609studio　No.114 ◆現代時評：[郵政公社の発足] 2003/04/08

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タイトル：609studio　No.114 ◆現代時評：[郵政公社の発足] 2003/04/08

2003/4/8　No.114 ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 【609 Studio 】６０９ｓｔｕｄｉｏメールマガジンは「現代社会　を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題満載！＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 　　　　　　　　609studio　ホームページの案内 ◆◇◆サハリン・ウリマル放送　配信！！◆◇◆　　サハリンの韓国語放送のソースを毎日入手！！毎日更新！！　　メールで「インターネット受信報告」をしていただければ　　製作者の励みになると思います。ぜひどうぞ！！。　http://www.609studio.com/html/broadcasting/urimal.html 　◆◇◆609studio 韓国語版　Kil　Sang　ホームページ◆◇◆　　　　　　　　　　http://www.609studio.com/kil_sang.html　　　　＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/　　　　　　　　　◇609studio　ＩＮＤＥＸ◇ ◆現代時評：[郵政公社の発足] ken ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年３月２１日号 ◆インドからのメール　　　　　　サンガラトナ・法天・マナケ師　　　　　　　 ◆韓国新聞拾い読み：　　　編集部 ◆編集長から：[この１週間] ───────────────────────────────── ◆現代時評 [郵政公社の発足] ken ───────────────────────────────── ◆日本郵政公社総裁メッセージ2003.4.01 「私共の郵政三事業はサービス業であります。この原点をシッカリ心に刻んで全国のお客様により良い、より魅力的なサービスを提供申し上げる事。常に顧客の立場に立って、ご満足戴ける真心のサービスを提供申し上げることが必要です。お客様との大切な接点にある郵便局のより一層の活躍を期待しています。即ち、真っ向サービスです。そして、郵政事業に戴いている全国のお客様の長年の信頼にまず深く感謝しましょう。そのご信頼に応えるべく努力をしましょう。」 ■小泉首相執念の郵政公社がいよいよ発足した。「真っ向サービス日本郵政公社」というホームページも出し、あらゆる経営数字の開示をしていこうという意気込みが覗えて、ほほえましい。資金運用現況も、郵貯２３９兆円、簡保１２５兆円、その運用利回り郵貯２．４９％、簡保３．０５％と明快に報告している。政府の使い込みで空っぽの郵貯・簡保の資産４００兆円、と騒がれてはいるが、こうして国民大衆の目にはっきり判らせるべく開示してくれたら、それなりにある種の安心感が沸くのも事実である。 ■ただし、かねてから伏魔殿視されてきた特定郵便局および特定郵便局長の処遇については、いまのところディスクロージャーの中に見当たらない。産業社会でいえば設備資産のようなものだから、公社化したからといって一挙に身分や所有権の変更も出来ぬだろうし、とりあえずは今まで通り曖昧なままでいき、徐々に変更してゆくしか方法が無いのかも知れない。　郵便局長会の選挙違反があるたびに、いままで散々野党から突っつかれてきたから大方の人はご存知だろうが、特定局の何が問題なのか、ここでチョット反芻してみよう。 ■明治４年に駅逓ノ頭前島密（ひそか）が日本の郵便制度を創ったとき、明治新政府におカネが無いため、全国の素封家から郵便局の局舎を借り入れ、ついでに「取扱役」という名の官吏に素封家たちを任命し、経営にも当たらせた。判任官待遇だが、それでも今の府県会議員ていどの値打ちがあったという。ちょうど第２次大戦後に米国のコカコーラ社が地方各地の実業家たちにフランチャイジーとしてコカコーラ・ボトリング会社を経営させ、無手勝流の資金無しで全国にコカコーラ工場をつくってしまったのと同じ流儀である。明治新政府も資金いらずで全国の郵便網をつくりあげ、地方名望家の信用で民衆の新政府郵便局への信頼を取りつけてしまった。そして百年、今に至るまで政府と特定郵便局長の馴合いは続いた。政府自前のいわゆる「本局」と称する集配郵便局４５００局に対して、局舎借上げ、局長「自由任用」の特定郵便局（殆どが無集配局）が全国で１９０００局というのがきょうの現況である。　 ■そうした局舎借上げ料が年間８３８億円、１局平均４４０万円、プラス、郵便局渡し切り費と称する、局長一存、領収書不要の諸経費どんぶり勘定の渡し切り経費を年間総合計９００億円、１局平均４８０万円也を、政府が特定郵便局長に支払っている。もちろん局長や局員の給料は、これ以外に別途支払っている。その「自由任用」という手続きで、ほぼ世襲的に特定郵便局長になっているのが、特定郵便局長中の８０％を占め、その人たちが自民党国会議員選挙の集票マシーン化してい、公務員の公職選挙法違反を繰り返しているというのだ。 ■つまり、半ば役人で半ば民間人という鵺（ぬえ）のごとき存在の、１９０００人もの特定郵便局長が、自己の給料以外に年間２０００億円もの国庫の金を厳しい制限もなく受取ってい、それが世襲制を繰り返しているという現状は、いつまでもほっておくわけにはいかない。郵政民営移管のときには然るべき処置をしなければならない、と言われて来たのである。まあ今回は間に合わなかったにしても、近い将来にじゅうぶん納得のいく結末をつける必要がある。 ■郵政３事業、つまり郵便、郵貯、簡易保険のうちの郵便事業は、民営移管してもそう困難齟齬があるわけでもないから、とりあえず部分的に民営化を開始するらしい。あとの二つは、民間銀行や生命保険会社と競合する職種で、効率からいえば、この二つが先に民営化すべきものと考えられる。事実、郵政民営化の唱えはじめは、郵貯を銀行に引き渡せ、簡易保険を民間保険会社に引き継ぐげと声高に言われたが、いざ議論し始めるとこの二つにはひじょうに大きな問題があると分かってきた。すなわち、郵政が郵貯・簡保で保管する４００兆円ものカネが、財政投融資の原資になって、大した法の規制も無く、もちろん議会の承認も経ず、担当役所の一存で、公社・公団・特殊法人に大きくばら撒かれて、取返し不能に近いという事実が発覚したのである。いま仮に、その資金を政府から取り上げてしまえば、政府自身が財政的に崩壊し兼ねないのだ。だからとうぶん今のままの政府管掌郵貯・簡易保険でいかねばならぬというのが実態だ。 ■でとにかく、民営というより、官営と殆どかわらぬ「郵政公社」で過渡期を過ごすのはやむを得ない。しかしその間にも郵便事業の一部を民営企業に競争参入させ、併せて私企業のサービス精神を導入したい、というのが政府および郵政公社の、きょう現在の方針らしい。結構なことだ。　ところがここに一つだけ、ボクにとって気がかりなことがある。それはこうだ。 ■「より魅力的なサービスを提供申し上げる」「ご満足戴ける真心のサービスを提供申し上げる」「お客様の長年の信頼にまず深く感謝しましょう」「お客様の視点」「一人ひとりの暮らしや、地域、社会の視点から」「料金やサービスについても、一層お客様に利用戴き易くなる様早期に工夫」「折にふれ声援を送って下さった全国のお客様ほか、公社の設立に関わった全ての方々のご苦労にお礼を申し上げ」等々…。　うえに採録したのは４月１日付けの公社総裁による挨拶の文句だ。儀礼的にへりくだったスピーチだろうが、少々謙遜の度が過ぎはしまいか。郵政省が役人として長年威張ってきたのは事実だが、私企業の「お客様は神様、顧客は王様」というキャッチフレーズのもとにおける、要らざる卑屈さや、見え透いた過剰サービス競争は、必ずしも社会によい結果を齎すとは思えない。例を挙げよう。 ■ずいぶん昔のことだがニューヨーク滞在中のボクが郵便小包を出すべく、マンハッタン１０４丁目の郵便局へ行ったことがある。小包郵便の窓口で列の先が動かない。様子をみると、大きな小包を出しに来た黒人の婆さんと、窓口の、これも黒人の局員が押し問答をしている。　「何度言った分かるんだ。この小包はルーズで、郵送中に中身が壊れるから保険を掛けろ。」「イヤだ。掛けない。これは私の小包だ、お前がとやかく言う必要はない。」「こんないい加減な包装では必ず壊れる、だから親切で保険を言っているのだ。」「イヤだ、お前の仕事は小包を受付けるだけでいいのだ。」　延々の押し問答で際限がない。見ていてボクは思った、包装不適切で受付拒否すればそれで終りではないか。保険を云々するとは随分アメリカ的である…。 ■それから１週間ほど後、ボクはヨーロッパへ飛び、ウオーターローの戦跡を見物し、そこでナポレオンの大きな木版画と、アンチモニーのこれもまたナポレオンの小さな胸像を買った。そしてその足でロンドンへ行くべくブラッセル空港へ行った。　ところが買った二つの小包みがどうも邪魔だ。空港郵便局へ行き、さっき買ったままの紙の小函入りの胸像を日本へ送るべく、恐る恐る小包受付の窓口へ差し出した。なにせ紙の小箱は余りにも薄く、いまにも破れそうな感じだったから、窓口拒否を予想したのだ。だが受付の女性は何も言わず、宛名だけ見て、郵便料金を請求してそれで終り。出し終わって、ほっと一安心して、ならばついでに薄包装紙で巻いただけの木版画も郵便小包にしてみようと思っが、それには細紐すら掛かってない。ええいままよと、ゴム輪を掛けて、裸に近い木版画を窓口に差し出してみた。無表情な窓口嬢はだまってその紙巻を受取り、郵便料金を収納して、ポンと後ろの郵便行嚢にほうり込んでしまった。あっけないばかりだった。 ■しめしめこれは都合がいい。これが日本なら、包装不適切で受付拒否は間違い無い。そのときボクの頭をよぎったのは、むかしどこの郵便局の土間にも飾ってあった郵便小包の大きな見本だった。それは「このように厳重に荷造りせよ」とばかりに、さも頑丈そうに荷造りされ、丈夫な紐で結んであった。「こうした頑丈な荷造りでなければ窓口では受取らぬ」というデモンストレーションであり、じじつ、ひ弱な荷造りはすべて郵便窓口で拒否されたものでる。 ■とにかくボクはブラッセルの空港郵便局で、煩わしい手荷物二つを郵便にし、「ベルギーの郵便局はいいなあ」と思いつつ飛行機でロンドンへ向かった。　しかしそのせいせいした気持は数日で裏切られた。日本へ帰ってみると、二つの郵便物は見るも無残な姿で到着していた。紙函は壊れ、ナポレオンの首は折れていた。くるくると巻いただけのナポレオンの肖像画はもうぐしゃぐしゃで、裏側からアイロンを掛けても皺は伸びなかった。 ■で、ボクは思った。米国は「壊れるから保険でカバーする」国、ベルギーは「壊れは郵便差出人の自己リスク」の国であると。どちらの郵便局も送達すればおしまい、それ以上の責任は無い。その点日本は、そうした不慮の災害を未然に防ぐため、つまりワケの分からぬ愚鈍な民衆を善導するため、お上、つまり郵便局が先にちゃんと指図して下さるあり難い国なのだ。　おそらく前島密駅逓之頭が郵便を創業した頃（前島密「郵便創業談」という名著がある）、「わけのわからぬ頑是無い陛下の赤子（せきし）に言って聞かせ、善導するのが官員たるものの責務である」という烈々たる官吏の精神が存在し、そうしたエリートたるべき官吏に守られ指導されて、日本が瞬く間に世界の一等国に成長したのであろう。なにせ当時の大方の庶民は無知蒙昧、何をしでかすか分からなかったのだ。現にこのボクだって世界旅行の途中、郵便局員が拒否しないのををいいことにして、壊れると決まっている包装で郵便小包を投函したではないか。 ■ならばいま、去る４月１日の郵政総裁のように「お客様は神様、顧客は王様」の精神でボクらを甘やかせてくれるのが、つねにいいことかどうか反省してみる必要がありはしないだろうか。　 ■近ごろの政治家諸君にも「国民の皆さま」という慣用句がある。はたしで本心かどうかは別として、ボクは政治家のこの言葉を耳にするたびに、「政治家諸君よ、貴方がたもまた国民ではないのか。国民の皆様と言う代りに、我々国民はと言うべきではないのか」と反問したい衝動に駆られる。「国民の皆様」と彼等が言うとき、その根底には「国民は神様、つまり我々政治家のお客様」という他人意識が働き、都合によっては営利企業家の過剰サービス競争にも通ずることになりはしまいか、と危惧するのである。　およそ日本は「顧客は王様」という意識が、おそらく世界でも飛びぬけて高い国で、そこから過当競争や、コスト割れ受注が派生するという不思議な国なのだ。ボクは長年世界中の国々と取引してきたが、欧米はもちろん、東洋のどこの国にも増して、日本のコスト割れ受注や、無用の過当競争の多さをを知っており、それが社会の秩序ある成長をいかに阻害してきたかを実感している。　 ■わが国の公務員に、かって尊大であった人が多いのは事実だが、それが手のひらを返したように「お客様サービス」を連呼し出すと、誇りを持って国家国民の利益を擁護してきた、わが国公務員の伝統的な美点が無くなりはしまいかと、ボクはそれを恐れる。 ◆少なくともボクは郵政公社に、市井の営利事業にも似たお客様サービスを連呼することなど求めるつもりは無い。郵政公社とは「公社」、つまり我々自身であって、我々を王様と崇め、機嫌を取り結んでくれる他人であってはならない。郵政公社に、その辺りを弁えてもらわぬと、将来、またしても別の災いを惹起する可能性がある。　　　Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは　　　　　　info@609studio.com 　へ！ ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]　　２００３年４月４日号　　　　発行　ユジノサハリンスク市　翻訳　Kil　Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ →　http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 総会は延期　３月２９日に予定されていたサハリン韓人会総会は、吹雪のため地方の代表者たちが出席できず延期となった。出席した７０人の前で、二重徴用鉱夫遺族会の徐・チョンギル会長が、韓人会の支持を得た反イラク戦のメッセージを朗読した。（下にその文を掲載する）＊＊＊＊　メッセージ　我々サハリン韓人は米国大統領とその支持者達に反対抗議する。米国・英国の行動は全世界に対する犯罪行為に思われる。ヤルタ― ポツダム体制、国連、安全保障理事会等の努力を無視し拒否しているのではないか。反侵略戦争と反帝国主義勢力の団結が最も求められる時代である。今の戦争は地球の生態系を破壊するものであり、米国式の民主主義の押し付けは、「強い者が常に正しい」という力の世界の再現に過ぎない。プーチン大統領は反イラク戦の姿勢を明確にした上、米国の軍事行動を大きいな過ちと非難しながら、直ちに軍事行動を中止するよう警告した。我々はプーチン大統領の立場を全面的に支持する。州の人口問題について　３月３１日、エム・スクルリャレンコ副知事の司会の下でサハリン州人口実体についての考える集いが開かれた。保健管理局によると、サハリン及びクリル住民の死亡率が出生率を上回っており、障害者と高齢者は増加している反面、経済労働力人口は減っている。州政府は健全な生活様式の広報など対策に積極的に取組もうとしている。社会安定の強化　先週末のサハリン州反テロ委員会議で、サハリン州政府行政監査部エン・ボンダレンコ部長は、「社会安定強化措置・結締は全て実践に移されている。この重要な課業実践に形式的に対応する一部責任者たちがいる」と指摘しながら、反テロ委員会の決定を実行しない人々に法的措置を取ることを提案した。又、ノグリキ、オハ、シャフチョウルスク等の空港に内務省部隊を配置し、武器や爆発物の運送・保管等のチェックを一層厳しくすべきであるとの指摘も出た。北朝鮮、子供達の招待取消　４月１５日の太陽節（北朝鮮金一成首領の誕生日）に招待されていたサハリンエトノス芸術学校の先生と生徒たちに、北朝鮮側からイラク戦による国際情勢の悪化を理由に招待を取消すとの連絡を受けたと校長のエン・エイジノワさんが３日伝えた。搭乗無料　アエロフロート航空は偉大なる戦勝５８周年を記念して、参戦者たちと独裁下の囚人たちの無料搭乗キャンペーンを５月２５日まで実施する。気象観測所７０周年　スミルヌイフ区域オノル村に位置している気象観測所が先週設立７０周年を迎えた。１９３３年極東地球物理学研究所が設立して今日まで至っている。管理は連邦予算で行われ、サハリン気象観測管理局傘下に置かれているが、管理局は７０周年を記念してコンピューターを寄贈した。薬品価格国家管理　州政府は３月３１日、住民の社会保護のため、薬品及び医療設備の価格を今後国が管理することにしたと、連邦の決定を伝えた。インタビュー：東洋学部の新設について　先週、ユジノサハリンスク教員資質向上研究所に東洋学部が新設された。新設の動機など詳しい事業計画について、同研究所民族教育担当のリエデ（鄭）・サンボクさんに聞いてみた。：東洋学部を開設した動機は。：現在一般学校で韓国語教師が不足している。若い教師は諸々の理由で教鞭を忌避しており、定年退職者で需要を埋めている状態である。若い教師が研究過程を終え、韓国語と日本語の２カ国語を習得すれば、経済的自立に繋がると思う。：サハリン韓国教育院で開設することもできたのでは。：教育院の教育方針とは合わない。日常会話の習得を超え、教師養成が我々の目的である。３年間の同過程を修了すると、韓国語と日本語の教師の国家資格が取れる。：受講生の募集は。：広告を通じて主に若い教師たちを選んだ。韓国科は９人定員で、韓人が７人、ロシア人が２人います。日本語科は１０人です。：招待教授たちは無料奉仕ですか。：研究所からの財政的支援は一切ない。開設を主導した私が支援金を集め、報酬を支払う。：どのような教授が招待されるのか。：三育大学とサハリン国立大学での教授たちである。入学希望者は同研究所を訪ねてほしい。韓人若者が関心を示してほしい。カレイスキクラブを支援しているエイフル社のカン・マンギュ社長が同機関にも惜しまず支援をしてくれた。我が民族が率先して民族の言葉を継承発展させていくべきである。あれこれ「外国人労働者診療センター開院」　４月頃、韓国安山市保健所に外国人労働者診療センターが設立される予定である。安山市一帯の外国人労働者２万人に無料医療サービスを実施する目的で、土日も診療を行うと金所長が伝えた。「月刊アリラン・プレス創刊」　昨年１２月廃刊となったモスクワのロシア連邦韓民族文化自治体機関紙「アリラン」の編集者たちが新たにロシア語で月刊誌「アリラン・プレス」を発行した。創刊はしたものの定期発行は容易ではないと内外から心配の声も多い。「イトウ保護のために」　絶滅危機にあるイトウ（露・タイメニ）を保護するために、カムチャッカやコルスキ半島に続いてサハリン州も保護運動を展開する。保護団体は人々の目に付くように川辺に「生を与えよう。釣ったら帰そう！」というプラカードをかけた。「貯水池消毒」　ユジノサハリンスク市は雪の解けた水による腸菌伝染を防ぐために、毎年、春になると貯水池を消毒している。市民たちは毎日１０万㎡の水を使用している。衛生医たちは必ず水を沸かして飲むよう忠告している。「５０トンのコマイ（露ナワガ）を寄贈」　サハリン漁夫たちはこの冬予想以上のコマイを捕ることができた。彼らは極貧家庭と障害者、戦争老兵、孤児たちに５０トンのコマイを寄贈した。「ローソクの下で手術」　３月２５日、停電の時、ユジノサハリンスク市立病院に応急手術を要する若い患者が運ばれてきた。自家発電機で電気を起こしても間に合わないため、窓に車のヘッドライトを照らしながらローソクの下で手術を行った。献身的医師の努力で若者は助かったという。「秋にドイツビジネスマンがサハリン訪問」　州国際対外経済地域間連絡委員会によると、９月１７日から３日間、政府代表者５人と原油ガス、建築、食品生産部門、旅行関係の事業家２５人からなるドイツ商業経済団がユジノサハリンスク市を訪問する。「街の掃除をしよう」　春が訪れにつれて冬の間積もっていたゴミで市街を酷く汚している。２８日、消費市場管理局関係者たちは市場や街を歩き回りながら衛生状態をチェックした。「肉類とコマイ販売禁止」　ユジノサハリンスク市国家獣医監視所は市場と商店などの食品、肉類、魚などを定期的に調査している。この２カ月間同監視所は５００トンの魚・コマイの販売禁止措置を取った。理由はコマイから多量の回虫が発見されたからである。２６日は中国産豚肉７５０Kg の販売をも禁止した。連載：「サハリン韓人同胞２世、我々は誰なのか」　　－サハリン国立総合大学経済東洋学部韓英科教授朴・スンウィ　私の考えではもう一つの理由として日本人引揚げ以後の労働力の不足が挙げられる。１９４６年終戦直後大陸から４３８６世帯の２万４９４２人のソ連市民がサハリンに集団移住した。翌年１６万５千人が再びサハリンに移住してきたが、それでも南部サハリンの人口が少なかった。もしも朝鮮人まで帰国させるならサハリンは労働力不足で経済開発は進めることができなかったであろう。２万人の朝鮮人はこの地域の経済開発の牽引車役を果したのである。しかし、朝鮮人は公民としての権利も心理状態も不安な状態が続いた。ソ連は朝鮮人の運動に同情をしながらも当時極めて不足していた労働力を優先するほかなかった。１９６６年、韓国政府の要請をソ連政府は無視した。サハリン残留韓人は日本は勿論ソ連、韓国からも無関心の対象となった。そして、ロシア人化が要求され民族の文化や風習を忘れることを強要された。ソ連政府は国籍の選択を迫った。しかし、大部分の韓人はソ連公民証を取ると帰国できないと思って無国籍を貫いた。無国籍者には移動の自由がなく生活は大変不便だったが、帰国希望で全ての苦難に耐えた。１９５８年１０年制中学校を卒業した時、私は無国籍だった。日本時代韓人は皆日本公民だったが、サハリンに抑留されて無国籍者となった。日本が敗戦してからサハリンとクリルに約３９万人の日本国民が残っていた。彼らの就業と食糧配給のために正確な登録が必要とされた。そのため、ソ連人民委員ソビエトの決定により１９４６年２月2日付で２７万４５６６人が登録をし、その中の２万２８１７人は朝鮮人だった。１９２４年１０月の加盟共和国国籍についての法規によると、ソ連領土に居住する全ての住民（ソビエト政権反対者と外国国籍者を除き）はソ連公民と見なされた。しかし、韓人は違った。１９５０年代ソ連内閣指令により、以前外国国籍者と無国籍者に国籍取得の道が開かれた。１９５８年には沿海州ナホトカに北朝鮮総領事館が開設した。それから総領事書記官李・テシクはサハリン各地を回り北朝鮮国籍の取得を積極的に進めた。子女の北朝鮮の大学への入学を保障するなどの宣伝をした。それを聞いて朝鮮中学校を卒業した青年達が北朝鮮の国籍を取って希望に満ちた留学の道を選んだ。祖国に行って母国語で勉強を続けられると皆喜んだ。好きな大学に入学でき、入学してから１年後は両親の訪問も許可するとの約束をしたが一つも守らなかった。サハリンへ戻りたいと要求したが拒否され、逃亡中捕まってそのまま行方不明となった人たちがいる。（中略）千余りのサハリン青年たちが北朝鮮の弾圧政策に耐えられなくて国境を越え逃亡しようとした。しかし、殆どの人が捕まって銃殺されたか、後で処刑された。サハリンにいる両親たちは悔やんだ。（続く） ───────────────────────────────── ◆インドからのメール　　　　　　サンガラトナ・法天・マナケ師　 ───────────────────────────────── 　戦争反対の行動を考えているのですが。どうも一元的行動しか考えられず、それが宗教者としての行動かと考えた場合、踏ん切りがつかぬ間に、踏ん切りがつかぬから、文書や行動内容ががまとまらず、あれよあれよと言う間に、戦争は始まってしまいました。　今回の戦争だけでなく世界中のいざこざの潜在的部分を振り替えてみますと、人間が心を忘れて、物に走ってしまったがためのしっぺ返しではないかと思います。今出来ているもののうち、ほとんどが石油を有するものだそうです。ですから石油の取り合いをする。物に喰われて、心がすさんだ結果ではないかと考え。　すさんだ心を言う行動ができないかと考えているのですが、後手に回ってしまいました。１０年後の平和より現実の戦火をどうにかしろ、と言う叫びが聞こえそうで。餓死しそうな人たちに、１０年先には裕福になりますよと言っても何の役にも立ちませんので。現実と理想の板ばさみ状態です　異常者につける薬なし。カシミール問題でインドに、また別の問題ではそれらの国に、争いはいけない、話し合いでとと言うことを押し付けている国が、火の粉が自分にふりかかってくる（イラクの幸せのためにと当事者は主張しているようですが、国が粉状態にされてどこの人が幸せになれるのでしょ）と全く正反対の行動をとるもんです。日本も何時までも護ってもらえると思っているとそのうち痛い目に会うような気がするのですが。わが国こそが民主主義の王国だと言ってはばからない国が、７０パーセント近い国々が反戦を主張しているにもかかわらず。民主主義の基本的考え方は、多数決だと思うのですが。　国連は有事の時に裁判所の役割をする為に造られたはずなのですが。日常生活で何かが起こって、裁判所に駆け込んで、裁判所が、現在調査中と言っているのに、途中で片方が。裁判所なんか知るかと言って暴れ出したらどうなるのでしょう。ベトナム戦争、韓国戦争、アフガン戦争、そうして９１年に続く今回の戦争、全ての戦地はアメリカではなく相手国です。戦争がおこっても自国で行われているのではないのでアメリカ人には参加するかしないか選択の余地が有りますが、相手国は、自分がどう考えようが、巻きもまれざるを得ない現状をアメリカはどう考えているのでしょうか。やはり、心がすさんでいるような気がします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌サンガ＊サンガラトナ師：比叡山延暦寺で１４年間修行、インドに帰国後、故郷で仏教寺院と児童施設を建設、運営しているインド人仏教僧。インド中部のナグプールで生まれ、両親は熱心な仏教徒で、１９７１年、９歳のときに延暦寺に留学した。坂本小、比叡山中学などを経て、百日回峰など修行も積み８５年に帰国、数年後に、日本の僧りょらの協力で仏教寺院「禅定林」を建立、さらに92年には印日仏教友好協会など民間からの支援をもとに、教育の機会を保障する児童施設「パンニャ・メッタ（知恵と慈悲）子供の家」を設立した。関連ホームページ⇒　　http://www.pmj3.com/ サンガラトナ師メールアドレス⇒　　pmsangha@satyam.net.in ───────────────────────────────── ◆［韓国新聞拾い読み］　　　　　　　　　　　　　　　編集部 ───────────────────────────────── ◇「イラクの次は北朝鮮・イランの核」　（中央日報　４月６日）ブッシュ米政権はイラク戦争が終結すれば、イランと北朝鮮の核問題を最優先に対処する方針であることが伝えられた。４日のワールドトリビューン・ドットコムによると、米国務省のボルトン次官は最近、アメリカ・イスラエル広報委員会（ＡＩＰＡＣ）で「イラク戦争が終われば、イランの核兵器開発プログラムが北朝鮮と同じ比重で扱われるはずで、これは米国にとって最優先になるだろう」と述べたという。 →　http://japanese.joins.com/ ───────────────────── 　アメリカの「力の制裁」が朝鮮半島に及ぶ危険が迫ってきたことを示唆するニュースだ。「悪の枢軸退治」である。記事はイランへの「攻撃」がイラクの次にくると示唆しているが、２１世紀もアメリカ新帝国主義のための戦争の世紀になるのか・・・。　小泉首相やノ・ムヒョン大統領の「アメリカ支持」はいつまで？ ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　Michio　Katayama ───────────────────────────────── 　春爛漫。桜の花が京都や大阪、東京などで咲き乱れています。イラク戦争も気になりますが、なぜか「反戦の機運］がわが国では低いように思います。北朝鮮の核問題が影を落としているのでしょうか。しかしアメリカは北朝鮮に対しても同じ手を使う可能性があるようです。イラクでうまく行けば・・・。そのとき我々のとるべき態度は、行動は？　 ◆「フセインは誰が育てた？」という疑問が沸いてくる昨今。＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 発行　　　　　２００３年４月８日　　　No.１１４編集・発行　　609studio 　　Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail info@609studio.com website 　　　http://www.609studio.com 投稿　　　　 http://www.609studio.com　掲示板へ購読購読解除は websiteへ　　　　　　　　　　　◇禁・無断転載◇ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿//＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/

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