メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]222  2005/06/18


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/06/18  No. 222 (週刊)            前回発行部数:3,153

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05
ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19
ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09
コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23
Shall we Dance? 04/30
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07
海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21
ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04
クローサー 06/11 戦国自衛隊1549 06/18
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戦国自衛隊1549 (Sengoku jieitai 1549)
U.S. Release Date: 未公開/予定無し

■監督: 手塚昌明
■原案:半村良 原作:福井晴敏
■キャスト:江口洋介/鈴木京香/鹿賀丈史/伊武雅刀/北村一輝/生瀬勝久/
綾瀬はるか
■音楽:shezoo
■殺陣:深作覚
■字幕:
■お勧め度:★★★★★

「 陸上自衛隊東富士駐屯地で、人工磁場発生器の極秘実験中に暴走事故が発生。
的場一佐率いる実験中隊が、460年前の戦国時代へタイムスリップしてしまう。
数年後、日本各地にあらゆる物質を飲み込む謎のホールが出現。原因は的場たち
の過去への過干渉と思われた。かつて的場率いる特殊部隊の精鋭だった鹿島は、
女性自衛官・神崎から事の真相を聞かされ、的場の救出作戦に同行することとな
る。だが、鹿島たちが1549年の地で見たものは、織田信長を名乗り、そこから先
の歴史を変えようとしている的場の姿だった。

あらすじと解説の詳細

半村良原作、千葉真一主演による79年のヒット作『戦国自衛隊』を、人気作家・
福井晴敏が21世紀ヴァージョンとして書き下ろし。新生なった名作を、自衛隊始
まって以来の全面協力と邦画平均の3.5倍に当たる15億円の製作費で映画化した、
超スケールのアクション娯楽作。読んで字の如く、戦国時代にタイムスリップし
た自衛隊の奮闘を描くものだが、一見バカバカしくも思えるこのアイデア、実際
に大画面で観ると痛快の一語。大地をどよもし進軍する戦車vs.風を切って疾駆す
る騎馬。そんなのアリかよと笑いつつ、つい男心をくすぐられてしまうのだ。2
億円を投じた天母城のオープンセット、その派手な壊しぶりも圧巻だ。これだけ
のスケールに照らすと、人気優先の俳優陣は不足の感もあるが、久々の映画出演
となる鹿賀丈史と鬼才俳優・北村一輝の熱演がドラマを引き締めている。」
(goo映画レビューより)

goo映画レビューには「あらすじと解説の詳細」というのが付いているが、大
抵は作品、というより映画の宣伝、観客動員のウソッパチなので引用しないが、
今回のはきわめて適切かつ参考になるので掲載。もっとも、「バカバカしくも思
える」というのは、「レビュー」の執筆者が代ったか(少なくとも若いことは間
違いない。「読んで字の如く」が浮いている)、今まで、散々、嘘っぱちばかり
書いてきたことの自責の念の表れと見たい。作品の設定自体、なにも「バカバカ
しい」ところは無い。

この作品に期待していたのは、79年の(麻薬問題で業界を追放された角川春樹時
代の)「戦国自衛隊」が好きな作品の一つであること、同じ角川映画60周年記
念作品として、「まさか」は無いだろうということ。期待は裏切られなかった。
79年の「戦国自衛隊」も、それなりに良かったが、本作品は、ある意味でそれと
共通したテーマを持ちながら、内容、筋書きを大幅変更、最新の自衛隊車両やヘ
リをふんだんに借用しての純粋エンターテインメント作品。

単にアクションを見せるだけでなく、それぞれの立場の人間の生き方、生きざま
が、きわめてテンポの良い作品の流れを乱すことなく、簡潔かつ効果的に描かれ
ている。事故で戦国時代に飛ばされ、元の時代に帰れる可能性は無いと見た的場
一佐(鹿賀丈史)、彼は自衛官=武将として、その時代に生きる事を決意する。
それがたまたま信長と思われた武将の首を取ったことから、信長を名乗り、その
後の日本の歴史、鎖国や第二次大戦といった悪い部分を変えようとする。その事
が、2005年という「今」の世界を破壊することになるという事は、考えなか
ったかもしれない。これに対して、元、的場の指揮する特殊部隊のナンバーツー
であったが部隊解散を機に退役した鹿島(江口洋介)は、「今」の世界を守るた
めに、尊敬する的場と対決することになる。

江口洋介というと、観た作品では「救命病棟24時」のブラックジャック・ドクタ
ーから「東京ラブ・シネマ」の冴えない映画配給会社の社長役まで、とにかく芸
の幅が広いという印象があるが、必ずしも「軍人」ではなく「オブザーバー」と
して救出部隊に参加した鹿島役として適役、好感が持てる。これに鹿賀丈史が信
長役を堅実にこなし、自衛官、神崎役を、鈴木京香がベテランの味を発揮(1996
年「居酒屋ゆうれい」で3枚目に開眼した松坂慶子と張り合ったのが特に印象深
い)、北村一輝が武士役(これが実は誰なのかというのはネタバレになるので伏
せる)で1549年と2005年を行き来し、物語り展開上、魅力的な役を演じ
ている。これに伊武雅刀が斉藤道三役として脇を固める。キャスティングが見事
だ。時代劇ながら、(伊武雅刀以外は)従来の時代劇臭さを廃することに成功し
ている。また、殺陣に関しては、京都撮影所を使っていないような気がする。従
来の時代劇が、とってつけたように京都撮影所の殺陣を使うという安易な方法を
踏襲してきたのに対し、この事も時代劇臭さを廃している。結果、良い意味で、
およそ邦画らしからぬ、純粋アクション・エンターテインメント作品として仕上
がった。

79年の「戦国自衛隊」では、千葉真一がJACのアクション・ノウハウを投入し
て、歴史上、死因が明らかではない武田信玄の首を取るという見せ場がきわめて
印象的だが、時代が時代なだけに、同じ自衛隊といっても、戦車はアメリカ軍の
払い下げ、ヘリコプターはベトナム戦争のもの、といった制約があり、戦国時代
に飛ばされた自衛隊部隊が、兵や弾薬を消耗し、信玄の首は取ったものの、結局
は対抗勢力に皆殺しにされるという、悲愴感の漂うものであった。これに対し、
本作品は、的場=偽信長の、過去の時代に飛ばされながらもそこで生きよとする
決意と生き様、あるいは鹿島の、的場に対する思い、今の時代を守りたいという、
次第に湧いてくる信念などが、悲愴感ではなくポジティブな形で描かれる。79年
の「戦国自衛隊」は秀作ながら、本作も、違った意味で、大袈裟に言えば邦画の
戦争/時代劇作品で新境地を開くものかもしれない。

的場の部隊が事故で過去に飛ばされた2年後、事故の真相が分かり、鹿島や神崎
らが救出、というより的場の成敗に向かう。しかし的場は既に信長を名乗り、城
には自衛隊設備用の石油精製施設も持っていた。鹿島らは敗退、捕虜となるが、
この危機を救うのが、少年「藤介」、実は「木下....」のちの__(これもネタバ
レになるので伏せ)と分かる。おまけに「信長」は既に身近にいた。これで起死
回生となるのだが、これを「歴史の修復作用」としている。こうしたタイムスリ
ップ観は、目新しいものでは無いが、それだけに、作品に安定感を与えている。
邦画にありがちな、何がどうなっているのかさっぱり分からない、テーマもはっ
きりしない、あげくの果てはエンディングが無いといったような、個人的ではあ
るが悪い印象を一切、廃した。

殺陣担当の深作覚は、京都撮影所と関係あるのか分からないが、見た感じでは違
うように思えた。むしろ邦画の伝統を廃するというのが、本作の成功に繋がった
ように思われる。戦争がしたくてウズウズしている(陸上)自衛隊の宣伝を兼ね
た「全面協力」というより宣伝要請(だろう)、最新鋭兵器の投入、時代劇っぽ
さを廃したキャスティング、79年の「戦国自衛隊」とは違い、生きることをテー
マにしたこと、監督の一人よがり的なカメラワークも無く、今となっては時代遅
れのマトリックス アクションも使っていない。戦国時代作品にありがちな血なま
ぐささも、必要最小限に抑え、北村一輝演じる武士役も、動作や言葉遣いは戦国
時代的ながら、その生き方、描き方は、むしろ現代人の理想かもしれない。もち
ろん、「伝統を廃した」と言っても、79年「戦国自衛隊」の伝統は、ある意味で
受け継がれ、往年の角川映画のエンターテインメント性重視の精神は、本作品に
関する限り、復活したとも言え、良き伝統は踏襲されている。この事が、作品を
さらに面白くしている。「東京タワー」でウンザリし、「ローレライ」で望みを
繋ぎ、本作で期待が膨らんだ。邦画は基本的にパスという方針は、本作品をもっ
て方向転換しようと、思わされた。

ヒアリング度:
感動度:★★★★★
二度以上見たい度:★★★★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★★★
ビデオで見た方がいい度:
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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★★最終更新:2005年01月15日
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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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                2005/06/18  No. 222 (週刊)  
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