作品だった。とは言え、これは個人的な感想なので、以下に書くこと
が面白いと思われない方は、上の「お勧め度」は無視してください。

最初に、断り書き的になるが、本作品は映画というより日本のテレビドラマの最
終回スペシャル的なレベルと内容のもの。ただし後者の「海外ロケ」というのが、
単に外国に行った、ぐらいの事しかしないのに対して、本作品の東京ロケは、色
々な意味で面白かった。洋画の場合の日本ロケというと、大抵は東京タワーと富
士山しか撮らないのに対して、本作の「東京」は、どこだか分からない盛り場
(新宿だと思う)と、それこそどこだか分からない普通の街角と、横浜という特
殊な地域に住んでいると、全然知らない、外国のような場所が描かれ、これが個
人的には、ストーリーととてもマッチしていて、懐かしさと安堵感のようなもの
すら感じられた。屋台のラーメン屋でオヤジから酒をふんだくって酔い潰れる
「女性シェフ・ヨウ(Yau)」(サミー・チェン/Sammi Cheng)、あるいは、
どこを走っていたか忘れたが路面電車のシーンなどは、もしかすると日本人がす
でに忘れ去ってしまった「下町」的な素材が、数名の男女の、ちょっとマジなラ
ブコメディー作品と、とてもマッチしているように感じられた。古い物の良さを
効果的に使っているとも言える。

古いと言えば、上の筋書きの「宿命」というのはむしろ「呪い」で、これが、な
んせ「中国」作品のため、最初のうちはマジかと思いきや、結局のところはヨウ
の母親の嘘っぱちだったようで、その呪いに振り回されるヨウと元彼のチュアン
ヨウ(これ、片仮名で書くと紛らわしいが、「Chuen Yao」(アンディ・ラウ)
)の前半の展開は、少しブラックなコメディー性が面白い。

しかし、圧巻なのはサミー・チェン(Sammi Cheng)の三枚目ぶりだ。この女
優は初めて見るかもしれないが、というのは彼女、メイクでニコール・キッドマ
ン並に化けるので、見たことがあるかもしれないが、香港では圧倒的な人気らし
い。本作品での彼女は香山美子が同じ年頃だった頃と似ている。(サミー・チェ
ンは1972年香港生まれ、作品によってメークが全然違うが、探したところ、
以下のURLの一番上のバナー広告みたいなタイトルの左端の写真が一番、似て
いるかもしれない。)
< http://www.geocities.com/Hollywood/Hills/2218/webring.html >
ノリは(映画「メッセンジャー」とかの)三枚目役の飯島直子っぽい(年齢的に
も3〜4つ差)ところがあり、「フェロモン系」と言うとちょっと違う、大人の
女として惚れてみたいような魅力がある。表情作りがとても上手い。基本的には
コメディーなので、表情作りの幅は限られてしまうが、終始、彼女の表情ばかり
見ていた。ただ残念なことに、彼女のアシスタント役の「F4」のジェリー・イェ
ン(Jerry Yen / Yin Sing-Yuk)が「台湾人」で、話す「中国語」が「北京語」
(Mandarin、中国標準語、プートンファ、Putonghua)であるため、彼の生の
声を聞かせるということから、サミー・チェンの香港語(広東語、Cantonese)
は吹き替えになっている。1シーンだけ、口の動きを見ていたら、台詞とズレが
無かったので、この吹き替えは、チェン本人の声に近い声優(?)の声かもしれ
ないが。作品がチェンがナレーションで小さい頃のことから今までを振り返ると
いう構成になっているため、チェン本人の声で聴きたかった。この状況というの
は、考えてみると変なもので、中心となるチェンと、「F4」のジェリー・イェン
とのかなり頻繁にあるシーンでは、お互いが言っている事が全然、分からないは
ずなのが、全くそうした感じがしないというのは、もちろん台本は両言語の物が
あるにしても、チェンの女優としての上手さだろう。これって、言ってみれば英
語の分からない日本人の俳優と、日本語の分からない欧米人の俳優が、あたかも
同じ言語で喋っているかのような状況で演技しているようなものなので、相手の
台詞は分かっているとしても、全くズレや違和感が無いというのは、もしかする
と、もの凄い大変な撮影だったのじゃないだろうか。「北京語」と広東語の違い
というのは、もちろん中国語は全く分からないので何とも言えないが、たとえば
チェンの過去の作品ではテレビシリーズの「西遊記」(日本では懐かしの堺正章、
夏目雅子主演)があるが、これのタイトルが、
- 広東語(Cantonese title):Chai tin dai sing suen ng hung
- 「北京語」(Mandarin title):Ji tian da sheng sun wu kong
となっているが、これがもし同じタイトルの各々広東語/北京語版だとすると、
言語として見た場合、根本的に違うことが分かる。実際、チェンの台詞の吹き替
えでも、かなりなズレがあった。

ストーリー的には、どちらかというと(「呪い」のせいで)奥手なチェンと、そ
のプレイガール丸出しの女友達二人、彼女らが係わる男たちのこと、それと、こ
れはかなり重要な/マジなテーマになるが、料理というものを母親の秘伝のレシ
ピを頼りに「仕事」としてしか作ってこなかったチェンが、日本の料理番組に出
たり、年下の助手のクーリー(「F4」のジェリー・イェン)の献身的な愛(と忠
告)に応えるという形で、料理の本質に目覚めるという展開もあり、どこかのテ
レビ局製作の似たようなテレビドラマ映画(「歳上女」もの)とは月とスッポン
的な違いがある。これもやはりチェンの上手さと魅力が光る。喜びの表現の仕方
などは、メグ・ライアンの代りが務まるかもしれない。香山美子(の若い頃)に
お姉様的な魅力を感じ、飯島直子のコケ振りが好きで、(松本幸四郎の娘の)松
たか子の天才的ながらイマイチ感情表現に欠ける表情作り(と歌)に不満な方は、
チェンに「これだ!」を見い出すかもしれない。音楽もいい。「台湾のスーパー
グループ」とか書いてあったので、デジタル系を覚悟していたら、「F4」、むし
ろアナログ系で、上品なジャズクラブ/バーのシーンが多い。日本のスタッフもか
なり参加。「スタッフ」のことを「工作人員」と書くらしく、とすると、「工作
員」はどう書くのだろうかなど、映画館の明かりがつくまで楽しめた。

ヒアリング度:
感動度:★★★★
二度以上見たい度:★★★★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★★★
ビデオで見た方がいい度:
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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★★最終更新:2005年06月25日
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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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                2005/08/27  No. 232 (週刊)  
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