メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]231  2005/08/20


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/08/20  No. 231 (週刊)            前回発行部数:3,328

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
バットマン ビギンズ 06/25 ダニー・ザ・ドッグ 07/02
宇宙戦争 07/09 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 07/16
逆境ナイン 07/23 アイランド 07/30
亡国のイージス 08/06 妖怪大戦争 08/13
サヨナラCOLOR 08/20
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サヨナラCOLOR (IMDbに存在せず)
U.S. Release Date: 予定無し

■監督・脚本:竹中直人
■キャスト:竹中直人/原田知世/段田安則/雅子
■音楽:チャイコフスキー
■字幕:
■お勧め度:★★

「海の見える病院に勤める医者・正平の元に、子宮ガンを患った未知子が入院し
てきた。偶然にも二人は高校の同窓生なのだが、未知子は地味な存在だった正平
をまったく覚えていない。しかし正平にとって未知子は、高校時代から20年以上
も思い続けてきた初恋の人だったのだ。彼女が自分を覚えていないことに傷つき
ながらも、未知子を絶対に救うと誓った正平は、彼女の治療に全身全霊を傾ける。
献身的な正平に、未知子も少しずつ心を開いていくのだが...。」
(goo映画レビューより)

「いくのだが...。」の後がちょっと悲しいエンディングになるが、本作品、筋書
きは二の次のようだ。「純粋(性)」という事に重点を置き、ほとんど全てのシ
ーンに(成功/失敗は別として)工夫が見られ、竹中直人(の顔に似合わず)繊
細な映画作りの姿勢が伺われる。ラブ・ストーリーというより、人物の(意外な)
起用、コンビネーションの妙、工夫された映像を見せるというのが主なような作
品。したがって「悲しいエンディング」にしては「感動」というものが何も無い
が、そもそもそうした事が意図された作品ではないだろう。原田知世を「女優」
とは見られないが、意表をつく役所として内村光良のドクターは面白いし、昔、
有名だった俳優が、それぞれ持ち味を発揮して、短い時間ながら、ちょうど作品
に象徴的に出て来る海辺で拾ったガラスの破片で作ったランプのように、ここか
しこで楽しませてくれる。大谷直子が末期癌で死ぬシーンは大谷直子らしいし、
(変わり果てた)三浦友和が院長役で登場、伊佐山ひろ子も健在など、その他に
も、懐かしい俳優が10人ぐらい登場。個人的には風吹ジュンが良かったが。だ
からなんだと言われても困るが、こうした和風キャストで固めたわりには、本作
品、最初から最後まで、「邦画」という感じがしない。むしろ中国/韓国等のアジ
ア作品ないし無国籍作品っぽい。なぜだろうか。これが竹中直人の映画という事
なのだろうか。その意味では「邦画」というものに常に感じる、ある種の抵抗と
いうものが感じられない。竹中直人の純真さだろうか。人の純真な部分に焦点を
当て強調し、同時にそのはかなさ、命のはかなさを、上のガラスのランプを象徴
にして描いている。また同時に、高校時代から「未知子」を想い続け、高校時代
には殆どストーカーまがいの正平、その「しつこさ」(未知子が言う)が、未知
子の命を救い...という面も描かれ、作品全体としてのまとまりがある。人物登場
のみならず、その他のシーンにも工夫が見られる。場所は神奈川の関東学院六浦
中学校・高等学校、これは「金沢八景」の近くにあり、海も近いが、この付近は
「海の公園」人口砂浜以外は、(埋立地のため)作品に出てくるような砂浜は無
い。海水の色からは、東京湾と思われるが、...というような事を考えさせられる
ほど、砂浜の風景は綺麗だし、雲の動きや夜の星座などにも、細かな工夫が見ら
れる。だから何だと言うのかというと、「エンターテインメント性」を期待する
と、まったくつまらない作品ながら、外国のなんとか映画祭でなんとか賞を受賞
しがちな作品、といえば分かるだろうか。そうした作品は全部、つまらないとも
言えるが、「なんとか映画祭」の立場から映画を見ると、こうした作品が高く評
価されるのだろう。これもやはり「邦画っぽくない」理由の一つだろうか。しか
し、なんで原田知世なの?未知子を人間として描くなら、風吹ジュンは「無能の
人」で使った手前、省くとして、大谷直子で充分、適役だったように思われるが。
純真さを描く、はかなさを描く、それには女優でもない、竹中の自由になる原田
知世、なのだろうか。終始、出ずっぱりの原田より、チョイ役で登場の名前の分
からない婦長や女性外科医の方が印象に残るといった結果になってしまったが、
これもやはり竹中の意図したことかもしれない。というような視点で、つまり原
田知世を脇役として無視すれば、登場人物と映像は、見所が多い。一番、印象に
残るのが、援交の女子高生という、見方によってはチグハグさが目立つが、これ
もやはり竹中流の映画造りなのかもしれない。映画館で観る価値は無いだろうが、
暇な時にゆっくりじっくり観る価値はあるだろう。


ヒアリング度:
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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★★最終更新:2005年06月25日
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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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