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03/26 アビエイター 04/02 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09 コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23 Shall we Dance? 04/30 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07 海を飛ぶ夢 (2004) 05/14 キングダム・オブ・ヘブン 05/21 ザ・インタープリター 05/28 ミリオンダラー・ベイビー 06/04 ==================================================================== ミリオンダラー・ベイビー (Million Dollar Baby) U.S. Release Date: 12/17/04 (limited); 1/7/05 (wide) ■監督:クリント・イーストウッド ■キャスト:クリント・イーストウッド/ヒラリー・スワンク/モーガン・フリー マン ■音楽:クリント・イーストウッド ■字幕:戸田奈津子 ■お勧め度:★★★★★ 今日はこれからオペラを観に行くので、いつもより早い配信。 「 「自分を守れ」が信条の老トレーナー、フランキーは、23年来の付き合いとな る雑用係のスクラップと、昔ながらのジム、ヒット・ピットでボクサーを育成し ている。有望株のウィリーは、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしに するフランキーにしびれを切らし、別のマネージャーの下へと去ってゆく。そん な折、フランキーの前に現れた女性ボクサー、マギー。マギーはフランキーの指 導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。だが連日 ジムに通い詰めるマギーの一本気さに、やがてフランキーの心も揺り動かされ始 めるのだった。 」(goo映画レビューより) というような筋書きを読んでも本作品に関しては何も分からない。「goo映画 レビュー」を書いている人は、最初の1時間だけしか観ていないのだろうか。老 優/監督クリント・イーストウッドが創った/放った(「アウトロー」に次ぐ)最 高傑作。 注意:本「感想」では、筋書きを書かないわけにはいかないので、観る予定のあ る方は読まないように。また、後半、かなりショッキングな展開になるので、心 ヤワな方は、「感想」を読んでから観るように。 31歳のマギー(ヒラリー・スワンク)にとってボクシングは全て。自分の今ま での人生は「ゴミ」だった。最高のトレーナーとしてフランキー(イーストウッ ド)を選ぶが、「女の子」として相手にされない(というのは、実は違うのだが )。それでもジムに通う彼女に雑用係、というよりジムの共同経営者的な元、ボ クサーのスクラップ(モーガン・フリーマン)が手ほどきをしてしまう。フラン キーも結局、マギーの望みを受け入れ、タイトル戦に挑戦できるまで成長させる が、そのタイトル戦で、卑怯な相手に一瞬の隙(「自分を守れ」というフランキ ーの言葉を忘れた)を突かれ、それが元で首を骨折、四肢不自由になる。自分は やりたい事をやった。人生に悔いは無い。素晴しい人生だったと言って、自分を 殺してくれと頼むマギー、その願いをフランキーは聞き入れ、彼女を殺害したの ち姿を消す。(このかっこ良さ、まさに西部劇時代のイーストウッド、あるいは、 かの有名な作品にも通じるところがある、余談ながら) 超・低予算の作品でも、これだけ素晴しいものが創れるのだという事を、74歳 のイーストウッドが見せてくれた。特殊効果満載の「超大作」なんていうのは、 「映画じゃない」とでも言うように。 個人的に好きな「アウトロー」(The Outlaw Josey Wales, 1976)もそうだが、 イーストウッドの良さは、いつまでも若い、「ガキ」と言ってもいい。「歳相応」 とかいうことには無頓着だ。これが、若いマギーの一途な生き方を、マギーの身 になったように描くことに成功している。一途な生き方、これはスクラップにも 言える。彼はボクサーとして、109回目の試合を、ボコボコに打たれ、フラン キーの制止も聞かず(正式なセカンドではなかったため、タオルを投げ入れられ なかった)、15ラウンドまで戦い、判定負け、翌日、右目を失明していた。フ ランキーにしても一途だ。トレーナーとしての信条を決して譲らない。こうした 3人の生き方を、作品は一切、無駄な部分なく、あまりにも分りやすく描いている。 マギー役のヒラリー・スワンクは、あまり知らないが、イーストウッドは彼女の 持ち味の数倍のものを、作品で発揮させているかもしれない。自分が起用した俳 優の持ち味を理解することすらできない監督が多い中、俳優とはこうして使い、 こうすれば作品がはるかに素晴しくなるということを、イーストウッドは見せつ けた。後半、自分を殺してくれと頼む時の彼女の表情や台詞、フランキーが散々 迷った末、彼女を殺しに現れた時の彼女の無言の喜びの表情、これらは何回、撮 り直したか知らないが、何が最高のものかという事を、イーストウッドは分かっ ている。あるいはこうした事への伏線、これらも、あまりにも無駄がなく、効果 的に描かれている。フランキーが最初、マギーを拒んだのも、女性蔑視ではなく、 ボクシングという危険なスポーツ、行方不明の娘の事、あるいは後半の展開にし ても、マギー自身の台詞によって、予告されている。 一見、地味で暗い作品かもしれないが、イーストウッド監督(が良い作品を作る 時の)常として、エンターテインメント性にも優れている。ボクシング場面、マ ギーへの技の手ほどきなどが、本物以上の迫力で描かれ、後者にいたっては、ボ クシングには、まるで興味無い者からすると、さっぱり分からないほどまでに克 明に描かれている、から面白い。会話、台詞も面白いし楽しい。イーストウッド とフリーマンの会話は、アドリブじゃないだろうか。言葉の崩し方が、あまりに も自然で、脚本が存在したような感じがしない。マギーの台詞にも同じことが言 える。結果、映画作品を観ているというより、作品の構成でもある、スクラップ の立場から、フランキーとマギーを見るという、二人称的な感じがして、作品の 中に入ったような感じがする。(ただし、フリーマンの米語は、「ミズーリ州」 を「ミズーラ」と発音するタイプなので、分かり辛いが。この事は、実はミズー リ州関係者の間でジョークになっているのだが、それをも意図したものかどうか は分からない)。さらに面白かったのは、偶然かどうか、カトリック教の作品が 続いているが、フランキーは自称、敬虔なカトリック教徒。ところが、神父(カ トリック教の場合の「牧師」)に対してする彼の質問というのが、明らかにカト リック教を、おちょくった内容となっている。これがプロテスタントの国のアメ リカの実情(本音)であり、カトリック教びいきの(あるいはそれにカコつけた) 昨今の作品までをも、おちょくったような、痛快な台詞、会話がある。こうした 「非常識」とまで言えそうなこともやはり、イーストウッドが「ガキ」の精神を 持ち続けている表れだろう。 3人各々の生き方に、三つの違った生き方、しかし同根のそれが感じられ、自分 の生きていない様を自覚させられてしまったが、彼等の生きざまを見ることで、 自分も生きているような感じもした。 (例によって)ややこしい事を言うと、上の「三つの同根の生/存在」というのは、 フランキーがカトリックのオザナリ神父に対してする、「三位一体とはどういう ことか」という問いに対する、プロテスタント諸派の答えなのだが、父と子と聖 霊、これをそのまま三人に当てはめることもできる。これが、この三人を結ぶ愛 の性格としても明確に描かれている。フランキーのことを常に「ボス」と呼ぶマ ギー、自分の言うことには絶対服従、質問もするな、というのがトレーナーとし てのフランキーの信条。だがマギーは勝ちたいの一心で、勝った試合は全て1ラ ウンドKO。そうしたマギーが事故で四肢不自由になると、舌を噛んでまで死の うとする。そうしたマギーの願いを聞き入れて殺害するフランキー、これはフラ ンキーの殉教(マギーと、行方不明の娘の救済のための)ともとれる。 全てが終わった後、フランキーとマギーが立ち寄ってレモンパイを食べた、しが ない道路際の食堂のシーンが映る。二人の絆を、本物のレモンを使った、美味し い、堅物のフランキーも気に入ったレモンパイになぞらえるというのも、イース トウッド風のオシャレというか遊び心であると同時に、観る側としては、あまり にも分かり易い、愛の表現かもしれない。 つまらない感想だ。これだけ素晴しい作品の素晴しさを表現できるような感性も 表現力も無い自分が嫌になる。でもまあ、作品が最高だったので、そんな事はど うでもいい。 「30年生きて、わたしの人生、ゴミだった。だからボクシングに賭けてみたい 。」と言い切るマギー、というか「人間」、そしてこの言葉に彼女の人としての 全てを知ることの出来るフランキーという「人間」。生きた生身の人間の言葉を、 そっくりそのまま台詞にしている。かと思うと、「デンジャー」というオバカな 練習生がいるが、「あいつ、何、やってるんだ?」(フランキー)「ペットボト ル、見てるようだが。」(スクラップ)彼はペットボトルの中の氷りが、なぜそ こに入ったのか不思議で見ていたのだった、というような、あまりにも月並みな、 だから誰でも分かる、面白い台詞というか状況。こうした事の重みや軽さ、言葉 のパワー、こういう部分が最近の映画ではちょっと観た/聞いたことが無い。なに か、映画の原点が、「人」を描くことであることを見せつけられたようで、映画 の見方自体も、ちょっと考えさせられた作品。 ヒアリング度:★★ 感動度:★★★★★ 二度以上見たい度:★★★★★ 劇場で見たい度:★★★★★ ビデオ/DVDで欲しい度:★★★★ ビデオで見た方がいい度: ムカつく度: 考えさせられる度:★★★★★ (「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合) -------------------------------------------------------------------- -今後楽しみな映画: ★「戦国自衛隊1549」(旧角川作品のリメイク) サイトのコンテンツ: -メルマガ発行システムの状況:名称/URL/コメント/現在12システムをカバー ★★最終更新:2005年01月15日 -映画のことなら Google search:英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク:全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク:字幕の「なぜ?」に答えるF&Qサイト(その他) -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース -------------------------------------------------------------------- 2004年分: すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10 ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24 シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07 ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21 (旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06 レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20 イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03 イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17 オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01 キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15 ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12 ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10 スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24 キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07 リディック 08/14 サンダーバード 08/21 華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04 ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18 アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02 アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』 ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30 コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13 80デイズ 11/20 2046 11/27 スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04 ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18 マイ・ボディガード 12/25 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。 ====================================================================== ★ヘッダー広告募集要領★ ヘッダー広告掲載のお勧め。利点: 1)最大10行まで、自由に広告文が書ける。 2)他の広告主が現れるまで、何度でも掲載できる。 3)安い。余っている、要らない、使えない「金券」でも払える。 一応、こういう事になってます。↓↓↓ 個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。 広告のサイズ(長さ)は、10行まで。料金は、個人(的な)広告の場合、 一回500円、法人は、一回1000円。 「個人(的な)広告」といっても、例え商用であっても広告主が個人または グループの場合、全て「個人」扱いの一回500円とさせて頂きます。 他にも、姉妹誌、『翻訳者のためのメールマガジン』*、1300部でも、広告 の掲載を受け付けております。両方に掲載をご希望の場合は、2700部+ 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